「初盆の挨拶、何を話せばいい?」
「喪主として失礼にならない言葉は?」
「参列者はどんな一言を掛ければいいのか」
初盆を前に、こうした悩みを抱える方は多いです。
結論から言うと、喪主は4つの要素(感謝・報告・故人を偲ぶ言葉・今後のお願い)を1〜3分で。
参列者は「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」の2文で十分です。
この記事では、立場・場面別にそのまま使える例文と解説をまとめています。
🙏 参列者の挨拶:「お参りさせていただきます」「心よりお偲び申し上げます」で十分(10〜30秒)
📦 お供えを渡すとき:「仏前にお供えください」の一言を添える
⚠️ 注意:重ね言葉・「ご冥福」(浄土真宗では使わない場合あり)に注意
📝 欠席の場合:理由より気遣いを先に。手紙・メール・LINEで早めに連絡
・喪主として法要開始・終了・会食時に使える挨拶例文
・参列者として遺族へ伝える言葉と例文
・お供え・御仏前を渡すときの一言
・欠席・郵送・手紙・メール・LINEで使える例文
・挨拶状(案内状・お礼状)の例文
・重ね言葉・忌み言葉・宗派別の注意点
この記事の目次
初盆の挨拶で伝える基本内容
初盆は四十九日後に初めて迎えるお盆
初盆(新盆)は、故人の四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆のことです。
「新盆」とも呼ばれ、地域によって名称が異なりますが意味は同じです。
通常のお盆より丁寧に行われることが多く、お寺の僧侶を招いて法要(法事)を設け、親族や縁のある方を招く場合があります。
盆提灯を白提灯にするなど、特有の慣習もあります。
初盆当日、喪主はどのタイミングで何を話せばよいか、図で確認しましょう。
下の図の流れのとおりに進めると、挨拶の準備がしやすくなります。
※会食なしの場合は④の後に解散の挨拶を行います。家族のみの場合は省略して構いません。
▷ 上の図のうち、青いボックス(②④⑦)が喪主が挨拶するタイミングです。それぞれの例文は下の章でご確認ください。
「新盆と初盆は何が違う?」「四十九日前にお盆を迎えたら?」という疑問は「新盆と初盆の違いは?実は同じ」で解消できます。
・長さより「気持ち」を優先する。1〜3分が目安
・難しい言葉より、自分の言葉を少し加えた方が温かみが出る
・「ご冥福をお祈りします」は浄土真宗では使わない場合がある(→後述)
・重ね言葉(重ね重ね・たびたびなど)は弔事では避けるのが基本
喪主が挨拶に入れる4つの要素
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ①参列への感謝 | お忙しい中・遠方からのお越しへのお礼 | 「本日はお忙しい中お越しいただき〜」 |
| ②法要の報告 | 法要が終わったこと・滞りなく進んだこと | 「おかげさまで無事に〜」 |
| ③故人を偲ぶ言葉 | 故人の思い出・参列者への感謝の気持ち | 「故人もさぞ喜んでいることと〜」 |
| ④今後のお願い | 引き続きのお付き合い・健康への気遣い | 「今後ともよろしくお願い申し上げます〜」 |
参列者は短く気持ちを伝える
参列者の挨拶は、遺族が多くの方に対応している場を考えて短く済ませるのが配慮です。
「お参りさせていただきます」「○○様のことを心よりお偲び申し上げます」のような一言で十分です。
長々と話すより、静かに手を合わせる姿勢が大切です。
| 立場 | 挨拶の目安 | 主なポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 喪主・施主 | 1〜3分 | 参列への感謝・法要の報告・故人を偲ぶ言葉・今後のお願い | 重ね言葉を避ける・長くなりすぎない |
| 参列者(一般) | 10〜20秒 | 「お参りさせていただきます」「心よりお偲び申し上げます」 | 遺族の負担を考えて短く |
| 親族 | 20〜30秒 | 故人との思い出を一言・遺族への気遣い | 長くなりすぎず、遺族を労う一言を添える |
| 友人・知人 | 20〜30秒 | 故人への感謝・遺族への配慮 | なれなれしくなりすぎず、場の雰囲気に合わせる |
| 会社関係者 | 20〜30秒 | 丁寧な敬語・故人の在職中への感謝 | 業務上の話は避け、供養に集中した言葉を選ぶ |
喪主が使える初盆の挨拶例文
喪主(施主)の挨拶は1〜3分・4つの要素(感謝・報告・故人を偲ぶ言葉・今後のお願い)で構成すれば十分です。
