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【8月の時候の挨拶】上旬・中旬・下旬の例文と結び【立秋前後も解説】

【8月の時候の挨拶】上旬・中旬・下旬の例文と結び【立秋前後も解説】

▼ この記事の要点(まず3行で確認)
8月の時候の挨拶は、立秋(8月7日頃)を境に使い分けます。
立秋前(〜8/6頃)は「盛夏の候・炎暑の候」、立秋後(8/7頃〜)は「残暑の候・晩夏の候」、8月23日頃以降は「処暑の候」も使えます。
相手との関係に合わせて漢語調と口語調を使い分けるのがポイントです。

8月の時候の挨拶でいちばん悩むのは「立秋の前後で何が変わるか」という点です。

立秋前(〜8/6頃)は「盛夏・炎暑」、立秋後(8/7頃〜)は「残暑・晩夏」が使えます。

上旬・中旬・下旬別の例文、ビジネス・学校・自治会・友人向けのコピペ文例、よくある間違いまでまとめました。

▼ どの表現を使えばよいか|選び方フローチャート
STEP1:送る日は?
 ├ 8月6日頃以前 → 立秋前の表現を使う
 │  → 漢語調:盛夏の候・炎暑の候・猛暑の候
 │  → 口語調:毎日うだるような暑さが続いておりますが〜
 └ 8月7日頃以降 → 立秋後の表現に切り替える
   ├ 8月7日〜22日頃 → 漢語調:残暑の候・晩夏の候
   └ 8月23日頃以降 → 漢語調:処暑の候も使用可
STEP2:相手は?
 ├ ビジネス・目上の方 → 漢語調(〜の候)を使う
 └ 友人・知人・カジュアルなメール → 口語調を使う

▼ 8月の時候の挨拶 早見表

時期漢語調(〜の候)口語調の一例
8/1〜6頃(立秋前)盛夏の候・炎暑の候・猛暑の候・大暑の候うだるような暑さが続いておりますが〜
8/7〜22頃(立秋〜処暑前)残暑の候・晩夏の候暦の上では秋となりましたが〜
8/23頃〜(処暑以降)処暑の候・残暑の候・早涼の候暑さも峠を越えた頃となりましたが〜
▼ この記事でわかること
・8月 時候の挨拶の基本と立秋前後の使い分け
・上旬・中旬・下旬別の漢語調・口語調の例文
・ビジネス・学校・自治会・友人向けの完成例文(コピペOK)
・よくある間違い・失敗例と8月の結びの言葉一覧

8月の時候の挨拶の基本

8月の時候の挨拶は、立秋(8月7日頃)を境に「盛夏の候」から「残暑の候」へ切り替えます。

漢語調(〜の候)はビジネス・改まった手紙に、口語調は友人・メールに向いています。

この基本2点を押さえれば、8月の挨拶は迷いません。

漢語調と口語調の違い

種類特徴向いている場面
漢語調「〜の候」で終わる格調ある表現ビジネス文書・改まった手紙盛夏の候、残暑の候
口語調季節感を自然な言葉で表現友人・知人・メール・カジュアルな手紙毎日暑い日が続いておりますが〜

立秋前後で表現を変える

立秋は毎年8月7日頃で、この日を境に暦の上では秋になります。

実際の気候とは関係なく、8月7日頃を過ぎたら「残暑の候」に切り替えるのがマナーです。

時期目安使える主な表現
立秋前8/1〜8/6頃まで盛夏・炎暑・酷暑・猛暑・大暑
立秋以降8/7頃〜8/22頃残暑・晩夏
処暑以降8/23頃〜処暑・残暑(継続)・早涼

