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添乗員の到着前の挨拶を紹介【旅館・ホテル、見学地、食事場所ごとの例文公開】

2019年5月19日

添乗 到着前の挨拶

親愛なる君へ

  • 「添乗するときの『旅館・ホテル、見学地、食事場所に到着する前の挨拶』を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

バス旅行の添乗の心配事の一つは、「車内の挨拶」です。
事前に何度も挨拶例文を読み直したり、声に出したりして暗記していたものです。

 この記事でわかること

・添乗員の到着前の挨拶3つ

 本記事の信頼性

✔︎ 経歴:新卒で旅行会社に入社し18年間、法人営業を担当。
✔︎ 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者。
✔︎ 添乗経験:国内・海外合わせて100本で、一般団体・教育旅行・視察旅行を経験。

本記事では、添乗員向けの到着前の車内挨拶を例文とともに解説していきます。

この記事を読むことで、旅館・ホテル、見学地、食事場所に到着前の挨拶ができるようになります。

添乗員の到着前の挨拶を紹介【旅館・ホテルに到着前の挨拶について】

添乗 到着前の挨拶

① 挨拶の流れ

挨拶の流れは下記の通りです。
以下の順番で、順序よく説明していきます。
バス車内で、大まかに旅館・ホテルに到着してから翌日の出発までの流れを説明します。

ポイント

① 到着の案内。
② 温泉・ホテルの概要紹介(臨機応変)
③ 部屋割の説明、非常口案内。貴重品。Wi-Fi。
④ 夕食内容・宴会場の場所、集合時間。
⑤ お風呂。
⑥ 朝食。
⑦ チェックアウト方法、出発時間。売店。

宿泊施設内での案内は以下の理由から、あまりおすすめできません。

・お客様は早く客室に入りたいという気持ちになっている。
・案内できる場所を確保できるかどうかという問題がある。

ホテルのフロント担当者から、館内の説明をしてもらうこともありますが、事前に確認し車内で案内ができれば時間節約になりお客様から喜ばれます。
ホテル到着して館内で説明を受けると、それだけで15〜20分の時間をいただくケースもあります。

旅館の場合は、車内で事前に説明、鍵は部屋置きにしておき、到着後は部屋に直行することがベストです。
ホテルの場合は、鍵はフロントで受け取ります。

② 挨拶の例文

皆様、バスの長旅、お疲れ様でした。
まもなく本日お泊まりの◯◯温泉・◯◯旅館に到着します。

② 温泉の特徴、ホテルの概要・立地、ホテルから徒歩圏内で行ける場所の説明をしてもよい。

③ これからお部屋割表を配布しますので、お一人様一枚ずつお受け取りください。
皆様、お部屋割表は行き渡りましたでしょうか。
内容について簡単に説明いたします。
まずお名前はありますでしょうか?
お名前に間違いがないかご確認ください。

本日の皆様のお部屋は4階、5階になっております(本館、新館の案内もする)
階数をお忘れになった場合は、鍵のキーナンバーをご覧ください。(オートロックなど鍵の使い方も案内する)
最初の2桁が階数を表示しております。
たとえば1131号室ですと11階です(例)

旅館に到着なさいましたら、お忘れ物なさいませんようお荷物は全てお持ちのうえバスをお降りください。
お部屋の鍵は皆様のお部屋に届けられておりますので、そのままお部屋へお進みください(鍵を部屋置きにしている場合)
お部屋のドアに皆様のお名前を掲出しておりますので、すぐおわかり頂けます(名前の掲出は要確認)
お部屋に入られましたら、万が一に備え非常口の確認をお願いします(トラブル防止のため案内する)
貴重品についてはお部屋の金庫をご利用ください(金庫の使い方。貴重品はフロント預けの場合もある。Wifi利用できる場合はパスワードを部屋割表に記載)

④ 本日の夕食ですが、2階の宴会場◯◯◯で18時30分より宴会形式での開始ですので、お時間までにご集合ください。
名物◯◯の和食膳となり、120分飲み放題です。(飲み放題の内容は宴会場で再度案内)
舞台付宴会場で、カラオケもご用意しております。
なお二次会については、宴会場でご案内させていただきます(幹事さんから案内することがある。ケースバイケース)