法要の開始・終了・会食前後など場面によって内容を調整します。
以下の例文は状況に合わせてそのままお使いいただけます。
実際に初盆の挨拶で最もよく使われるのは「おかげさまで〜」から始まる法要終了の挨拶です。
開始と終了の挨拶は別々に準備し、原稿を読んでも失礼にはなりません。
どの例文を使えばよいか迷う場合は、このページの「基本」バージョンをそのままお使いください。
| タイミング | 挨拶の内容 | 目安の長さ |
|---|---|---|
| 法要開始前 | 参列への感謝・法要の開始宣言 | 30秒〜1分 |
| 法要終了直後 | 感謝の報告・故人を偲ぶ言葉・今後のお願い | 1〜2分 |
| 会食前(献杯) | 会食の案内・献杯の発声または依頼 | 1分程度 |
| 会食後(お開き) | 感謝・解散の案内・手土産の案内 | 1〜2分 |
| 会食なし・解散時 | 感謝・お詫び(会食なしの旨)・返礼品の案内 | 1〜2分 |
法要開始時の短い挨拶
開始時:「ただ今より法要を執り行います」を軸に、感謝→開始宣言の2段構成でまとめる。重ね言葉(「また」「重ね重ね」など)に注意。
終了時:「おかげさまで滞りなく〜」で始めると自然。参列者への感謝と今後のお付き合いへのお願いを忘れずに入れる。
迷ったらこれ:どちらも「基本」バージョンの例文をそのまま使って問題ありません。
法要終了時の挨拶
会食前に述べる挨拶
会食後の締めの挨拶
会食を行わない場合の挨拶
家族のみで営む場合の挨拶
参列者が使える初盆の挨拶例文

参列者の挨拶は「お参りさせていただきます」「心よりお偲び申し上げます」の一言で十分です。
遺族は多くの方への対応で忙しいため、短く簡潔に伝える方が配慮になります。
立場によって言葉の格式を調整してください。
👥 友人・知人として参列する場合:「友人や知人として参列する場合」の例文を使用。自然な言葉でOK。
🏢 会社関係者として参列する場合:「会社関係者として参列する場合」の例文を使用。丁寧な敬語を維持。
🤔 どれを使えばよいか迷ったら:「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」この2文が最も幅広く使えます。
🔤 宗派が分からない場合:「ご冥福をお祈りします」より「心よりお偲び申し上げます」が安全です。
訪問時に遺族へ伝える挨拶
参列者の挨拶で迷いがちなのは「どれくらいの長さがよいのか」です。
「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」の2文で十分で、それ以上長くする必要はありません。
遺族の負担を考えると、短い挨拶の方が親切です。
ポイント:「お参りさせていただきます」を冒頭に置き、「心よりお偲び申し上げます」か「謹んでご冥福をお祈り申し上げます(浄土真宗以外)」を続ける。これで十分な挨拶になる。
NG例:「その後いかがですか?」「元気を出してください」のような励ましの言葉(悲しみを軽く扱う印象になりやすい)。
迷ったらこの一言:「お参りさせていただきます。〇〇様のことを心よりお偲び申し上げます。」これが最も場面を問わず使えます。
親族として参列する場合
友人や知人として参列する場合
会社関係者として参列する場合
浄土真宗では「冥土に旅立つ」という概念がなく、「ご冥福をお祈りします」を使わないのが慣習とされています。
宗派が分からない場合は「○○様のことを心よりお偲び申し上げます」が幅広く使えます。
お供えや御仏前を渡すときの言葉
お供えや御仏前を渡す際は「仏前にお供えください」の一言を添えて、両手で丁寧に渡すのが基本です。
品物は紙袋から出して手渡します。
御仏前(現金)と品物を同時に渡す場合も、それぞれ一言添えると丁寧です。
| 場面 | そのまま使えるフレーズ |
|---|---|
| 法要開始(喪主) | 「ただ今より○○の初盆の法要を執り行います」 |
| 法要終了(喪主) | 「おかげさまで滞りなく法要を終えることができました」 |
| 会食前・献杯(喪主) | 「故人を偲びながらごゆっくりお過ごしください。献杯」 |
| 訪問時(参列者) | 「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」 |
| お供え渡し時 | 「ほんの気持ちですが、仏前にお供えください」 |
| 受付・御仏前を渡す時 | 「どうぞ御仏前にお供えください」 |
| 欠席のお詫び(電話) | 「○○様のことを心よりお偲び申し上げております。今年は伺えず大変失礼いたします」 |
