- 小学生の暑中見舞い、どこまで手伝えばいいのか迷う
- 先生宛に失礼のない文章をどう教えればいいのかわからない
- 子どもに自分の言葉で書かせたいけれど、進め方が不安
夏休みの宿題である「暑中見舞い」には、子どもが気持ちをこめて書くからこそ意味があります。
とはいえ、挨拶文の構成や敬語の使い方に悩む保護者も多いものです。
この記事では、低学年・中学年以上それぞれに合った例文やマナー、書く順序、提出前のチェックポイントまで解説しています。
手紙を通して、思いやる心や「自分で書けた」という自信も育まれます。
子どもといっしょに、気持ちの伝わる暑中見舞いづくりをはじめましょう。
小学生が書く暑中見舞いの基本構成
夏休みの宿題として、先生や友だちに暑中見舞いを書く小学生が増えています。
文章の流れや敬語の使い方に迷うこともありますが、基本の構成をおさえれば、気持ちのこもったおたよりが書けます。
暑中見舞いの書き出しから結びまでの流れや、敬語のポイント、夏の出来事を自然に盛り込むコツをやさしく解説します。
挨拶文~結び文の流れ
暑中見舞いには、基本的な文章の流れがあります。
書き出しに季節のあいさつ、その後に相手を気づかう言葉、自分の近況、最後にしめくくりの言葉という順で書くと読みやすくなります。
流れを知っていれば、文章を書くのが苦手でも安心して取り組めます。
- ①あいさつ(暑中お見舞い申し上げます)
- ②相手への気づかい(暑さで体調をくずしていませんか)
- ③自分の近況(プールに通っています、旅行に行きました など)
- ④しめくくりの言葉(お体に気をつけてお過ごしください)
順番に沿って文章を考えると、伝えたいことがまとまりやすくなります。
敬語を使うときのポイント
先生に暑中見舞いを書くときは、やさしい言葉づかいの中にもていねいさを大切にしましょう。
普段の会話とはちがって、丁寧な表現を使うことで相手への思いやりが伝わります。
終わりの言葉や呼びかけの部分は気をつけたいポイントです。
- ✕「元気?」 → ○「お元気ですか」
- ✕「がんばってね」 → ○「ご健康をおいのりしています」
- ✕「じゃあね」 → ○「これからもご活躍をお祈りします」
あいさつ文や結びの言葉に、ていねいな言い回しを使うと、やさしい印象を持ってもらえます。
自分の夏の出来事を加える方法
暑中見舞いに自分の体験を加えると、読み手との距離が近づきます。
たとえば、家族で出かけた場所や、学校のプール、夏休みに頑張っていることなどを書いてみましょう。
長くなりすぎず、一言二言で伝えるのがポイントです。
- 「けのびが5メートルできるようになりました」
- 「おばあちゃんの家でスイカを食べました」
- 「毎日ラジオ体操に行っています」
思わず笑顔になるような、明るいエピソードをひとつ入れるだけで印象が良くなります。
学年別おすすめ例文
暑中見舞いを書くとき、学年によって言葉の使い方や文の長さにちがいがあります。
とくに、低学年ではひらがな中心で短めに、学年が上がるにつれて敬語や文章の構成も加わってきます。
ここでは、低学年向けと中学年以上向けにわけて、それぞれの例文を紹介します。
また、保護者がどのようにサポートすればよいかもあわせて解説します。
低学年(ひらがな中心)例文
低学年の子どもが暑中見舞いを書くときは、むずかしい言葉を使わず、ひらがなを中心にまとめるのが基本です。
内容も短く、元気を伝える気持ちを大切にすると、心に届きます。
絵をそえるのもおすすめです。
- しょちゅうおみまい もうしあげます。
- せんせいは げんきですか。
- ぼくは まいにち プールに いっています。
- からだに きをつけて おすごしください。
短い文でも、ていねいな気持ちが伝わるようにしましょう。
中学年以上(漢字+敬語)例文
中学年以上になると、暑中見舞いの文章も少し長くなり、漢字や敬語を取り入れる練習ができます。
かたすぎず、やさしい文章になるように心がけましょう。
自分の体験や気持ちを短く添えると、より印象が良くなります。
- 暑中お見舞い申し上げます。
- 毎日暑い日が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
- 私は家族で海に行き、貝がらをたくさん拾いました。
- 先生も体に気をつけて、よい夏をお過ごしください。
