「取引先や上司に送る11月のメールや手紙に、失礼のない時候の挨拶を使いたい」という方へ。
11月のビジネス向け時候の挨拶は、上旬・中旬・下旬の季節の変化に合わせて使い分けるのがポイントです。
書き出しと結びの例文を、時期別・シーン別にそのまま使える形でまとめました。
📅 中旬:「立冬の候」「初冬の候」
📅 下旬:「向寒の候」。小雪(11月22日頃)を迎えたら「小雪の候」
🏢 正式な手紙・案内状:漢語調+「拝啓〜敬具」
📧 日常のビジネスメール:「いつもお世話になっております」から始め、必要なら季節の一言を添える
⚠️ 注意:使用時期はいずれも目安です。立冬・小雪の日付は年によって前後します
この記事の目次
11月の時候の挨拶【ビジネス早見表】
| 時期 | おすすめの時候の挨拶 | ビジネス向け書き出し例文 |
|---|---|---|
| 上旬 (11月1〜10日頃) | 晩秋の候・暮秋の候(立冬の前) 立冬の候(立冬以降) | 拝啓 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 中旬 (11月11〜20日頃) | 立冬の候・初冬の候 | 拝啓 初冬の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 下旬 (11月21〜30日頃) | 向寒の候・小雪の候(小雪を迎えてから) | 拝啓 向寒の候、貴社におかれましてはご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
※上旬・中旬・下旬と二十四節気の区切りは、必ずしも一致しません。
立冬(11月7日頃)や小雪(11月22日頃)を迎える前後で、適した表現が変わります。
「立冬の候」は上旬の立冬以降にも使え、中旬にも使えます。
晩秋・暮秋・初冬・向寒は、季節感に応じて使います。
11月上旬に使える時候の挨拶
- 漢語調:晩秋の候・暮秋の候(立冬の前)
- 立冬を迎えてから:立冬の候
11月中旬に使える時候の挨拶
- 漢語調:立冬の候・初冬の候
- ポイント:立冬を過ぎた中旬は、冬の表現が季節の流れに合う
11月下旬に使える時候の挨拶
- 漢語調:向寒の候・小雪の候(小雪を迎えてから)
- ポイント:年末に向けて、先方の多忙を気遣う結びも合う
11月上旬の時候の挨拶【ビジネス例文】
上旬は、秋の終わりと冬の始まりが重なる頃です。
立冬(11月7日頃)の前は「晩秋の候」「暮秋の候」、立冬を迎えたら「立冬の候」が使えます。
晩秋の候を使った書き出し
「晩秋の候」は、読み方を「ばんしゅうのこう」といい、秋の終わりを感じる頃に使います。
暮秋の候を使った書き出し
「暮秋の候」は、読み方を「ぼしゅうのこう」といい、晩秋とほぼ同じ意味で使われます。
11月上旬の結びの挨拶
敬具
敬具
11月上旬の時候の挨拶では、立冬を迎える前後の使い分けと、上旬向けの例文を詳しく紹介しています。 10月下旬の時候の挨拶では、秋が深まる頃の書き出しと結びを確認できます。
11月中旬の時候の挨拶【ビジネス例文】

中旬は、立冬を過ぎて冬の気配が近づく頃です。
「立冬の候」は立冬を迎えてから使い、「初冬の候」は季節感に応じて使えます。
立冬の候を使った書き出し
「立冬の候」は、読み方を「りっとうのこう」といい、小雪(11月22日頃)の前頃までが目安です。
初冬の候を使った書き出し
「初冬の候」は、読み方を「しょとうのこう」といい、冬の初めの頃に使います。
11月中旬の結びの挨拶
敬具
敬具
11月中旬の時候の挨拶では、立冬の候・初冬の候の意味と、中旬に使える書き出し・結びを詳しく紹介しています。
11月下旬の時候の挨拶【ビジネス例文】
下旬は、冬の気配が深まり、年末が近づく頃です。
「小雪の候」は、その年の小雪(11月22日頃)を迎えてから使います。
向寒の候を使った書き出し
「向寒の候」は、読み方を「こうかんのこう」といい、寒さに向かう頃に季節感に応じて使えます。
小雪の候を使った書き出し
「小雪の候」は、読み方を「しょうせつのこう」といい、大雪(12月上旬頃)の前頃までが目安です。
11月下旬の結びの挨拶
敬具
敬具
11月下旬の時候の挨拶では、小雪の候・向寒の候の使い方を詳しく解説しています。
12月の時候の挨拶では、12月に入ってからの書き出しと結びを確認できます。
11月の時候の挨拶【ビジネスシーン別】
ここでは、用途に合わせて必要事項を書き換えて使える例文を紹介します。
取引先へのビジネスメール例文
通常の日程調整や業務連絡では、時候の挨拶を省略しても失礼にはなりません。
丁寧な挨拶を添えたい場合や、久しぶりに連絡する取引先には、季節の一言を加えることもできます。
その場合は、「いつもお世話になっております」の後に短い一文を添えます。
○○株式会社
○○様
いつもお世話になっております。
△△株式会社の□□です。
冬の気配が近づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、新商品に関する打ち合わせの日程につきまして、下記の候補をご連絡いたします。
・11月○日(○)午前10時〜