立秋前後の比較表

比較項目立秋前(〜8/6頃)立秋後(8/7頃〜)
代表的な漢語調盛夏の候・炎暑の候・猛暑の候残暑の候・晩夏の候・処暑の候(8/23〜)
口語調の例毎日うだるような暑さが続いておりますが〜暦の上では秋となりましたが〜
暑中・残暑見舞い暑中お見舞い申し上げます残暑お見舞い申し上げます
はがきの末尾令和〇年 盛夏令和〇年 晩夏
代表的な結び酷暑のみぎり、どうかご自愛ください残暑厳しき折、どうかご自愛ください
注意点立秋後に「盛夏の候」を使わない立秋前に「残暑の候」を使わない
▼「盛夏の候」を立秋後に使うのが最もよくある間違いです
立秋を過ぎると暦の上では秋になります。
実際にはまだ暑くても、「盛夏・炎暑」は立秋前の表現です。
立秋後は必ず「残暑の候」に切り替えましょう。
立秋の日付は年によって1日前後するため、送る前にその年の暦を確認することをおすすめします。

暑中見舞いと残暑見舞いの時期の違いについては、暑中見舞い申し上げますの書き方まとめもあわせてご参照ください。

8月上旬の時候の挨拶

8月上旬は立秋(8/7頃)をまたぐため「立秋前(〜8/6頃)は盛夏の候、立秋後(8/7頃〜)は残暑の候」という使い分けが最重要ポイントです。

立秋前なら「盛夏の候・炎暑の候」、立秋後なら「残暑の候・晩夏の候」が使えます。

同じ8月上旬でも日にちひとつで表現が変わる、年間を通じて最も注意が必要な時期です。

立秋前に使える漢語調(〜8/6頃)

▼ 盛夏の候
真夏の盛りを表す最も代表的な表現。ビジネス・個人問わず広く使えます。立秋前(〜8/6頃)の基本の一択です。
▼ 炎暑・酷暑・猛暑の候
いずれも厳しい夏の暑さを表します。「炎暑」は炎のような熱さ、「酷暑・猛暑」は激しい暑さを強調した表現です。天候が特に厳しいときに使うと臨場感があります。
▼ 大暑の候
二十四節気の「大暑」(7/22〜8/6頃)に対応する表現。この期間だけ使える正確な時候の挨拶で、使えると知識として好印象です。

立秋後に使える漢語調(8/7頃〜)

▼ 残暑の候
立秋以降の暑さを「残る暑さ」と表現する言葉。8月中旬・下旬まで使えます。立秋後で最もよく使われる漢語調表現です。
▼ 晩夏の候
夏の終わりの頃を表す「晩夏」。「残暑の候」より少し文学的な印象です。立秋後〜8月末にかけて使えます。

8月上旬の書き出し例文

まず短い例文だけ確認したい方は「📌 最短コピペ版」を、全文そのまま使いたい方は「完成例文」をご参照ください。

📌 最短コピペ版・立秋前(漢語調)
盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
📌 最短コピペ版・立秋後(漢語調)
残暑の候、貴社ならびに皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
▼ 完成例文・立秋前(ビジネス)
盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、このたびは〇〇についてご連絡申し上げます。
▼ 完成例文・立秋後(個人)
残暑の候、〇〇様にはご健勝にてお過ごしのことと存じます。 暦の上では秋となりましたが、まだ暑い日が続いていますね。お変わりなくお過ごしでしょうか。
▼ 完成例文・立秋前(口語調・個人)
毎日うだるような暑さが続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。こちらはおかげさまで元気にしております。
▼ 完成例文・立秋後(口語調)
暦の上では秋となりましたが、まだ暑い日が続いていますね。お元気でしょうか。こちらもなんとか元気にやっております。

立秋前後の暑中見舞い・残暑見舞いについては、暑中見舞い申し上げますの続きと書き方もあわせてご参照ください。

▼ 執筆者からのワンポイント②
季節の挨拶に関する記事を多数執筆してきた経験から言うと、8月は一年の中で「時候の挨拶を間違えやすい月」のトップです。
理由はただひとつ、立秋が月の途中にあるからです。
私自身は毎年スマートフォンのカレンダーで「立秋」の日付を確認してから文章を書き始めるようにしています。
8/7より前なら盛夏の候、8/7以降なら残暑の候——この2択さえ押さえれば、8月中に大きく間違えることはありません。
処暑や晩夏といった表現は「知っているとより正確に使える」プラスアルファの知識として、慣れてきたら活用してみてください。