全体を短い段落に分けて書くと、読みやすくなります。
保護者向け手順サポート
小学生が暑中見舞いを書くとき、保護者のかかわり方も大切です。
手伝いすぎると本人の力が育ちませんが、放任してしまうと不安になる子もいます。
あくまで「見守り」と「きっかけづくり」がポイントです。
- 書き始める前に、暑中見舞いの目的や書く相手を一緒に確認する
- 例文を見ながら、子どもが自分の言葉で考えられるよう促す
- 誤字や文章のつながりは、書いたあとに一緒に見直す
はじめの一行が書ければ、自然と次も書けます。
書けたという自信が、学びの力になります。
書き方のマナーと印刷・宛名の注意点
暑中見舞いを書くときは、文の内容だけでなく、宛名や日付、印刷面の配慮も大切です。
とくに先生に送る場合は、正しいマナーを守ると信頼感が高まります。
手渡しや郵送、学校提出など、渡し方によっても注意点が変わります。
書く前に知っておきたい基本ルールや提出時のポイントを解説します。
宛名・日付の正しい書き方
暑中見舞いでは、宛名と日付の書き方に気をつけることが大切です。
とくに先生に出す場合は、呼び方や書き方のマナーに注意しましょう。
正しく書くことで、相手にていねいな気持ちが伝わります。
- 先生の名前のあとに「先生」と書く(例:田中先生)
- 苗字だけで「様」「殿」をつけるのは避ける
- 日付はハガキの右下に「令和◯年◯月◯日」と書く
宛名は失礼がないように、送り相手に合わせて使い分けましょう。
暑中見舞いと残暑見舞いの時期
暑中見舞いと残暑見舞いは、出す時期が異なります。
正しい時期に送ることで、季節のあいさつとしての意味がより伝わります。
時期を過ぎてから暑中見舞いを出すと、せっかくのあいさつが伝わりにくくなることがあります。
- 暑中見舞い:梅雨明け〜立秋前日(7月中旬〜8月6日ごろ)
- 残暑見舞い:立秋〜8月末まで(8月7日以降)
迷ったときはカレンダーで「立秋の日」を確認して判断しましょう。
提出前チェックリスト
暑中見舞いを書き終えたら、提出前にもう一度見直すことが大切です。
文章の内容だけでなく、名前や日付、宛名に間違いがないかを確認しましょう。
先生に出す場合は、礼儀が伝わるかも意識してチェックすると安心です。
- 文の書き出しが「暑中お見舞い申し上げます」ではじまっているか
- 誤字・脱字がないか(とくに漢字の間違い)
- 日付・名前・宛名が正しく書かれているか
- 余白や行間が読みやすいか
提出する前に誰かに読んでもらうのも、安心できる方法のひとつです。
暑中見舞い 例文 小学生に関連したよくある質問4つ
1.寒中見舞いの例文は暑中見舞いと同じように使えますか?
寒中見舞いは寒い時期に送るあいさつなので、暑中見舞いとは季節も文面も異なります。
寒さを気づかう表現や新年のあいさつを含めると、より自然で丁寧な印象になります。
2.寒中見舞いは幼稚園の子どもにも書かせた方がいいですか?
幼稚園児でも寒中見舞いを書く経験はおすすめです。
文字が書けない場合は絵だけでも十分で、「ありがとう」や「元気でね」といった気持ちが伝わる内容が大切になります。
3.寒中見舞いを先生宛に送るときの例文はどうすればいいですか?
先生宛の寒中見舞いでは、丁寧な表現と気づかいを大切にしましょう。
「寒さが続きますが、ご健康をお祈りしております」といったあいさつを入れると、礼儀正しく伝わります。
4.中学生が先生に出す寒中見舞いにはどんな内容が良いですか?
中学生の場合は、丁寧な文章で感謝の気持ちや近況を伝えると良いでしょう。
「寒い日が続きますが、お元気でお過ごしください」など、相手を思う一言を添えると印象が良くなります。
まとめ:先生に伝えたい気持ちをこめて
暑中見舞いは、夏のあいさつといっしょに、先生への感謝や気づかいを伝える大切な手紙です。
型どおりに書くだけでなく、自分の気持ちをこめることで、読む人の心にやさしく届きます。
たとえば「いつもありがとうございます」や「また学校で会えるのを楽しみにしています」といったひとことを添えるだけでも、やさしさが伝わります。
字が上手かどうかよりも、「伝えたい気持ちがある」ことのほうが大切です。
せんせいが読んで、思わずにっこりしてくれるような、そんな手紙になりますように。
手紙を書く経験は、ことばだけでなく、思いやりの心を育てるきっかけになります。
以上です。