- 結婚式で乾杯の挨拶を頼まれたけれど、何を話せばいいのかわからない
- 失礼がないようにマナーも気をつけたいけれど、自信がない
- 緊張せずに話せる方法があれば知りたいし、できれば笑いも取りたい
この記事でわかること
- 乾杯の挨拶をするタイミングや順番、スピーチ構成と時間の目安
- マナー違反を避けるための注意点
- 友人・上司・カジュアルな披露宴など、立場別の例文
- 緊張せずに話すための準備法
- ウケを狙うときの注意点と、印象に残る締めの言葉の選び方
「乾杯の挨拶、あなたにお願いできますか?」
その一言で、頭が真っ白になります。
ただの形式ではなく、大勢の前で話す緊張と、マナーや言葉選びの不安。
誰かに聞きたいけれど、具体的にどう準備すればいいのか、意外と情報がまとまっていないことも多いものです。
本記事では、不安を解消できるよう「挨拶の基本マナーからシーン別の例文、失敗しないコツ」までをまとめました。
自分らしい言葉で堂々とスピーチできます。
Contents
結婚式の乾杯挨拶とは?基本マナーと流れ
結婚式の乾杯挨拶は、ただの儀式ではありません。
一瞬で場の空気をあたたかくする「はじまりの言葉」として、大切な役割を担っています。
特に披露宴の序盤はゲストも少し緊張しています。
そんな中で、乾杯の一言が空気を和らげ、会場に笑顔を広げるきっかけになるのです。
この章では、初めて乾杯の挨拶を任された人でも安心できるよう、基本的な流れとマナー、気をつけたいポイントを紹介します。
乾杯の挨拶をするタイミングと順番
乾杯の挨拶は、主賓の祝辞が終わったあとのタイミングで行うのが一般的です。
司会者に「乾杯のご発声をお願いします」と紹介されたら、いよいよ自分の出番です。
このとき、目立ちたくないと思っても、ゲストの視線は自然と集まります。
だからこそ、事前に進行表や司会と段取りを確認しておくと、心にゆとりが生まれます。
スムーズな流れの中で、自分らしく挨拶できることが、全体の印象を大きく左右します。
スピーチ時間の目安と構成
乾杯の挨拶は、短くてもしっかり心に残る言葉が求められます。
理想の時間は1〜2分。
それ以上になると、場の雰囲気が間延びしてしまうことも。
構成はシンプルがベストです。
まずは祝福の言葉で始め、軽いエピソードを添えて、最後は「乾杯!」と声を合わせる流れにすると自然です。
たとえば「学生時代、〇〇くんは真面目で照れ屋でしたが…」といった一言があると、新郎新婦の人柄が伝わり、会場も和みます。
マナー違反にならない注意点
うっかり口にしがちな言葉が、実はマナー違反だったということもあります。
結婚式では「切れる」「別れる」などのネガティブな言葉や「ますます」「くれぐれ」などの重ね言葉もNGとされています。
また「グラスを空けましょう」といった表現も、飲めない人にとっては負担になります。
乾杯は全員で気持ちを合わせる場。
だからこそ、明るく前向きな言葉で、誰もが笑顔になれるような挨拶を目指しましょう。
結婚式の乾杯挨拶・シーン別の例文3選
乾杯の挨拶は、ただ言葉を述べるだけではありません。
その一言一言が、会場の空気をガラリと変える力を持っています。
友人としてなら、思い出をふわっと笑いに変えながら。
上司としてなら、信頼と敬意をこめて静かに。
カジュアルな披露宴では、場の空気に乗るような軽やかさが喜ばれます。
ここでは、そんなシーンごとにふさわしい乾杯の挨拶例を紹介します。
少し緊張している方も、これを読めば「よし、やれそうだ」と感じられるはずです。
1.友人代表としての乾杯の挨拶例文
友人代表のスピーチは、親しみやすさと温かさが鍵です。
笑いを交えつつも、新郎新婦の魅力が伝わる言葉を選びましょう。
堅苦しくない中にも、真心がにじむ内容にすると会場全体が和やかになります。
【例文】
「ただいまご紹介にあずかりました、新郎〇〇さんの大学時代の友人、〇〇です。
この晴れの日に立ち会えること、心からうれしく思います。
学生時代の〇〇くんはというと……まじめだけどちょっと抜けてて、でもそんなところが憎めない男でした。
そんな彼が、今日こうして笑顔で隣に立っているのを見て、胸がいっぱいです。
二人とも、これからも“いい意味でゆるく”支え合って、たのしい毎日を送ってください。
それでは、末永い幸せを願って——乾杯!」
2.上司としての乾杯の挨拶例文
上司のスピーチでは、信頼と安心感が伝わる言葉が求められます。
働きぶりを紹介するだけでなく、その人の人間的な魅力が感じられると、聞いている人の心にも残ります。
