結婚式で新郎の父として挨拶を任されて、どう話せばいいか不安になっていませんか。
「両家代表として失礼がないか心配」
「何を話せばいいかわからない」
そんな方のために、型と例文をまとめました。
「自己紹介→感謝→支援のお願い→結び」の流れさえ守れば、どんな方でも温かく締めくくれます。
▼ 迷ったらこれが定番の流れ
①自己紹介 新郎〇〇の父、〇〇と申します。
②感謝 本日はご多忙のところお集まりいただき、誠にありがとうございます。
③支援のお願い 未熟なふたりではございますが、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
④結び 本日は誠にありがとうございました。
▼ この記事でわかること
・新郎父の挨拶の基本構成(4つのパーツ)
・基本・短め・親族のみ向けの例文
・丁寧な締め方・短い締め方の言葉
・忌み言葉・長さ・話し方のマナー
新郎父の挨拶の基本構成
新郎父の挨拶は、披露宴の締めに行う「両家代表の謝辞」です。
難しく考える必要はありません。
4つのパーツを順番に話すだけで、自然にまとまります。
| 順番 | パーツ | 内容 | 目安時間 |
|---|
| ① | 自己紹介 | 名前と新郎との関係を一言で | 10〜15秒 |
| ② | 感謝 | 出席してくれたゲストへのお礼 | 30〜40秒 |
| ③ | 支援のお願い | ふたりへの温かい見守りをお願いする | 40〜60秒 |
| ④ | 結び | 健康を祈る一言・締めの言葉 | 15〜20秒 |
冒頭は自己紹介から始める
ゲストの中には新郎父を知らない方もいます。まず「誰が話しているか」を明確に伝えましょう。
▼ 定番の自己紹介
ただいまご紹介にあずかりました、新郎〇〇の父、〇〇と申します。僭越ながら、両家を代表いたしまして一言ご挨拶申し上げます。
▼ やわらかい自己紹介
新郎〇〇の父でございます、〇〇と申します。本日は一言ご挨拶させていただきます。
ゲストへの感謝を伝える
出席してくれたゲスト全員への感謝を、まず伝えます。祝辞・余興など、披露宴中にあった場合はその感謝も添えましょう。
▼ 感謝の言葉(定番)
本日はご多忙のところ、〇〇と〇〇のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。また、皆様からの温かいご祝辞やお言葉を賜り、両家を代表して厚くお礼申し上げます。
▼ 感謝の言葉(シンプル)
本日はお忙しい中、私どものためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。皆様のお心こもったお祝いに、心より感謝申し上げます。
ふたりへの支援をお願いする
ゲストへ「ふたりを今後ともよろしくお願いします」と伝えます。ここで両親への感謝や息子への言葉を一言添えると、温かみが増します。
▼ 支援のお願い(定番)
未熟なふたりではございますが、皆様のお力添えのもと、温かい家庭を築いていくことと存じます。どうかこれからも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
▼ 息子への言葉を添えて
〇〇、今日までよく頑張ってくれました。〇〇さんをしっかり支えて、幸せな家庭を築いてください。皆様にも、どうかふたりを温かく見守っていただければ幸いです。
新郎父の結婚式挨拶例文
実際にそのまま使える例文を場面別にまとめました。
名前や関係の部分を入れ替えるだけで使えます。
自分のエピソードを一言添えると、さらに温かみのある謝辞になります。
基本の謝辞例文(2〜3分)
▼ 基本の謝辞(全文)
ただいまご紹介にあずかりました、新郎〇〇の父、〇〇と申します。僭越ながら、両家を代表いたしまして一言お礼のご挨拶を申し上げます。 本日はご多忙のところ、〇〇と〇〇の披露宴にご参列いただき、誠にありがとうございます。また、皆様からの温かいご祝辞とご厚情を賜り、両家一同、心より感謝申し上げます。 息子の〇〇は、これまで多くの方々に支えていただき、今日この佳き日を迎えることができました。〇〇さんとふたり力を合わせ、温かい家庭を築いていくことと存じます。 至らぬふたりではございますが、今後ともどうかご指導ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 末筆ながら、ご列席の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、お礼のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
▼ やわらかい雰囲気の謝辞(全文)
新郎〇〇の父でございます、〇〇と申します。本日は両家を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。 本日はお忙しい中、〇〇と〇〇のためにお集まりいただき、心よりお礼申し上げます。皆様の温かいお言葉に、家族一同、大変感激しております。 〇〇、今日まで育ててきた中で、これほど嬉しい日はありません。〇〇さんという素晴らしいパートナーと出会えたこと、父として誇りに思います。どうかふたりで支え合い、笑顔の多い家庭を作ってください。 皆様にも、どうかこれからもふたりをよろしくお願いいたします。 本日はお集まりいただき、誠にありがとうございました。
父親の思いを伝える例文