⑤ お風呂ですが、1階に大浴場◯◯で本日は24時まで、翌日は6時からご入浴いただけます。
男女入れ替えはございません。
なお大浴場にはバスタオルはございませんので、お部屋に備え付けのタオルをご利用ください。

⑥ 朝食ですが、1階◯◯レストランで、7時より和洋中ブッフェです。
お好きなお時間にお越しください。
なお朝食券の提出は必要ございませんが、お部屋番号を聞かれますので係員にお伝えください。

⑦ 明日の出発時間は9時です。
それまでにお部屋の鍵を1階フロントにご返却いただき、お部屋の冷蔵庫の飲み物などのご利用分の清算をお願いいたします。

なお売店は1階フロント脇にあり、本日21時まで、明日7時30分より営業しております。

以上です。
何かご質問はございますか?

それでは本日は朝早くからお疲れ様でございました。
宴会場◯◯でお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました」

上記挨拶は旅館・ホテルによって内容は変わります。
例文を見ながら、旅館・ホテルに確認をしていきましょう。

長い挨拶になりますので、間延びしがちです。
要点を押さえ、お客様の反応を見ながら簡潔な案内に切り替えても良いです。
笑いをはさめる余裕があれば、随所にスパイスとして入れていきましょう。

なお、到着後はバス車内に荷物は残さないよう案内をする必要があります。

メリットは以下の通りです。

メモ

・荷物の事故がなくなる。
・紛失があった時に乗務員に疑いがかからない。
・突然のバス変更にも対応できる。
・荷物をバスに取りに戻るという事態を避けられる。

ここまで1日お疲れ様でした。
旅館・ホテルでフロント担当者との打ち合わせが終わったら、部屋で少しでも休みましょう。
宴会同席の場合も気を抜くことなく、メリハリをつけて気を使っていきましょう。

③ ホテル到着前の挨拶(参考動画)

日本旅行の有名な添乗員「平田さん」のホテル到着前の挨拶です。

見学地に到着前の挨拶について

添乗員の到着前の挨拶

① 挨拶の流れ

以下の順番で説明していきます。

見学地に到着前の挨拶

① 到着の案内。
② 見学地の名前、概要説明(パンフレットが事前にあれば車内配布。なければ到着後、配布)
③ 見学方法、写真。
④ トイレ、喫煙所の案内。売店や周辺の情報。
⑤ 出発時間の案内。
⑥ 次の場所までの所要時間。
⑦ 貴重品の注意。

見学地が広く見学時間が足りそうもない時は、見どころを絞り見学方法を説明します。

② 挨拶の例文

① お疲れ様でした。
まもなく◯◯◯園に到着します。
ガイドさんに入り口まで案内していただきますが、私は先に行って入場券を購入して入り口でお待ちいたします。

② 観光地の概要説明(パンフレットが事前にあれば車内配布。なければ到着後、配布)をする。
広い園内の場合は、見どころやおすすめ見学ルートや徒歩での移動距離・時間なども案内します。

 ショーの時間や撮影禁止、喫煙禁止などの注意点も必要です。

③ 園内は自由にご見学いただきますが、入場券で入場できる施設は◯◯と◯◯で、あとの施設は別途入場料がかかります。
入場希望の方は、別途入場券を購入されて入園されますようお願いいたします。
写真撮影も可能ですので、カメラをお持ちの方はご用意ください。

④ トイレ、喫煙所の案内。売店の名物や周辺の情報を案内する(適宜)

⑤ バスの出発時間ですが、◯時◯分を予定しております。

⑥ 次の目的地◯◯◯までには約◯時◯分かかりますので、お手洗いをおすませのうえバスにお戻りください。

⑦ それではまもなく到着しますので、貴重品をお持ちのうえバスをお降りください。

見学先の現地の人が到着後に概要説明をしてくれる場合もありますので、事前に要確認です。

観光地で全体写真を撮るケースもありますので、朝の挨拶で事前に写真を撮る観光地を案内しておきましょう。
お客様に写真を撮る心構えがあります。

最初の40分は現地ガイドと一緒にまとまって見学、残りの30分は自由行動で各自バスに集合といったパターンもあります。

雨の場合、屋外の観光地は傘が必要になる場合もあります。
バスに傘の積み込みがあるかどうか(数本しかないことが多い)の確認はツアー開始の前にしておきましょう。
観光地によっては貸し出しも行っている場合もあります(広い観光地では100本くらいの傘のストックがあることがありました)