8月中旬の時候の挨拶

8月中旬の時候の挨拶

8月中旬(8/11〜20頃)はお盆の時期と重なります。

立秋後にあたるため漢語調は「残暑の候」が基本で、「晩夏の候」に変えると夏の終わりを少し格調高く表現できます。

口語調では「お盆を過ぎてもまだ暑い日が続いていますが〜」という表現がこの時期らしさを伝えます。

8月中旬に使える漢語調・口語調

▼ 漢語調(ビジネス向け)
残暑の候:最も一般的。迷ったらこれ
晩夏の候:やや文学的。格調ある文章に
▼ 口語調(個人向け)
・お盆を過ぎてもまだ暑い日が続いておりますが〜
・夏の疲れが出やすい頃となりました〜
・日が落ちると少し涼しくなってきた気がします〜

8月中旬の書き出し例文

📌 最短コピペ版(漢語調・ビジネス)
残暑の候、貴社ならびに皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
📌 最短コピペ版(口語調・個人)
お盆を過ぎてもまだ暑い日が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
▼ 完成例文(ビジネス・漢語調)
残暑の候、貴社ならびに皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、〇〇の件についてご連絡いたします。
▼ 完成例文(個人・口語調)
お盆を過ぎてもまだ暑い日が続いておりますが、お元気でいらっしゃいますか。こちらは家族みんな元気にしております。

残暑見舞いの書き方と例文については残暑見舞い・暑中見舞いの文例まとめを、お盆の時期の挨拶については夏の挨拶の例文まとめ(6〜8月別)もあわせてご参照ください。

8月下旬の時候の挨拶

8月下旬(8/21〜31頃)は「処暑(8/23頃)」が含まれます。

「残暑の候」を継続して使うか、「処暑の候」に切り替えるかは好みで選んでOKです。

「処暑の候」は使いこなせると季節への感度が高い印象を与えますが、相手が意味を知らない場合は「残暑の候」の方がシンプルで伝わりやすいです。

時期漢語調口語調の例
8/21〜22頃(処暑前)残暑の候・晩夏の候残暑がまだ続いておりますが〜
8/23頃〜(処暑以降)処暑の候・残暑の候・早涼の候暑さも峠を越えた頃となりましたが〜

8月下旬(8/21〜31頃)は、二十四節気の「処暑(しょしょ)」(毎年8/23頃)が含まれます。

暑さがおさまり始める時期として、「処暑の候」が使えるようになります。

8月下旬に使える漢語調

▼ 処暑の候(8/23頃〜)
「処」は「止まる」の意味で暑さがおさまる時期を表します。8/23頃〜9/7頃が使用目安です。
▼ 残暑の候(継続使用可)
8月下旬でも引き続き使えます。処暑という表現に馴染みがない場合はこちらを選びましょう。
▼ 早涼の候
「早い涼しさ」を感じさせる表現。夜に涼しさが出始める8月下旬〜9月上旬に使えます。秋の訪れを先取りした雅やかな表現です。

8月下旬の書き出し例文

📌 最短コピペ版(漢語調)
処暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
📌 最短コピペ版(口語調)
暑さも峠を越えた頃となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
▼ 完成例文(ビジネス・漢語調)
処暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 さて、〇〇の件につきましてご連絡申し上げます。
▼ 完成例文(個人・口語調)
暑さも峠を越えた頃となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。こちらはおかげさまで元気にしております。 夏の終わりが近づいてきましたね。少しずつ過ごしやすくなることを願っています。