息子の成長への感慨や、新婦を迎える喜びを素直に伝えると、ゲスト全員の心に届く謝辞になります。感動系のスピーチを求める方向けの例文です。
▼ 父親の思いを伝える例文(全文)
新郎〇〇の父、〇〇と申します。両家を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。 本日はご多忙の中、〇〇と〇〇さんのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。 〇〇が生まれたあの日から今日まで、あっという間のような、長い長い道のりのような、不思議な気持ちでここに立っております。転んで泣いて、失敗して、それでも前を向いて歩いてきた息子が、こんなにも立派な姿でここに立っている。父親として、こんなに誇らしいことはありません。 〇〇さん、息子の伴侶として選んでいただき、心よりありがとうございます。どうかふたりで、支え合いながら笑顔の多い日々を送ってください。 皆様にも、これからもふたりを温かく見守っていただければ幸いです。本日は誠にありがとうございました。
▼ 短め・父親の思いを込めた版
新郎〇〇の父の〇〇でございます。 〇〇、今日まで育ててきて、これほど嬉しい日はありません。大きくなったな、と父親として誇りに思っています。 〇〇さん、我が家の一員になってくださりありがとうございます。ふたりで力を合わせ、温かい家庭を築いてください。 本日お集まりいただいた皆様、どうかこれからもふたりをよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
短い挨拶例文(1〜2分)
「あまり長く話すのは得意でない」「簡潔にまとめたい」という方向けの短め版です。短くても感謝と祝福の気持ちはしっかり伝わります。
▼ 短め謝辞(1〜2分)
新郎〇〇の父、〇〇と申します。両家を代表して、一言ご挨拶申し上げます。 本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。皆様の温かいお言葉に、心より感謝申し上げます。 〇〇と〇〇さん、どうかふたりで力を合わせ、温かい家庭を築いてください。皆様にも、引き続きふたりをよろしくお願いいたします。 本日は誠にありがとうございました。
▼ 超短め版(30〜60秒)
新郎〇〇の父、〇〇でございます。本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。 未熟なふたりですが、どうか温かく見守っていただければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。 本日は誠にありがとうございました。
ユーモアを添えた例文
会場の空気を和ませる程度の上品なユーモアを入れた例文です。堅くなりすぎず、自然な笑いが起きるくらいのトーンを意識しています。友人が多い披露宴にも合います。
▼ ユーモアあり(上品な笑い)
新郎〇〇の父、〇〇と申します。 本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。 実は〇〇から「挨拶は短くしてほしい」と念を押されまして、今日は緊張しながらここに立っております(笑)。息子に気を遣わせてしまうとは、まだまだ父親として修行が足りないようです。 〇〇さん、そんな息子ですが、どうかよろしくお願いします。ふたりで笑いの絶えない、明るい家庭を作ってください。 皆様も、これからもふたりを温かく見守っていただければ幸いです。では息子との約束どおり、短くまとめてご挨拶とさせていただきます(笑)。本日は誠にありがとうございました。
▼ やわらかいユーモア版
〇〇の父でございます。本日はお集まりいただきありがとうございます。 〇〇は子どものころから落ち着きがなく、親として何度ひやりとしたかわかりません。それが今日こうして立派に……とは言いきれませんが(笑)、こんなに大切な日を迎えられたことを、父として素直に嬉しく思っています。 〇〇さん、これから苦労をかけることもあるかと思いますが、どうかよろしくお願いします。ふたりで助け合って、楽しい家庭を作ってください。 本日は誠にありがとうございました。
親族のみの挨拶例文
家族だけの小さな式や、親族中心の披露宴では、少しやわらかく温かいトーンで話せます。
▼ 親族のみ・温かい挨拶
新郎〇〇の父の〇〇です。今日はこうして家族みんなに集まってもらえて、本当に嬉しいです。 〇〇、今日まで育ててきて、こんなに幸せそうな顔を見られるとは思いませんでした。〇〇さん、我が家に来てくれてありがとうございます。どうかふたりで仲良く、助け合って生きてください。 皆さんも、これからもふたりをよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。
▼ 親族のみ・少し格式をもたせて
〇〇の父の〇〇でございます。本日は家族みなが集まり、このような素晴らしい席を設けていただき、心より感謝しております。 〇〇と〇〇さん、今日から新しい家族がひとつ増えました。どうかふたりで支え合いながら、笑顔あふれる生活を築いてください。 今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
新郎父挨拶の締め方

謝辞の「結び」は、最後の印象を左右する大切な部分です。
