- 「空をけっとばせ」の読書感想文を書きたい
- 読むのがめんどうなので、感想文をパクりたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 『空をけっとばせ』の読書感想文
本記事の信頼性
- 2019年第43回千葉県課題図書読書感想文コンクールで「佳作」を受賞
» こぶたのタミーの読書感想文を公開【佳作を受賞した感想文の書き方】
小学生にとって読書感想文を書くのはたいへんです。
- 文字を読むのがめんどう
- 読んでも理解できたかどうか、怪しい
人間の言葉の学習過程「聞く→ 話す→ 読む→ 書く」において、読書感想文は「読む→ 書く」という最後の2段のハードルを求めてくるのです。
「読むのがめんどくさい、何を書けばいいのかわからない」は当然です。
本記事では、小学校低学年向けに「空をけっとばせ」の読書感想の一例を公開します。
何も考えずにパクるのはおすすめしません。
力にならないし、まして、本記事の感想文が何かを受賞しているわけでもないからです。
あくまで内容理解の一助になれば幸いです。
Contents
「空をけっとばせ」の読書感想文を公開
原稿用紙3枚分(1200文字)くらいです。
「序論、本論、結論」の3部構成です。
実際に子どもが書いた読書感想文
わたしがこの本を選んだ理由は、タイトルが不思議だったからです。
どのように空をけっとばしたのか、うまくそうぞうすることができませんでした。
読み終わって、悠斗に「逆上がりができるようになるまで、あきらめずにがんばったね。なんでも先生のおかげかもしれないけれど、いちばんがんばったのは悠斗です」と伝えたいです。
この本の主人公は、悠斗という小学3年生の男の子です。
悠斗は、がんばり屋です。理由は、空をけっとばすように逆上がりを練習をしたからです。
わたしが逆上がりができたのは悠斗と同じ、小学3年生です。同じように逆上がりはすぐにできるようにはなりませんでした。「できない、できない」とよく思っていたので、悠斗のようにあきらめようと思うことも何度もありました。
だから、悠斗の気持ちがよくわかります。
この本を読んで心に残ったところが3つあります。
1つ目は、悠斗が空をけっとばすように逆上がりができたところです。
悠斗は逆上がりをずっとあきらめているときもあったので、わたしは「できるようにはならない」と感じていました。しかし、最後に友だちや先生が見ているところで逆上がりができたとき「やっとできたね」と嬉しくなりました。逆上がりのむずかしさは知っています。かんたんにはできません。だからこそ、悠斗が逆上がりをできるようになるなんて、思いもしなかったのです。
2つ目は、なんでも先生が「空をけっとばす気持ちが大事」と悠斗に伝えたところです。
なんでも先生は悠斗の逆上がりの練習を絵に描きました。
その絵を見た悠斗の「空をけっとばしているみたい」と言いました。先生はその言葉から逆上がりで大切なことを気づかせたのです。
わたしは「もっとがんばればできるんじゃないか」とワクワクしました。
3つ目は、逆上がりをあきらめていたけれど、ずっと練習を続けていたところです。
わたしはこの部分を読んで「悠斗はできるまでがんばったな」と思いました。
なぜなら、わたしには悠斗のように何かをがんばった体験がないからです。
もしわたしが悠斗と同じような立場だったらと考えると、途中であきらめて同じようにがんばれないだろうと思うからです。学校の時間以外でも練習を続けるのは、なかなかできないとことだと思います。
わたしだったら、あきらめていたはずです。だから悠斗を見習いたいです。
わたしはこの本から、最後まであきらめない気持ちを学びました。
今、なわとびのはやぶさができませんが、学校の時間以外でも練習をするようになりました。
練習にくじけそうになったときは、悠斗の顔がうかんできます。自然に「もう少しだけ、がんばろう」と思えるのです。逆上がりができない人には「空をけっとばせ」と教えていきたいと思います。最後まであきらめないことといっしょに伝えていきます。
読書感想文の書き方のコツ:関係ない話を入れる
村上春樹の読書感想文の書き方
- 途中で、ほとんど関係ない話を入れる
- 関係ない話について、あれこれ好きなことを書く
- 最初と最後で、本の内容を少しだけ具体的に触れる
ポイントは「関係ない話」です。
「関係ない話=本の内容とちょっとつながっている話」です。
関係ない話とは「自分の体験談や考えたこと」です。
自分語りです。
本を通じて、自己紹介をするイメージです(かな)。
本を読んで、感じたことや思ったこと整理して、自分の意見や考えをまとめて書くことです。
読書感想文の型
他サイトに良い型が書いてありました。
URLは忘れてしまいましたが、おおむね以下の型です。
- 本を読んだきっかけなどを書く
- あらすじを軽く紹介する
- 興味を持ったところを分析する(考える)
- 本をきっかけに「関係ない話」を書く(体験談や考えたこと)★★★ここが6割