9月以降の時候の挨拶については、時候の挨拶の月別まとめもあわせてご参照ください。

ビジネスで使える8月の完成例文

8月のビジネス文書には漢語調を使うのが基本です。

「〜の候」の後に相手の繁栄・健勝を喜ぶ言葉を続けると自然な流れになります。

実際には「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という一文をセットで覚えてしまうのが最も効率的で、書いた回数が増えるほど自然に使えるようになります。

取引先への手紙

▼ 取引先へ(立秋前・改まった手紙)
盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、このたびは〇〇についてご連絡申し上げます。
▼ 取引先へ(立秋後)
残暑の候、貴社ならびに皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 さて、〇〇の件につきましてご連絡いたします。

上司・目上の人への手紙

▼ 上司・恩師への手紙
残暑の候、〇〇様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご指導を賜り、誠にありがとうございます。 おかげさまでこちらも元気に過ごしております。残暑厳しき折、どうかご自愛くださいますようお願い申し上げます。

ビジネスメールの書き出し

▼ ビジネスメール(立秋前)
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。 盛夏の候、〇〇様にはますますご清祥のことと存じます。 このたびは〇〇の件にてご連絡いたします。
▼ ビジネスメール(立秋後)
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。 残暑の候、〇〇様にはますますご健勝のことと存じます。 〇〇の件について、以下の通りご連絡申し上げます。

社内文書で使える例文

社内向けの文書(回覧・通知・連絡文)では、時候の挨拶は簡潔にまとめるのが一般的です。

▼ 社内回覧・通知文(立秋前)
盛夏の候、皆様にはご健勝にてご活躍のことと存じます。 さて、〇〇についてご連絡申し上げます。
▼ 社内連絡メール(立秋後)
残暑の候、皆様にはますますご活躍のことと存じます。 〇〇の件について、下記の通りご連絡いたします。
▼ 社内向け・口語調
暑い日が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 〇〇についてお知らせいたします。

ビジネス向けの夏の挨拶をより詳しく知りたい方は、夏のビジネス挨拶の例文まとめを、9月以降の時候の挨拶については時候の挨拶の月別まとめもあわせてご参照ください。

▼ 執筆者からのワンポイント③
ビジネスメールで時候の挨拶をどこまで入れるかは「相手との関係性」で決めています。
初めてやり取りする相手や、大切なお客様へのメールには必ず一文入れます。
逆に毎日やり取りしている社内の同僚へは省略しても問題ありません。
よく使うのは「残暑の候、〇〇様にはご健勝のことと存じます」という定型です。
一文入れるだけで相手への印象がぐっと変わることを、実際のやり取りの中で何度も実感しています。

親しい人・各場面で使える8月の例文

友人や知人への手紙・メールには口語調が自然です。

また、学校や自治会など特定の場面では、それぞれの文体に合わせた表現を使いましょう。

友人への手紙・メール

▼ 友人へ(口語調・8月上旬〜中旬)
毎日うだるような暑さが続いていますが、元気にしていますか?こちらはなんとか元気でやっています。
▼ 友人へ(口語調・8月下旬)
暑さも少し和らいできた気がしますが、お元気でしょうか。もうすぐ夏も終わりですね。
▼ 親戚・知人へ(やや丁寧)
残暑が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。おかげさまでこちらも家族一同元気にしております。
▼ LINE・短いメッセージ
毎日暑いね。体に気をつけてね!夏の疲れが出やすい時期だから、無理せずね😊

学校・PTAのお便りで使える8月の時候の挨拶

学校や保護者向けのお便りでは、わかりやすく親しみやすい口語調が好まれます。
難しい漢語調表現は避け、シンプルな表現を選びましょう。

▼ 学校・夏休み中のお便り
暑さが続いておりますが、お子様はいかがお過ごしでしょうか。夏休みを元気にお過ごしのことと存じます。 さて、〇〇についてお知らせいたします。
▼ PTAのお知らせ(立秋後)
残暑が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 〇〇PTA会長 〇〇 さて、〇〇の件についてご連絡申し上げます。
▼ 学校だより(夏休み明け)
暑さの中にも、少しずつ秋の気配が感じられる季節になってまいりました。保護者の皆様には、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

