- 結婚式で上司としての挨拶を頼まれたけど、何を話せばいいか迷う
 - 定番の例文だけでは自分らしさが出せず、感動や信頼を与えられるか不安
 - 準備や練習の方法を知り、当日に落ち着いて話せるようになりたい
 
この記事でわかること
- 3〜5分で話す基本構成と時間配分の考え方
 - エピソードを1本に絞り、人物像を伝える方法
 - 結びの言葉や忌み言葉回避などの言葉選びのポイント
 - 主賓としてのマナー、所作、立ち居振る舞いの基本
 - 職種や関係性に合わせた話材の工夫と短文パーツ集
 - 本番に向けた準備・練習・想定問答の進め方
 - よくあるNGやハプニング対応の実践的な対処法
 
結婚式で上司として挨拶を任されると、重責に緊張しながらも失敗できない場面に直面します。
 形式ばかりに頼ると個性が伝わらず、逆にエピソードを盛り込みすぎると長くなり場を乱すこともあります。
本記事では、結婚式の上司挨拶の基本構成から、短く的確に人物像を伝える方法、準備と練習のステップまでを体系的に解説します。
結論として、型・話材・練習の3点を押さえることで、当日も安定感のあるスピーチとなり、「頼んで良かった」と信頼される挨拶を実現できます。
緊張を和らげ、会場をまとめ、上司としての存在感を高められます。
Contents
【結婚式の上司挨拶】そのまま使える主賓スピーチ例文2つ

3分版のスピーチ例文
ご両家ならびにご親族のみなさま、本日は誠におめでとうございます。 
 職場を代表し、主賓としてお祝いの言葉を述べさせていただきます。
新郎の〇〇さんは、入社以来、一貫して誠実な姿勢で仕事に取り組んできました。 
 大切な業務を任される場面でも、最後まで責任を果たし、周囲から厚い信頼を集めています。 
 特に昨年のプロジェクトでは、困難な状況の中でも冷静に仲間を励まし、 
 目標を達成へと導いた姿が印象に残っています。
また、新婦の△△さんにつきましても、日頃から職場でのご活躍を耳にしております。 
 明るく周囲に心配りをされるお人柄は、多くの方を和ませてこられたことでしょう。 
 今日のお姿を拝見し、〇〇さんと△△さんが共に歩む未来は、 
 安心と信頼に満ちていると確信いたしました。
どうかこれからも互いを支え合い、温かい家庭を築かれてください。 
 そしてご両家のみなさまに、ますますのご多幸がありますよう心よりお祈り申し上げます。
本日は誠におめでとうございます。
5分版のスピーチ例文
ご両家ならびにご親族のみなさま、本日は誠におめでとうございます。 
 職場を代表し、主賓としてお祝いの言葉を述べさせていただきます。
新郎の〇〇さんは、入社以来、常に誠実で責任感の強い姿勢を貫いてきました。 
 どのような仕事でも妥協せず、周囲から信頼を寄せられる姿は、職場にとって大きな支えとなっています。 
 特に昨年の大規模プロジェクトでは、困難な局面に直面しながらも冷静さを失わず、 
 仲間を励ましながら目標を達成へ導いた姿が印象に残っております。 
 その姿勢は、職場だけでなく人生の様々な場面でも発揮されることでしょう。
また〇〇さんは、仕事一筋に見えながらも、人との関わりを何より大切にする方です。 
 部下には惜しみなく助言を与え、同僚には公平な視点で接し、取引先からは誠実さを評価されています。 
 一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢は、これからの家庭生活においても必ずや大きな力となるはずです。
本日、晴れやかなお姿を拝見し、新婦の△△さんと出会い、共に歩む決意をされたことを心から嬉しく思います。 
 △△さんのお人柄についても、職場の同僚やご友人から「明るく周囲に気配りのできる方」と伺っております。 
 そのお二人が力を合わせて築いていく未来は、きっと温かさと安心に満ちたものになると確信しております。
結婚は新しい出発であり、同時に日々の積み重ねでもあります。 
 どうかこれからも互いを尊重し、時に励まし合い、笑顔の絶えないご家庭を築かれてください。 
 そして今日の喜びを胸に、ご両家の絆をさらに深めていかれることを願っております。
結びにあたり、あらためて新郎新婦の末永いご多幸と、ご両家の皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。 
 本日は誠におめでとうございます。
上司スピーチの基本構成(3〜5分)
主賓のあいさつは、定番の型に当てはめると安定します。
 4つの段で3〜5分で終える設計が土台です。
 前置きは短くして、主役の魅力に早く入ります。
 人物紹介は具体例で語り、最後にはなむけでまとめます。
 配分を先に決めると、当日の緊張でも迷いません。
 原稿は短文で区切り、息継ぎの位置をメモします。
4パートの型と時間配分
時間は味方です。
 配分を決めれば、言葉は要点だけを運びます。
- 冒頭0.5分:祝意と立場を一言で
 - 人物1.0分:役割と姿勢を一点集中
 - 具体2.0〜3.0分:行動と数字で描写
 - 結び0.5〜1.0分:未来の願いを短く
 