長々と話すより、短く・明確に締める方がゲストに好印象を与えます。
丁寧に締める言葉
▼ 定番の結び(改まった場)
末筆ながら、ご列席の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、お礼のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
▼ 両家への感謝を込めた結び
本日このような素晴らしい席をご用意いただきました〇〇家の皆様にも、心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
▼ ゲストの健康を願う結び
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、謝辞とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
▼ 支援への感謝を込めた結び
今後ともふたりへの変わらぬご支援ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
短く締める言葉
・「本日は誠にありがとうございました。」
・「ふたりをどうかよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。」
・「皆様のご健康をお祈りし、ご挨拶とさせていただきます。」
感謝が伝わる結び
▼ 温かみのある結び(やわらかい場)
今日のこの日を、家族全員で喜んでおります。皆様のおかげで、こんなに幸せな一日を迎えられました。本当にありがとうございました。
▼ ふたりへのエールを込めた結び
〇〇と〇〇さん、これからの人生、ふたりで笑顔を大切に歩んでください。皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。
挨拶で気をつけたいマナー
長さは2〜3分にまとめる
▼ 長さの目安
・1分以内:感謝のみ。短すぎて気持ちが伝わりにくいことも
・2〜3分:新郎父謝辞の理想的な長さ
・4分以上:長すぎます。ゲストが疲れてしまいます
→ 原稿用紙2枚(800字)程度が2〜3分の目安です
忌み言葉を避ける
結婚式には使ってはいけない「忌み言葉」があります。原稿を書いたら必ず確認しましょう。
| カテゴリ | 避けるべき言葉 | 言い換え例 |
|---|
| 別れを連想させる | 切る・別れる・離れる・終わる | 新たな出発・区切りをつける |
| 繰り返しを連想させる | 重ね重ね・度々・またまた・再び | 一言・改めて・今回 |
| 不吉を連想させる | 死ぬ・苦しい・滅びる・消える | 使用を避ける |
| 不幸を連想させる | 涙・悲しい・泣く | 感動・うれしい・感激 |
ゆっくり落ち着いて話す
▼ 当日の話し方チェックリスト
☑ 話し始める前に一度深呼吸する
☑ 句読点で必ず一呼吸おく
☑ 時々顔を上げてゲストを見る
☑ うつむいたまま読み続けない
☑ 最初の一文だけ暗記しておく
☑ 前日に声に出して2〜3回練習する
新郎父の結婚式挨拶Q&A
新郎父と新婦父、どちらが先に挨拶しますか?
一般的に新郎父が先に行うことが多いですが、式場や進行によって異なります。事前に担当者に確認しておくと安心です。どちらが先でも内容に大きな違いはなく、「両家代表の謝辞」として同じ形式で話せます。
原稿を読みながら話してもいいですか?
問題ありません。原稿を持って話すことは失礼ではありません。ただし、うつむいたまま読み続けるのは避け、時々顔を上げてゲストや息子夫婦の顔を見ながら話すと、より気持ちが伝わります。
「両家を代表して」という言葉は必要ですか?
必須ではありませんが、入れると格式が整います。新郎父と新婦父が別々に挨拶する場合は「新郎側を代表して」と言い換えることもできます。式の進行に合わせて担当者と確認しておきましょう。
息子や新婦へのメッセージは入れるべきですか?
入れると温かみが増します。「〇〇、今日まで育ててきて誇りに思います」「〇〇さん、家族に迎えられて嬉しいです」など、一言添えるだけで十分です。長くなりすぎないよう、一文程度に留めましょう。
緊張してしまいそうで不安です。
緊張は誰でもします。最も効果的な対策は「声に出した練習」です。前日に2〜3回声に出して練習するだけで、本番の安心感が大きく変わります。また、話し始める前に深呼吸を一度するだけでも落ち着きやすくなります。最初の一文だけ暗記しておくと、書き出しがスムーズです。
新郎父の挨拶は何分くらいが理想ですか?
2〜3分程度が理想です。文字数では600〜800文字前後が目安になります。長すぎるとゲストの負担になるため、感謝とお願いを中心に簡潔にまとめましょう。
まとめ|新郎父の結婚式挨拶は型で整える

新郎父の結婚式挨拶は、「自己紹介→感謝→支援のお願い→結び」の型を守れば自然にまとまります。
難しい言葉を並べる必要はありません。
ゲストへの感謝とふたりへの祝福が伝われば、それだけで十分な謝辞です。
▼ 新郎父の挨拶チェックリスト
☑ 自己紹介(名前と新郎との関係)を入れた
☑ ゲストへの感謝を伝えた
☑ ふたりへの支援のお願いを述べた
☑ 忌み言葉を使っていない
☑ 2〜3分にまとめた
☑ 声に出して練習した
☑「両家代表として」の確認を担当者とした
例文を参考に、一言だけ自分の言葉を添えてみてください。
それだけで、温かく心に残る謝辞になります。