自治会・町内会のお知らせの例文

自治会・町内会のお知らせは、幅広い年齢層が読むため、読みやすさを最優先に。
簡潔で丁寧な口語調が適しています。

▼ 自治会のお知らせ(立秋後・8月中旬〜)
残暑の候、地域の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 〇〇自治会 さて、〇〇についてお知らせいたします。
▼ 町内会の回覧(口語調)
厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 このたびは〇〇の件についてご連絡いたします。

8月に使える結びの挨拶

8月の時候の挨拶で書き始めた手紙やメールは、結びの言葉で締めくくります。
書き出しの表現と重複しないよう、異なる季節語を選ぶのがポイントです。

よく使うのは「残暑厳しき折、どうかご自愛ください」です。

7文字ほどのシンプルな結びですが、どんな相手にも使えて失礼にならない、最も汎用性の高い結びだと感じています。

ビジネス向けの結び

▼ 8月前半(立秋前)のビジネス向け結び
・暑さ厳しき折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
・酷暑のみぎり、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・盛夏の折、ご健康とご活躍をお祈りいたします。
▼ 8月後半(立秋後)のビジネス向け結び
・残暑厳しき折、どうかご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・暑さがまだ続いております折、くれぐれもお体にお気をつけください。
・秋の訪れとともに、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

健康を気遣う結び・親しい人向けの結び

▼ 丁寧な気遣い表現
・暑さが続きますので、どうかご自愛ください。
・残暑のみぎり、ご健康にはくれぐれもお気をつけください。
・まだ暑い日が続きますが、体調を崩されませんよう、どうかご自愛くださいませ。
▼ 友人・知人向けの結び
・暑さに負けず、元気でいてね。
・涼しくなったらまた会おうね。
・お互い夏バテしないようにしようね。
・夏が終わったらゆっくり話しましょう。

夏の挨拶全般の例文は、夏の挨拶の例文まとめ(6〜8月別)もあわせてご参照ください。

「盛夏の候」と「残暑の候」の違い|使い分けガイド

8月の時候の挨拶でいちばん多い質問が「盛夏の候と残暑の候はどう違うのか」です。

結論は「立秋(8/7頃)の前が盛夏、後が残暑」という一点だけです。

以下の比較表で違いを確認してください。

比較項目盛夏の候残暑の候
意味真夏の盛りの時期立秋後に残る暑さ
使用時期〜立秋前日(8/6頃まで)立秋(8/7頃)〜8月末頃
読み方せいかのこうざんしょのこう
印象力強く、夏の盛りのエネルギー感落ち着いた、夏の終わりの余韻
おすすめの場面8月上旬のビジネス文書・改まった手紙8月中旬〜下旬のビジネス・個人問わず
よく使う結び酷暑のみぎり、どうかご自愛ください残暑厳しき折、どうかご自愛ください
注意点立秋後は使えない立秋前は使えない
▼ 執筆者からの一言|読者からよく受ける質問
この記事を通じてよく受ける質問のうち、意外と多いのが「酷暑の候と猛暑の候はどちらが格上か」という疑問です。
答えは「どちらも同格で、好みで選んでOK」です。
また「晩夏の候は使えるか自信がない」という声もよく聞きます。
この場合は迷わず「残暑の候」に統一することをおすすめしています。
誰でも意味がわかり、ビジネス・個人を問わず使えるからです。
「知っているけど使わない」という判断も、相手に対する気遣いのひとつだと思っています。