少し堅さを保ちつつも、あたたかみのある語りが効果的です。
【例文】
「ご紹介にあずかりました、新郎〇〇さんの職場の上司をしております〇〇です。
本日はこのようなおめでたい席にお招きいただき、誠にありがとうございます。
〇〇さんは、まじめで責任感が強く、どんなときも誠実に仕事をこなす人です。
けれどそれだけでなく、ふとしたときの笑顔や、後輩を気づかう姿勢も印象的でした。
そんな彼が選んだ人生のパートナーであれば、これからの人生も、きっと穏やかであたたかいものになるでしょう。
お二人とご両家の末永いご多幸を祈りまして、乾杯!」
3.カジュアルな披露宴向け例文
カジュアルな披露宴では、気負わずに自然体で話すことがポイントです。
思い出話に少しユーモアを入れつつ、場がほんわかするような語り口を心がけましょう。
笑いのあとに、ぐっとくる一言があると印象的です。
【例文】
「みなさん、こんにちは。
今日は、こんなに楽しい雰囲気の中でお祝いできて、とてもうれしく思っています。
新郎新婦とは、学生時代から一緒にバカなことばかりやってきました。
とくに新郎は、寝坊の常習犯だったのに、今日は時間ぴったりで登場していて、成長を感じます。
そんな二人がこれから夫婦として歩んでいくと思うと……不安より期待が大きいです。
笑顔で、ゆるく、たまにケンカしながらも、手を取り合っていってください。
それでは、みなさんご一緒に——乾杯!」
結婚式の乾杯挨拶で失敗しないコツ
乾杯の挨拶は、わずか数分でも一生の記憶に残る場面です。
内容が良くても、緊張で頭が真っ白……そんな事態は避けたいもの。
でも大丈夫。
準備の仕方や言葉の選び方を少し工夫するだけで、印象がぐっと変わります。
この章では、緊張を乗り越える方法から、笑いを入れるときのコツ、そして最後のひと言をどう届けるかまで。
読んだその日から実践できる、挨拶成功のヒントをお届けします。
緊張せずに話すための準備法
「前に出た瞬間、頭が真っ白になったらどうしよう」――誰もが一度は抱く不安です。
でも、そんなときこそ“準備”が味方になります。
話す内容を紙に書いて、何度も口に出して読んでみましょう。
声のトーンや間の取り方も意識して練習すると、自信がついてきます。
おすすめは、スマホで録音して自分の声を聞いてみること。
最初は恥ずかしくても、客観的に自分を知るいいチャンスになります。
本番の立ち姿で練習すれば、動きも自然になります。
「練習した分だけ、心は落ち着く」――それが、失敗しないための最強の準備です。
ウケを狙いたいときの注意点
「ちょっと笑いを取りたい」――そんな気持ち、わかります。
でも笑いには“温度”があります。
会場には、年齢も関係性も違う人たちが集まっていて、同じネタでも反応はさまざま。
だからこそ、万人が微笑める“あたたかい笑い”を目指しましょう。
失敗談、ちょっとした勘違い、ゆるいエピソードなどがちょうどよいスパイスになります。
たとえば「新郎は学生時代、毎朝ギリギリで教室に駆け込んでいたんですが、今日は時間通りに来ていて感動しました」なんてひと言が、笑いと親しみを呼びます。
無理にウケを狙うより「自然に笑える」言葉が、一番安心です。
印象に残る締めの言葉の選び方
「乾杯」の前のひと言は、まるでスピーチの“落ち”のようなもの。
この一言が、挨拶の印象を決めるといっても過言ではありません。
だからこそ、明るく、前向きなフレーズで締めくくりましょう。
「笑顔あふれる毎日を願って」や「この幸せがずっと続きますように」など、聞いた人の心に残る言葉が理想です。
「それでは、みなさんご一緒に」——この呼びかけが加わるだけで、会場に一体感が生まれます。
乾杯の一言は、声に出すときこそ短いですが、心に残る余韻は長く続きます。
結婚式の乾杯挨拶で、よくある質問
結婚式の乾杯挨拶は短くても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。30秒〜1分程度の挨拶で十分です。要点を絞り、祝福の気持ちを込めて端的にまとめると、聞いている人にも伝わりやすくなります。
結婚式で父親が乾杯の挨拶をするのは一般的ですか?
披露宴の形式によっては、父親が乾杯の挨拶を務めることもあります。とくに家族婚や親族中心の式では、父親の挨拶が感動的な場面になることも多いです。
新婦の父による乾杯挨拶の例文はありますか?
「本日はお集まりいただきありがとうございます。娘が素晴らしい方とご縁をいただき、父としてうれしい限りです。お二人の幸せと皆さまの健康を願って、乾杯!」のような内容が一般的です。