| 会食辞退時 | 「本日は所用がございますので、会食は遠慮させていただきます」 |
お供え物を手渡す場合
御仏前(現金)を受付で渡す場合
・お盆(四十九日後)→「御仏前」が一般的
・四十九日前→「御霊前」が一般的(ただし浄土真宗は葬儀時から「御仏前」を用いる)
・表書きに迷ったら「御供」が宗派を問わず使いやすい
仏壇へ直接供える場合
「初盆のお供えに何を持参すればよいか」「金額の相場は?」という方は「お盆のお供え|選び方と相場」であわせて確認すると安心です。
初盆を欠席するときの挨拶例文
初盆を欠席する場合は「行けない理由」より「気遣いの言葉」を先に伝えるのがポイントです。
手紙・メール・LINEいずれでも失礼にはなりません。
お供えを郵送する場合はお盆の前日までに届くよう余裕をもって手配してください。
やむを得ない事情で初盆に参列できない場合は、早めに遺族へ連絡することが大切です。
「行けない理由」より「気遣いの言葉」を先に伝えるのがポイントです。
欠席を手紙で伝える場合
欠席の連絡は「内容より早さ」が大切です。
お盆直前になると、遺族が返礼品の数量や座席の調整ができなくなります。
欠席が決まった段階で早めに連絡し、お供えを郵送するのが誠実な対応です。
ポイント:詫びより気遣いを先に。「伺えず申し訳ありません」より「〇〇様のことを偲んでいます」を前に出すと温かみが伝わる。
NG例:「仕事が忙しくて〜」と詳しい理由を書く(かえって言い訳がましい印象になることも)。「重ね重ね申し訳ありません」(重ね言葉)。
おすすめ:欠席の連絡は早いほどよいです。お盆直前の連絡では遺族が返礼品など準備に困ることがあります。
※手紙・メール・LINEいずれも失礼にはなりません。手紙が最も丁寧とされますが、相手との関係や状況に合わせてください。
お供えを郵送する場合
メールやLINEで伝える場合
初盆の挨拶状に使える例文
挨拶状には「法要の案内状(招待状)」「法要後のお礼状」「お返し(返礼品)に添える文」の3種類があります。いずれも簡潔に・感謝を先に・連絡先を明記することが基本です。
法要の案内状を送る場合
参列者へお礼状を送る場合
お返しに挨拶状を添える場合
初盆の挨拶で失敗しないマナー
初盆のマナーで最も大切なのは、長さより誠実さです
重ね言葉・忌み言葉を避け、宗派に合わない表現に注意すれば、特別な言葉は必要ありません。
挨拶は1〜3分程度にまとめる
喪主の挨拶は長くなりがちですが、参列者の疲労や法要の流れを考えると1〜3分が目安です。
「感謝→報告→故人を偲ぶ一言→今後のお願い」の4要素を入れれば、2分前後で十分な挨拶になります。
故人の思い出は一つに絞る
挨拶の中で故人のエピソードを話す場合は、一つに絞ることで話が自然にまとまります。
複数の思い出を並べると時間が長くなり、話のまとまりが薄れます。
「一番印象に残っていること」を選ぶのがポイントです。
重ね言葉や忌み言葉を避ける
法要・法事の挨拶では、言葉の選び方が印象を大きく左右します。
特に喪主・施主として多くの参列者の前で話す場合は、事前に原稿を用意してチェックしておくと安心です。
| 種類 | 避けたい言葉の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 重ね言葉(忌み言葉) | 重ね重ね・たびたび・くれぐれも・またまた・引き続き・再び | 不幸が繰り返すことを連想させる |
| 不吉な表現 | 終わる・消える・切れる・枯れる・壊れる・失う | 縁起が悪いとされる |
| 慶事の言葉 | おめでとうございます・祝・おめでたい | 弔事には使わない |
| 宗派で使わない場合がある言葉 | ご冥福をお祈りします・安らかにお眠りください | 浄土真宗などでは使わない慣習 |
▷ 場面:法要の挨拶・弔電・手紙・メールなど文章で伝える場面で特に確認が必要です。口語では気づきにくいため、スクリプト(原稿)を書いてチェックすると安心です。
| 宗派 | 「ご冥福をお祈りします」 | 「安らかにお眠りください」 | 推奨する表現 |
|---|---|---|---|
| 浄土真宗 | 使わない(冥土の概念がない) | 使わない(成仏済みの考え方) | 「○○様のことを心よりお偲び申し上げます」 |
| 曹洞宗・臨済宗 | 一般的に使用される | 一般的に使用される | どちらも使用可 |
| 真言宗 | 一般的に使用される | 一般的に使用される | どちらも使用可 |
| 日蓮宗 | 一般的に使用される | 一般的に使用される | どちらも使用可 |