8月に使える時候の挨拶一覧

8月の時候の挨拶として使われる主な表現は9種類です。

「立秋前=盛夏の候、立秋後=残暑の候」の2択を軸に、使用時期と読み方を以下の表で確認してください。

表現読み方使用時期意味・特徴
盛夏の候せいかのこう〜立秋前日(8/6頃)真夏の盛りを表す最も代表的な表現。ビジネス・個人問わず使える
炎暑の候えんしょのこう〜立秋前日(8/6頃)炎のような激しい暑さを表す。特に暑さが厳しい年に臨場感をもって使える
酷暑の候こくしょのこう〜立秋前日(8/6頃)非常に激しい暑さを表す。盛夏の候と同じ時期に使える言い換え表現
猛暑の候もうしょのこう〜立秋前日(8/6頃)猛烈な暑さを表す。近年の気候に合った表現として使いやすい
大暑の候たいしょのこう7/22頃〜8/6頃二十四節気「大暑」の時期に使える正確な表現。使いこなすと知識として好印象
残暑の候ざんしょのこう立秋(8/7頃)〜8月末立秋後の「残る暑さ」を表す。立秋後で最もよく使われる汎用的な表現
晩夏の候ばんかのこう立秋(8/7頃)〜8月末夏の終わりを表す表現。「残暑の候」より文学的・雅な印象になる
処暑の候しょしょのこう8/23頃〜9/7頃二十四節気「処暑」の時期の表現。暑さがおさまり始める頃を表す
早涼の候そうりょうのこう8/23頃〜9月上旬「早い涼しさ」を感じさせる表現。秋の訪れを先取りした雅やかな言葉
▼ 口語調の主な表現一覧
立秋前:「毎日うだるような暑さが続いておりますが〜」「猛暑の中、お変わりなくお過ごしでしょうか」「厳しい暑さが続いておりますが〜」
立秋後・中旬:「暦の上では秋となりましたが、まだ暑い日が続いていますね」「お盆を過ぎてもまだ暑さが続いておりますが〜」「夏の疲れが出やすい頃となりましたが〜」
下旬・処暑後:「暑さも峠を越えた頃となりましたが〜」「朝晩は過ごしやすくなってまいりましたが〜」「夕暮れが少しずつ早くなってきた気がします〜」

8月に使える季語一覧と時候の挨拶との違い

時候の挨拶と季語はよく混同されますが、使う場面が異なります。

時候の挨拶は手紙・メールの書き出しに使う実用的な挨拶表現、季語は俳句・和歌などで季節を表す言葉です。

ただし、重なるものも多く、時候の挨拶に季語を取り入れることでより情緒豊かな文章になります。

8月の季語読み方意味・場面
夕立ゆうだち夏の夕方の急な雨。口語調の手紙で使える
向日葵(ひまわり)ひまわり夏の代名詞。視覚的な夏のイメージを添えたいときに
蝉時雨せみしぐれ蝉の声が雨のように降り注ぐ様子。盛夏の情景
朝顔あさがお夏の朝を表す言葉。清涼感のある表現に
夕焼けゆうやけ夏の終わりの夕暮れ。8月下旬の手紙に情趣を添える
入道雲にゅうどうぐも夏の積乱雲。力強い夏のイメージ(立秋前向け)
▼ 季語を使った口語調の例
・「夕立が涼をもたらす季節になりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。」
・「ひまわりが眩しく咲き誇る季節となりました。」
・「蝉の声がひときわ大きく聞こえる頃となりましたが〜」
・「夕焼けが美しい季節になりましたね。お元気でしょうか。」