広い施設の場合は、時間に遅れてくる方もいらっしゃるので、わかりやすい案内が必要です。

食事場所に到着前の挨拶について

添乗員の到着前の挨拶

① 挨拶の流れ

以下の順番で説明していきます。

観光地に到着前の挨拶

① 到着の案内。
② 昼食場所の名前、座席情報(タバコ、トイレ)
③ 料理メニュー、飲み物の紹介(支払い方法)
④ トイレ、タバコ案内。土産店や周辺の情報。
⑤ 出発時間、集合場所の案内。
⑥ 次の場所までの所要時間。
⑦ 貴重品の注意。

いつも笑いを忘れないようにすることが大事です。
「お腹減りましたか?」と問いかけ、「お腹が減っていても、減ってなくても昼食の時間ですので召し上がってください」と車内の空気によっては話すこともあります。

② 挨拶の例文

① お疲れ様でした。
まもなく昼食場所に到着します。

② 今日の昼食場所は、◯◯◯というお店です。
◯◯◯に到着しましたら、食事をする場所まで私がご案内いたしますのでバスを降りましたらご一緒に移動をお願いいたします。
店内は禁煙となり、本日は2階席で椅子・テーブル席でご用意しております。
喫煙所はお店の出口に設けられています。

③ 今回のメニューは、名物の◯◯◯料理をお召し上がりいただきます。
飲み物は食後のコーヒーを注文予定ですので、店内でアイスかホットかを伺います(清算方法の案内)

④ なお店内には土産店も併設しておりますので、お時間のある方はご覧ください。
このあたりの◯◯◯という特産品も販売しております。

⑤ バスの出発時間ですが、◯時◯分を予定しております。
バスはただいま停車する駐車場に停まっていますので、出発時間までにお戻りください。

⑥ 次の目的地◯◯◯までには約◯時◯分かかりますので、お手洗いをおすませのうえバスにお戻りください。

⑦ それではまもなく到着しますので、貴重品をお持ちのうえバスをお降りください」

昼食会場に到着したら、バスの駐車場所、出発時間を再度案内します。
食事場所で忘れ物が多く出ますので、忘れ物の注意喚起は必要です。

食事場所でも下記を確認して、案内します。

・きちんと依頼内容の食事が配膳されているか
・席割が正しいかどうか
・アレルギーのある方の席がどこか(事前にアレルギー対応を依頼していた場合)
・料理の説明があるかどうか
・飲み物の注文
・トイレ・タバコの場所
・靴を脱いで上がるところでは、履物の間違いに注意

根底は、お客様が安全に楽しく旅行できるかどうかです。

【まとめ】添乗員の到着前の挨拶より、確認を優先しよう

添乗 到着前の挨拶

例文ですので、事前の確認により内容は変わります。
骨子は解説してきたとおりですが、雰囲気やお客様により話す内容は変わります。

常に二手、三手、先を読んだ確認をすることによって、案内ができ、行程が段取りよくまわります。

こーいち
準備してきた段取りに、とらわれないことも大事ですね。

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挨拶よりも大事なことは確認

確認をしなくては何の挨拶もできません。

事前の確認をすることでトラブルを避けられ、無用な案内をせずに済むのです。
トラブルが起きてから確認をするようでは遅いです。
想定されることは全て確認するのが良いです。

添乗の挨拶は、確認が8割です。
確認しておくことで余裕が生まれ、笑いをとることもできるのです。

確認が先で、話し方は後回しでいいのです。
私は失敗ばかりでしたが、確認だけはするようにしていました。

こーいち
添乗員の仕事は行程管理ですね。

こーいちより

P.S. 事前の確認を徹底して、案内をしよう。

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