・11月○日(○)午後2時〜
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
年末に向けてご多忙の折とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
△△株式会社 □□
(署名)
○○株式会社
○○様
いつもお世話になっております。
△△株式会社の□□です。
朝晩の冷え込みが厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
本年も格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。
おかげさまで、弊社では先月、新サービス「○○」の提供を開始いたしました。
お客様のご意見を活かしながら、さらなる改善に努めてまいります。
引き続き、変わらぬお付き合いのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
△△株式会社 □□
(署名)
案内状・通知状の挨拶例文
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、下記のとおり、年末感謝セミナーを開催いたします。
ご多用のところ恐縮ですが、ぜひご出席賜りますようお願い申し上げます。
敬具
さて、年末年始の休業日につきまして、下記のとおりお知らせいたします。
〔休業日〕
ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
敬具
お礼状・送付状の挨拶例文
先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
お教えいただいた内容を、今後の業務に活かしてまいります。
寒さに向かう折、どうぞご自愛ください。
敬具
さて、ご依頼いただきました資料を、同封のとおり送付いたします。
ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
上司や目上の人への挨拶例文
平素より大変お世話になっております。
朝晩は冷え込むようになりました。
先日の件について、ご報告いたします。
11月の時候の挨拶で気をつけたいマナー
漢語調と口語調の使い分け
| 漢語調 | 口語調 | |
|---|---|---|
| 例 | 「晩秋の候」「立冬の候」「小雪の候」 | 「冬の訪れを感じる季節となりましたが」 |
| 印象 | 改まった、格式のある印象 | 自然で、温かみのある印象 |
| 向いている場面 | 正式な手紙・案内状・通知状 | 日常のビジネスメール・お礼状 |
※どちらが正しいというものではなく、文書の形式や相手との関係に応じて選びます。
拝啓と敬具の正しい使い方
| 頭語 | 対応する結語 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 拝啓 | 敬具 | 一般的な手紙・改まった文書 |
| 謹啓 | 謹白(敬白) | 特に改まった場面・目上の方へ |
| 前略 | 草々 | 時候の挨拶を省略する略式の手紙 |
※頭語と結語は組み合わせて使うのが基本です。
「前略」は時候の挨拶と併用しません。
ビジネスメールで省略できる挨拶
- 「拝啓」「敬具」は使わず、省略できる
- 時候の挨拶そのものも必須ではない
- 「いつもお世話になっております」から始めれば十分
- 季節感を添える場合も、短い一文で足りる
正式な手紙や案内状では、頭語・時候の挨拶・結語を省略しないのが一般的です。
時期や地域に合わない表現に注意
- 「立冬の候」「小雪の候」は、その年の節気を迎えてから使う
- 「晩秋の候」は、一般的には立冬前までが目安
- 冷え込みなどの気候は地域で異なるため、相手の地域の様子に合わせる
- 暦の上での季節と、実際の気候には違いがある
11月の時候の挨拶では、上旬から下旬までの表現を、ビジネス以外の場面も含めて比較できます。
11月のビジネス時候の挨拶でよくある質問
「秋から冬へと季節が移り変わる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。」も、11月全体で比較的使いやすい表現です。
ただし、相手の地域や実際の気候に合わせて調整してください。
まとめ|11月のビジネス挨拶は時期に合わせよう

- 上旬・中旬・下旬に合わせて時候の挨拶を使い分ける
- 正式な手紙は漢語調、日常のメールは簡潔な挨拶を選ぶ
- 書き出しで季節に触れ、結びは相手や用途に合わせて選ぶ
※時候の挨拶の使用時期はいずれも目安です。実際の気候や相手との関係に合わせてご判断ください。
参考:立冬・小雪の日付の確認には、国立天文台暦計算室「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」を参照しました(2026年の情報:立冬は11月7日頃、小雪は11月22日頃)。
日付は年によって前後するため、毎年ご確認ください。
時候の挨拶の表現や使い方は、国立天文台が示したものではありません。