8月の時候の挨拶|よくある間違い・失敗例

8月の時候の挨拶には、意外と気づきにくい失敗パターンがあります。

送る前に確認しておきましょう。

❌ 失敗①:立秋後に「盛夏の候」を使ってしまう
「盛夏の候」は立秋前(〜8/6頃)の表現です。立秋(8/7頃)を過ぎると暦の上では秋なので、「残暑の候」に切り替えましょう。毎年8月7日頃が立秋ですが、年によって1日前後します。
✅ 立秋後は「残暑の候」を使う
❌ 失敗②:暑中見舞いと残暑見舞いを混同する
暑中見舞いは立秋前日まで、残暑見舞いは立秋以降に送るものです。「暑中お見舞い申し上げます」を立秋後に使ってしまうのは、時候の挨拶でも同じく誤りになります。
✅ 立秋後は「残暑見舞い申し上げます」「残暑の候」を使う
❌ 失敗③:漢語調と口語調を一文内に混在させる
「盛夏の候、毎日暑いですね」のように、漢語調の「〜の候」の後に口語調を続けると不自然です。漢語調を使うなら「貴社ますますご清栄〜」と続け、口語調なら最初から「毎日暑い日が続いておりますが〜」で始めましょう。
✅ 書き出しから結びまで文体を統一する
❌ 失敗④:「お体にご自愛ください」の使い方
「ご自愛」には「体を大切にする」という意味が含まれているため、「お体にご自愛ください」は重複表現になります。
✅ 正しくは「どうかご自愛ください」または「お体に気をつけてお過ごしください」

残暑見舞いの書き方と例文については、残暑見舞い・暑中見舞いの文例まとめもあわせてご参照ください。

8月の時候の挨拶で気をつけること

▼ 立秋の前後を確認する
立秋(毎年8/7頃)を境に使える表現が変わります。その年の立秋の日付を確認してから送りましょう。
▼ 相手に合わせて文体を選ぶ
ビジネスや改まった手紙には漢語調を、友人・知人・メールには口語調を。一つの文書の中で文体は統一することが大切です。
▼ 書き出しと結びで重複させない
書き出しで「残暑の候」を使ったら、結びには「残暑が続きますので」より「暑さが続きますので」などに変えると洗練された印象になります。

夏の時候の挨拶全般については、夏の挨拶の例文まとめ(6〜8月別)もあわせてご参照ください。

よくある疑問

8月上旬の時候の挨拶は「盛夏の候」でよいですか?
立秋前(8/6頃まで)であれば「盛夏の候」で問題ありません。ただし立秋後(8/7頃以降)は「残暑の候」に切り替えてください。同じ8月上旬でも立秋をはさんで表現が変わるため、送る日の立秋前後を必ず確認しましょう。
「残暑の候」はいつまで使えますか?
「残暑の候」は立秋(8/7頃)から8月末頃まで使えます。9月に入ると「初秋の候」「新秋の候」などに切り替えるのが一般的です。ただし9月上旬はまだ暑さが残ることもあるため、「残暑の候」を9月初旬まで使うこともあります。
「処暑の候」はいつ使いますか?
処暑(しょしょ)は毎年8月23日頃の二十四節気です。この日から次の節気「白露」(9月7日頃)の前日まで使えます。8月下旬〜9月上旬が使用の目安です。馴染みがない場合は「残暑の候」の方が汎用的に使えます。
「晩夏の候」と「残暑の候」の違いは何ですか?
どちらも立秋後(8/7頃〜)に使える表現ですが、印象が少し異なります。「残暑の候」は実際の暑さに焦点を当てた表現で、ビジネスから個人まで広く使える汎用的な言葉です。「晩夏の候」は夏の終わりという季節感に焦点を当てた文学的な表現で、やや格調のある文章に向いています。迷ったら「残暑の候」を選ぶ方が無難です。
メールでも時候の挨拶は必要ですか?
ビジネスメールでは入れた方が丁寧な印象になります。ただし必須ではなく、口語調で「残暑の候、〇〇様にはご健勝のこととお喜び申し上げます」のように一文で簡潔に添えるだけで十分です。友人へのカジュアルなメールでは省略しても問題ありません。
会社(法人)宛と個人宛で使い方は違いますか?
違います。会社宛(法人)には「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」のように会社の繁栄を喜ぶ表現を使います。個人宛には「〇〇様にはご健勝にてお過ごしのことと存じます」のように相手個人の健康を気遣う表現を使います。
友人への手紙に「盛夏の候」を使っても大丈夫ですか?
間違いではありませんが、少し改まりすぎた印象になります。友人への手紙には「毎日暑い日が続いているね」「夏の疲れが出やすい頃だよ」のような口語調の方が気持ちが伝わりやすいです。
8月の時候の挨拶と暑中見舞い・残暑見舞いは別物ですか?
別物です。時候の挨拶は手紙やメールの書き出しに使う季節の言葉です。暑中見舞い・残暑見舞いは、夏の暑い時期に相手の健康を気遣う挨拶状そのものを指します。両者を組み合わせて、暑中見舞いの書き出しとして時候の挨拶を使うこともできます。
8月31日はどの時候の挨拶を使いますか?
8月31日は処暑(8/23頃)以降にあたるため、「処暑の候」「残暑の候」「早涼の候」が使えます。翌日(9月1日)からは「初秋の候」「新秋の候」などに切り替えます。
8月の時候の挨拶は句読点を付けてもいいですか?
改まったはがき・手紙では句読点を省くのが正式な慣習ですが、メールやカジュアルな手紙では読みやすさを優先して付けてOKです。目上の方への改まった文書では省いた方が丁寧な印象になります。
手紙とはがきで時候の挨拶の書き方は違いますか?
基本的に同じです。ただし、はがきは字数が限られるため、時候の挨拶は「残暑の候」など一語でシンプルにまとめることが多いです。手紙(封書)では「残暑の候、〇〇様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」のように少し丁寧に展開できます。また、はがきでは句読点を省くのが正式な慣習です。