3分版と5分版の2枚を用意し、当日の空気で選びます。
1本に絞る人物エピソード
物語は1本が映えます。
 焦点をしぼるほど、人物の輪郭がくっきりします。
- 誰でも共有できる出来事にする
 - 行動と数字で短く描く
 - 内輪や評価は避ける
 - 上司として見た成長を一言で要約
 
要約は冒頭と結びに響かせ、全体の芯にします。
結びと言葉選びのコツ
終わりは余韻で決まります。
 前向きでおだやかな語を置き、会場に光を残します。
- 末長いしあわせをお祈りします
 - ご両家のみなさまのご多幸をお祈りします
 - お二人の歩みが明るい実りに満ちますように
 
言い切って一拍、会場の拍手を受けて席へ戻ります。
主賓のマナーと所作の要点

主賓は、式の舵を静かにとる役目です。
 言葉と動作をそろえると、会場は波立たずに進みます。
 姿勢と目線、声の大きさが合わされば、内容は自然に届きます。
 合図は短く、原稿は軽く持ち、迷いを残しません。
 入場から退席までを通しで練習し、体に流れを覚えさせます。
忌み言葉・敬語・肩書の扱い
「言葉は灯り」
 明るい語感で場を照らします。
 肩書は最小限にして、主役の歩みを前へ置きます。
 地域や慣習の幅に配慮し、平易な言い換えを選びます。
- 名乗りは一度だけ、会社名と役職と氏名を短く
 - 呼びかけは「ご両家」「みなさま」で包む
 - 迷う語は肯定形に置き換える
 - 敬語は重ねず、文の対応を整える
 
締めに、祝意を重ねて温度を保ちます。
原稿/カンペと目線・声量
「視線は橋」
 原稿から会場へ渡します。
 短文で刻んだ原稿に息の印を入れ、強調語は太字にします。
 声は冒頭で基準を作り、語尾は水平で止めます。
- 1行1文、句点で改行して見やすくする
 - 約5秒ごとに左右と中央へ視線を配る
 - 母音を明瞭にし、速さは1分250〜300字
 - 録音で尺を合わせ、3分版と5分版を用意
 
言葉を確実に運びます。
着席促し・立ち居振る舞い
「所作は地図」
 ゆっくり、最短、迷わない動線です。
 立つ前に一拍おき、視線を受けてから話します。
 着席促しはひと言で示し、礼で区切ります。
- 起立は静かに、足元をそろえて安定させる
 - マイクの調整は最小限、音を立てない
 - 「ご着席ください」を一度だけ伝える
 - 退席は最短で、視線の乱れを防ぐ
 
動線の下見が、当日の落ち着きを支えます。
立場・関係別の話材テンプレ
「立場が視点を変える」
 主賓のあいさつは、関係ごとに語る軸を変えることで深まります。
 新郎と新婦で見せる顔が違えば、言葉の選び方も違います。
 職種や文化に寄せた事例を添えると、会場全体が引き込まれます。
新郎の部下/同僚/取引先の視点
「視点が信頼を映す」
 職場を共にした立場だからこそ、説得力があります。
- 部下の視点:頼れる背中と育てる姿
 - 同僚の視点:協調性と互いを高める関係
 - 取引先の視点:誠実さと長く続く信頼
 
結びに、人柄が社会でも通じると添えると力強いです。
新婦の上司としての配慮点
「成長は安心を呼ぶ」
 新婦の働きぶりを語るときは、成長と誠実さを示します。
- 責任感を持ち、役割を果たす姿勢
 - 周囲を支え、成果を導く力
 - 誠実さが家庭と職場の調和をつくる
 
