「お疲れ様でした」を上司や先輩に使っていいのか迷ったことはありませんか?
「お疲れ様でした」は、職場内で一緒に仕事をした上司や先輩への挨拶として一般的に使われる表現です。
より丁寧に伝えたい場合は「お疲れ様でございました」も使えます。
ただし、相手に何かをしてもらった場面などでは「ありがとうございました」のほうが自然なこともあります。
✅ より丁寧に:「お疲れ様でございました」
❌ 「ご苦労様でした」:目上には用いないほうがよい
💡 社外・取引先:「ありがとうございました」「お世話になりました」などが無難
・「お疲れ様でした」が目上に使えるかどうか
・「ご苦労様でした」との使い分け
・退勤時・会議後・メール・社外での言い換え例文
・よくある疑問への回答
この記事の目次
「お疲れ様でした」は目上に使える?
目上に使っても基本的には失礼ではない
「お疲れ様でした」は、社内の上司・先輩など目上の人に使っても、一般的には失礼にはあたりません。
文化庁の「敬語の指針」でも、「お疲れ様」は一緒に仕事をした後などに互いに声を掛け合う場面で使われる表現とされており、「お疲れ様でございました」など丁寧な形であれば仕事上の上司にも使えると説明されています。
つまり、単純な上下関係だけでなく、「ともに仕事をした人同士が互いに交わす挨拶」として広く使われている点がポイントです。
文化庁の平成17年度「国語に関する世論調査」でも、一緒に仕事をした職階が上の人への挨拶として「お疲れ様(でした)」を使うと回答した人が約7割にのぼっています。
| 相手 | 「お疲れ様でした」 | 備考 |
|---|---|---|
| 社内の上司・先輩 | ✅ 一般的に使える | 職場の挨拶として定着 |
| 同僚・後輩 | ✅ 一般的に使える | 職場の挨拶として使いやすい |
| 社外の取引先 | △ 別表現が無難なことが多い | 「ありがとうございました」などが自然 |
| 顧客・お客様 | △ 状況による | 一般的には「ありがとうございました」が基本 |
より丁寧なら「お疲れ様でございました」
日常的な職場では「お疲れ様でした」が自然な場面がほとんどです。
社長や役員など改まった場面で、特に丁寧に伝えたい場合は「お疲れ様でございました」を使うとよいでしょう。
相手によって違和感を持たれる場合もある
「お疲れ様でした」は目上へも使える表現として広く認識されていますが、相手や社風によって受け取り方が異なる場合もあります。
より丁寧に伝えたい場合は「お疲れ様でございました」を使うか、場面に応じて「ありがとうございました」「お先に失礼いたします」などに言い換える方法もあります。
「お疲れ様でした」の意味と使い方
相手の労をねぎらう言葉
「お疲れ様でした」は、仕事や作業を終えた相手の労をねぎらったり、仕事をともにした人同士で挨拶を交わしたりするときに使われる表現です。
退勤時・会議後・仕事の区切りなど、幅広い場面で使われています。
「お疲れ様です」との違い
厳密な文法的区別があるわけではありませんが、それぞれ使われやすい場面が異なります。
| 表現 | 使われやすい場面 |
|---|---|
| お疲れ様です | 業務中の挨拶や社内メール・チャットなどでよく使われる |
| お疲れ様でした | 退勤時、会議終了後、仕事が一区切りした場面などで使われやすい |
「でした」を使うタイミング
「お疲れ様でした」は、退勤時・プロジェクト完了後・会議終了後など、仕事や会議が一区切りした場面でよく使われます。
業務の途中や、単に挨拶したい場面では「お疲れ様です」が使いやすいでしょう。
「ご苦労様でした」との違い

「ご苦労様」は目上には用いないほうがよい
文化庁「敬語の指針」でも、「御苦労様」は目上の人に対して用いないほうがよいと説明されています。
上司や先輩に「ご苦労様でした」と言うのは避け、「お疲れ様でした」を使うのが適切です。
・ご苦労様でした:目上の人には用いないほうがよい。現代の職場では立場を問わず「お疲れ様」のほうが使いやすい
上司には「お疲れ様」を使う
シンプルに「上司・先輩には『お疲れ様でした』を使う」と覚えておくと分かりやすいでしょう。後輩や部下への挨拶にも「お疲れ様でした」は自然に使えます。
目上への「お疲れ様でした」の使い方
上司・先輩への退勤時
職場によっては「お先に失礼いたします。」だけでも自然な場面があります。
会議や仕事が終わったとき
社内メール・チャット
社長・役職者に伝えるとき
社外に「お疲れ様でした」は使える?
取引先には「ありがとうございました」が基本
「お疲れ様」は職場内や一緒に仕事をした人同士でよく使われる表現です。社外の取引先や顧客には、「ありがとうございました」「お世話になりました」など感謝を直接示す表現のほうが自然で無難です。ただし、共同作業をした相手など、関係性や状況によって使われることもあります。相手との関係と場面で使い分けることが大切です。
「ありがとうございました」に言い換える
「お世話になりました」に言い換える
目上に使える言い換えと例文
| 場面 | 表現例 |
|---|---|
| 退勤時(自分が先) | 「お疲れ様でした。お先に失礼いたします。」 |
| 退勤時(上司が先) | 「お疲れ様でした。」 |
| 会議・仕事の区切り | 「お疲れ様でした。ありがとうございました。」 |
| 社内メール冒頭 | 「お疲れ様です。〜の件についてご連絡いたします。」 |
| より丁寧な場面 | 「お疲れ様でございました。」 |
| 社外・打ち合わせ後 | 「本日はありがとうございました。」 |
| 社外・プロジェクト後 | 「大変お世話になりました。」 |
上司への例文
メール・チャットの例文
退勤時の例文
取引先への言い換え例文
「お疲れ様でした」のよくある質問
まとめ|目上には相手と場面で使い分けよう

① 社内の上司・先輩:「お疲れ様でした」は一般的に使える
② より丁寧に:「お疲れ様でございました」(文化庁「敬語の指針」でも、仕事上の上司に使えるとされている)
③ 「ご苦労様でした」:目上には用いないほうがよい。「お疲れ様でした」を使う
④ 社外・取引先:一般的には「ありがとうございました」「お世話になりました」などが自然
⑤ 場面の使い分け:業務中の挨拶は「お疲れ様です」、仕事が一区切りした場面では「お疲れ様でした」が使われやすい
※ビジネスマナーの考え方は組織・業界・個人によって異なる場合があります。本記事は文化庁「敬語の指針」および一般的な用法に基づいています。
参考:文化庁「敬語の指針」(文化審議会答申)、文化庁「平成17年度 国語に関する世論調査」