▼ 迷ったらこれだけ覚える|8月の時候の挨拶3択
📅 8月6日頃まで(立秋前)→ 盛夏の候
📅 8月7日頃以降(立秋後)→ 残暑の候
📅 8月23日頃以降(処暑以降)→ 処暑の候(または残暑の候を継続)
口語調でまとめるなら:
立秋前 →「毎日うだるような暑さが続いておりますが〜」
立秋後 →「暦の上では秋となりましたが〜」
8月下旬 →「暑さも峠を越えた頃となりましたが〜」

まとめ|8月の時候の挨拶は時期で選ぶ

8月 時候の挨拶は「立秋(8/7頃)の前後」を確認することが最初のステップです。

その後、相手との関係(ビジネスか個人か)で漢語調・口語調を使い分けます。

▼ 8月の時候の挨拶・早見まとめ
8/1〜6頃(立秋前):盛夏の候・炎暑の候・大暑の候・猛暑の候
8/7〜22頃(立秋後):残暑の候・晩夏の候
8/23頃〜(処暑以降):処暑の候・残暑の候(継続)・早涼の候
口語調(時期問わず):残暑が続いておりますが〜 / 暑さも峠を越えた頃〜
▼ 送る前の最終チェック
☑ 立秋の前後を確認した(その年の暦を確認)
☑「盛夏の候」を立秋後に使っていない
☑ 相手に合った文体(漢語調・口語調)を選んだ
☑ 書き出しと結びで同じ季節語を繰り返していない
☑「お体にご自愛ください」ではなく「どうかご自愛ください」になっている

8月の時候の挨拶は難しく考えなくても大丈夫です。

この記事の早見表と例文を参考に、相手のことを思い浮かべながら一言添えてみてください。

▼ 迷ったらこれだけ覚えればOK|最終チェックリスト
☑ 8月6日頃まで → 盛夏の候
☑ 8月7日頃以降 → 残暑の候
☑ 8月23日頃以降 → 処暑の候も使用可
☑ 迷ったら「残暑の候」を選べば大きな失敗は少ない
☑ ビジネスには漢語調(〜の候)、友人・メールには口語調
☑ 書き出しと結びで同じ季節語を繰り返さない
☑ 「お体にご自愛ください」は重複表現→「どうかご自愛ください」

※本記事は一般的な手紙のマナーおよびビジネスマナーを参考に作成しています。

時候の挨拶の使用時期には諸説あり、年によって節気の日付が前後する場合がありますので、送る前にその年の暦をご確認ください。

-8月