締めに「結婚後も安心して任せられる」と結びます。
職種別に使える具体話材
「仕事は人柄を映す」
 職種ごとの事例を添えると、会場に共感が広がります。
- 営業職:信頼を築き、成果を導く姿勢
 - 技術職:課題を冷静に解決する力
 - 接客業:笑顔と気配りで人を和ませる
 - 教育職:未来を育てる責任感
 
エピソードは1つに絞り、社会に広がる価値を示すと印象に残ります。
すぐ使える短文パーツ集
短文は、当日の舵です。
 出だし、結び、はなむけ、乾杯を分けて持てば、迷いません。
 明るい語と短い文は、会場の集中を保つ助けになります。
 言い切りの形でそろえ、複数案を載せておきます。
祝辞の出だし/結びの差し替え
「はじめと終わりで印象が決まる」
敬意で始め、未来で締める形を複数準備します。
- 出だしA:本日はご両家のみなさまに心からお祝いを申し上げます。
 - 出だしB:この良き日に立ち会えたご縁に感謝を申し上げます。
 - 出だしC:お二人の門出に、あたたかな祝意をお伝えします。
 - 結びA:末長いしあわせをお祈り申し上げます。
 - 結びB:ご両家のご多幸とご繁栄をお祈りします。
 - 結びC:お二人の歩みが実りある毎日になりますように。
 
印刷時は使う行だけに印を付け、迷いを減らします。
はなむけの言葉サンプル
「未来へ小さな灯をともす」
おだやかな一文で、前向きな景色を描きます。
- 道しるべ:支え合いながら、日々の喜びを分かち合ってください
 - 成長:小さな歩みを重ね、学びに満ちた家庭を育ててください
 - 感謝:出会いへの感謝を忘れず、明るい毎日を積み重ねてください
 - 協調:言葉をたがいに届け合い、やさしい時間を広げてください
 
原稿に2案載せ、当日の空気で選びます。
乾杯との違いと使い分け
「物語と合図を分ける」
祝辞は物語、乾杯は合図として役割を分けます。
- 祝辞の軸:人物紹介と祝意、はなむけでまとめる
 - 乾杯の軸:短い口上→合図で、全員が動きやすい形にする
 - 言い回し例:それでは、みなさまご唱和ください。乾杯
 - 使い分け:進行表で位置を分け、司会と合図を合わせる
 
起立とグラスの確認を、前日リハで一度通します。
本番前の準備と練習プロセス
「準備が心を支える」
前日の確認と練習があれば、不安は小さくなります。
 声や姿勢を繰り返すほど、言葉は届きやすくなります。
 想定問答を持てば、不意の問いも落ち着いて応じられます。
24時間前の最終チェック
「安心は前日に仕込む」
持ち物や動線を整えると、余裕が生まれます。
- 原稿を読み直し、大きな文字にする
 - 服装を確認し、清潔さと動きやすさをそろえる
 - 眼鏡や時計、筆記具を袋にまとめる
 - 交通を調べ、遅延時の代替も備える
 
最後は体調を整え、深呼吸して眠ります。
1分録音→推敲→通し練習
「声は鏡、練習は地図」
録音で見つけ、練習で修正します。
- 1分録音で声量や速さ、語尾を確認する
 - 余分な言葉を削り、文を言い切りにする
 - 立ち姿や目線を入れ、全体を通す
 - 3分版と5分版を用意し、余裕を持たせる
 
録音は聞き手の視点を映す鏡です。
当日の想定Q&Aと対応
「想定は盾になる」
問いに備えると、動じません。
- 新郎との関係を聞かれたら、役職や場面を一言で答える
 - 乾杯や進行を依頼されたら、短い合図にとどめる
 - 仕事の近況を聞かれたら、一般的な内容にとどめる
 
「詳しくは後ほど」で切り上げ、流れを守ります。
»【結婚式の乾杯挨拶】初めてでも失敗しない例文3選【シーン別まとめ】
よくあるNGと回避法
「迷いは準備で小さくなる」
共有性と包摂性、復旧速度をそろえると、内容は届きます。
 NGを先に知り、置き換え文と手順を持てば安心です。
長すぎる/内輪ネタ/自慢調
「共有できる言葉に寄せる」
行動描写へ置き換えるだけで、伝わり方が変わります。
- 長さ:要点3つ、各段3〜4文に抑える
 - 一般化:専門語を役割と行動と結果へ直す
 - 語気:主語を新郎新婦へ移し、評価語を減らす
 - 置き換え:「成果が大きい」→「期日を守り、周囲を支えた」
 