| 宗派不明の場合 | 避けるのが無難 | 避けるのが無難 | 「心よりお偲び申し上げます」が安全 |
※宗派・地域・寺院によって考え方や作法が異なります。不安な場合は菩提寺にご確認ください。
宗派に合わない表現に注意する
浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」「安らかにお眠りください」を使わない慣習があります。
宗派が分からない場合は「○○様のことを心よりお偲び申し上げます」が幅広い宗派に対応できます。
地域や親族の慣習を確認する
初盆の作法・挨拶の形式は、地域・宗派・家庭によって異なります。
親族間で慣習がある場合はそれを優先し、不安な場合は菩提寺や近い親族に事前に確認するのが安心です。
初盆の挨拶に関するよくある質問
| 状況 | 選ぶ例文 | 理由 |
|---|---|---|
| 宗派がわからない | 「心よりお偲び申し上げます」 | 浄土真宗を含む全宗派で使える |
| 相手が目上・面識が浅い | 丁寧・長めの例文 | 敬語の格式が大切 |
| 親しい友人・近い親族 | カジュアル・短めの例文 | 自然な言葉の方が心が伝わる |
| 時間がなく短く済ませたい | 「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」 | この2文で十分な挨拶が成立 |
| 家族だけの初盆 | 家族のみ用の例文 | 形式より気持ちを優先 |
| 初盆に欠席する | 欠席時の手紙・メール例文 | 理由より気遣いを先に |
☐ 参列への感謝を伝えた
☐ 法要が終わったことを報告した
☐ 故人を偲ぶ言葉を入れた
☐ 今後のお付き合いへのお願いを入れた
☐ 重ね言葉(重ね重ね・たびたびなど)を使っていない
☐ 「おめでとうございます」など慶事の言葉を使っていない
☐ 宗派に合わない表現(ご冥福・安らかに)を確認した
☐ 原稿を準備して読み返した
☐ 「お参りさせていただきます」と一言伝えた
☐ 故人を偲ぶ言葉を添えた
☐ 遺族の体調・負担への気遣いを一言入れた
☐ お供え・御仏前を渡す際に「仏前にお供えください」と伝えた
☐ 重ね言葉・忌み言葉を使っていない
☐ 宗派に配慮した表現を選んだ
まとめ|初盆の挨拶は感謝を簡潔に伝える

・喪主の挨拶は感謝→法要の報告→故人を偲ぶ言葉→今後のお願いの4要素で構成
・参列者は「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」の2文で十分
・お供えを渡す際は「仏前にお供えください」と一言添えて両手で渡す
・欠席の場合は早めに連絡・お供えを郵送するのが最も誠実
・浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」を使わない慣習がある
・宗派が分からない場合は「心よりお偲び申し上げます」が安全
形式にとらわれすぎず、自分の言葉を少し加えた温かみのある挨拶を心がけてください。
① 喪主は4要素を意識する:感謝・法要の報告・故人を偲ぶ言葉・今後のお願い。1〜3分でまとめれば十分
② 参列者は短い挨拶で十分:「お参りに参りました。心よりお偲び申し上げます」の2文が最も使いやすい
③ 宗派が分からない場合の安全な表現:「ご冥福をお祈りします」より「心よりお偲び申し上げます」が幅広い宗派に対応できる
④ 長さより気持ちを大切にする:短くても誠実な言葉の方が遺族の心に届く。遺族の負担を考えて短く済ませることも配慮
⑤ 原稿を読んでも失礼ではない:喪主のスクリプト(原稿)は事前に準備して読み上げてよい。むしろ言葉に詰まるより丁寧な印象になる
挨拶の準備が整ったら、次の記事もあわせて確認しておくと安心です。
初盆の当日までに確認しておきたいポイントをまとめました。
② 参列者は短く済ませているか:「お参りさせていただきます。心よりお偲び申し上げます」の2文で十分
③ 忌み言葉・重ね言葉が入っていないか:「重ね重ね」「たびたび」「また」の繰り返しに注意
④ 宗派に合わない表現を使っていないか:浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」を避ける。迷ったら「心よりお偲び申し上げます」
⑤ 欠席の場合は早めに連絡したか:お盆直前の連絡は避け、お供えを郵送することも検討する
※本記事の例文・マナー情報は一般的な慣習に基づいています。
宗派・地域・家庭によって慣習が異なる場合があります。
不安な点は菩提寺・葬儀社・近い親族にご確認いただくと安心です。