- 字数が足りない場合は、3、4を繰り返す
- 前向きにまとめる
順番に解説します。
1.本を読んだきっかけなどを書く
- どうしてこの本に惹きつけられたのか
- ふだん自分はどんなことをしているのか
2.あらすじを軽く紹介する
簡単に内容について触れます。
「世にあふれいる読書感想文はあらすじがほとんど」と森博嗣先生が言っていました。
あらすじは読めばわかるし、感想文にたどりつく人は知っている可能性もあります。
何も生み出していないので、おもしろくないのです。
あらすじを書き出したらキリがないので、必要最低限にとどめます。
3.興味を持ったところを分析する(考える)
心に引っかかったところを考えます。
たとえば、以下です。
- なぜ興味を持ったのか
- なぜ主人公はこんな行動に出たのか
- グッときたところと、理由
- 自分の体験との比較
深掘りしていくと、文章に深みが出ます。
4.本をきっかけに「関係ない話」を書く(体験談や考えたこと)
自分語りの最重要パートです。
くだらなくてもいいので、関係ない話(ちょっとつながっている)をふくらませます。
- 物語をきっかけに自分の体験や、考えたこと(自分だったらこうする)を書く
- 好き勝手に展開する(法律もルールもない、自由なフィールドで遊ぶイメージ)
- どんどん語る、なんでもいい、なんでもあり、パクリじゃなければOK、自分のこと
- じっくり考えてみたこと、考えた理由や意見、なぜ、どうして、どうすればと展開
真面目な読書感想文より、はるかにおもしろくなります。
5.字数が足りない場合は、3、4を繰り返す
全体の6割を満たすまで、ふくらませます。
足りなければ、自分語りを展開して、繰り返します。
6.前向きにまとめる
- 気づきや収穫について考える
- 学んだこと、考えたことを、自分の人生にどう展開させるか
- 具体的アクションプランをポジティブにまとめる
読書感想文のコツは、自分語り
関係ない話を全体の6割まで書く。
他はそれぞれ1割程度ずつで、バランスのよい文章になります。
まとめ:「空をけっとばせ」の関係ない話
本記事の感想では「関係ない話」は、ほとんど書いていません。
基本構成のまま「印象に残ったところ3つ+理由+感想」でまとめています。
テンプレの「関係ない話6割」を以下に書きました。
1200文字の6割、720文字を超えて800文字くらいです。
実際にダーッと書いてみて、思ったことは「難しい」です。
ぐちゃぐちゃになります。
読み返して、整えなくてはなりません。
鉄棒について、逆上がりについて、幼少期を振り返ってみるとあまり良い思い出がないです。
逆上がりは「難しい、鉄棒でお腹が痛める、世界が反転するの気持ち悪くなる」のような、ポジティブなイメージがないからです。
思い出もこれといってありません。
1つ下の学年で転校生がやってきました。
打ち解けるためか、自己紹介かわかりませんが、鉄棒で何度もぐるんぐるん回っていました。
ちょっと鼻につきました。
誰かが「鉄棒をやってよ」とお願いしたのか、自分から進んでやったのか、わかりません。
途中から見たからです。
鉄棒を終えた顔はドヤ顔そのもので、あまり好きな空気ではなかったです。
そんな幼少期のエピソードを交えて、鉄棒は好きになれないのです。
「逆上がりができない」小学生にとっては大きな壁かもしれません。
みんなできるのに自分だけできないのは辛いです。
この頃から競争意識が芽生えるようでネガティブになります。
できない小学生にとっては地獄でしょう。
私のこどもも休日に「逆上がりを練習したい」と言いました。
「練習しなくてもいいよ」とは言いませんでしたが、本心はそのとおりです。
逆上がりできないことで何か不利になるのだろうか、できたことでメリットがあるのだろうか。
それとも主人公のように「あきらめない心」をはぐくむために「鉄棒」は存在するのだろうか。
「あれ、鉄棒はなんのためにあるのだろう」そんなことまで考えるようになりました。
鉄棒に必要な筋肉とは何か。
足の力、蹴る力でできるのが鉄棒だろうか。
体幹ではないだろうか。
将来のオリンピック選手になるためのきっかけとして鉄棒があるのだろうか。。
休み時間に鉄棒をやるのはおもしろいのだろうか。
そもそも鉄棒について何も知らないのは自分じゃないか。
本当に何も知らない、興味がない、ということに気づいてしまいました。
興味のない鉄棒は小学校で卒業してしまったのです。
他の人と比べられる鉄棒、諦めない心は他でも鍛えられる。
翔太にかけるべき言葉は見つからないが、ひとつだけ伝えるなら「できなかったことができるようになる」のは収穫だし、達成感である。
今の自分には鉄棒はできないかもしれない。
恥ずかしくはないが、子どもにコツを教えてやれないのはちょっと寂しいです。
書いた内容もまとまりません。
ただ、あらすじを書くよりははるかにマシ、かなと。
以上です。
P.S. 偉そうなことを書いてきましたが、できていないのです。