締めは会場全体への感謝で整えます。
宗教・地域慣習の配慮
「広く届く語を選ぶ」
願いと感謝を軸に、断定は弱めます。
- 語彙:肯定の言い換えを優先する
 - 呼称:「ご両家」「みなさま」に統一する
 - 所作:合図は短く、動きは最短にする
 - 確認:進行表で注意点を共有する
 
迷うときは安全側に寄せます。
想定外ハプニングの切り抜け
「短い合図で戻す」
結論から再開し、歩調を合わせます。
- 音響:前へ出て発声し、復旧後に一言で再開
 - 原稿:要点カードの1文から話す
 - 時間:中盤を省略し、結びへ接続
 - 反応:評価語を足さず、次の文へ移る
 
最後は礼で区切り、進行へ戻します。
結婚式の上司挨拶で、よくある質問8つ
1.結婚式の上司スピーチを面白い内容にしても大丈夫?
ユーモアを取り入れるのは効果的ですが、度が過ぎると場の雰囲気を壊すかもしれません。
 軽いエピソードや仕事での明るい一面を紹介する程度にとどめると安心です。
2.結婚式の上司スピーチで感動させるにはどうすればいい?
感動を与えるには、仕事ぶりや人柄を1つのエピソードで語るのが効果的です。
 新郎新婦の努力や周囲への思いやりを短くまとめ、最後に未来を祝う言葉を添えると心に残ります。
3.結婚式の上司のスピーチ例文はどこまで参考にすべき?
例文は構成や言葉選びの参考になります。
 ただし丸写しでは個性が伝わらないため、自分の体験や新郎新婦との関わりを反映させることが大事です。
 骨組みだけ借りる感覚で使いましょう。
4.結婚式の挨拶で、上司のお礼の言葉はどう入れたら自然?
お礼は冒頭か結びに入れると自然です。
 たとえば「本日はご招待いただきありがとうございます」と始める、または「この良き日に立ち会えたことに感謝します」と結ぶのが適切です。
5.結婚式の上司挨拶をお願いされたときの断り方はある?
体調や事情で難しい場合は早めに伝えることが大切です。
 「大役を務める自信がなく、別の方にお願いしたい」と丁寧に理由を添えれば、失礼にならずに断れます。
6.結婚式の上司スピーチでカンペを使っても大丈夫?
カンペを持つのは問題ありません。
 ただし原稿をそのまま読むのは避けましょう。
 要点カードにまとめて目線を上げながら話すと、堂々とした印象を与えられます。
7.結婚式の主賓挨拶の例文はどの程度活用できる?
主賓の例文は挨拶の長さや形式を知るのに役立ちます。
 ただし形式的になりやすいため、自分の言葉に書き換えることが重要です。
 基本の流れを学びつつ、自分らしさを加えましょう。
8.結婚式の主賓のスピーチネタはどう選ぶと良い?
ネタ選びは新郎新婦の人柄を表す仕事や努力、思いやりを中心にすると良いです。
 笑い話よりも共感できる場面を語ると、主賓らしい格調と温かさを両立できます。
まとめ

3つの準備で印象は決まります。
結婚式の上司挨拶は「型×話材×練習」で安心感を与えることです。
 基本の流れと準備を押さえることで、自信を持って本番を迎えられます。
型×話材×練習
型と話材と練習が揃うと、安心と信頼を届けられます。
- 型:流れを持つと、言葉が迷わず出る
 - 話材:共感できる人物像は、会場をひとつにする
 - 練習:反復は安心を支え、姿勢を整える
 
そろえるだけで「安定と共感と信頼」が生まれます。
記事の要点
- 構成:4パートに分け3〜5分で話すと安定する
 - 話材:人物像は1本に絞り、行動や数字で具体的に伝える
 - マナー:忌み言葉を避け、敬語や肩書きは簡潔にまとめる
 - 練習:録音と推敲を繰り返し、3分版と5分版を準備する
 - NG回避:長すぎる・内輪ネタ・自慢調を避け、全員が共有できる語を選ぶ
 
以上です。
P.S. 本番直前の不安を小さくするため、今すぐ練習と準備を始めることがおすすめです。
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