「11月の手紙やメールに使う時候の挨拶を、すぐに選びたい」という方へ。
11月の時候の挨拶は、上旬・中旬・下旬の季節の移り変わりと、相手との関係に合わせて選ぶのがポイントです。
ビジネス・お礼状・友人への手紙まで、そのまま使える書き出しと結びの例文を時期別にまとめました。
📅 中旬:「初冬の候」「立冬の候」(立冬以降)
📅 下旬:「小雪の候」「向寒の候」
📝 口語調:「朝晩の冷え込みが増してまいりました」「冬の足音が聞こえる頃となりました」
🏢 正式な文書:漢語調(〜の候)+「拝啓〜敬具」。法人宛ては「ご清栄」など、個人宛ては「ご清祥・ご健勝」など
📧 ビジネスメール:「いつもお世話になっております」から始め、必要なら季節の一言を添える
⚠️ 注意:使用時期はいずれも目安。実際の気候や相手の地域に合わせて選びましょう
まずは、立冬以降の手紙で使いやすい書き出しと結びを1組ご紹介します。
- 11月上旬・中旬・下旬に使える時候の挨拶と読み方
- ビジネス・お礼状・友人向けの例文
- 書き出しと結びの例文
- 立冬・小雪など季語の使用時期と頭語・結語のマナー
この記事の目次
11月の時候の挨拶一覧【早見表】
11月上旬・中旬・下旬の季語一覧
| 時候の挨拶 | 読み方 | 意味と使いやすい時期の目安 |
|---|---|---|
| 晩秋の候 | ばんしゅうのこう | 秋の終わりを感じる頃。11月上旬頃(立冬の前)に使いやすい |
| 錦秋の候 | きんしゅうのこう | 紅葉が美しい頃。地域や標高、その年の気候によって時期が大きく異なる |
| 立冬の候 | りっとうのこう | 二十四節気の立冬(11月上旬頃)を迎えた頃から。小雪の前頃までが目安 |
| 初冬の候 | しょとうのこう | 冬の初めの頃。立冬以降の11月中旬頃から使いやすい |
| 向寒の候 | こうかんのこう | 寒さに向かう頃。朝晩の冷え込みを感じる頃に使いやすい |
| 小雪の候 | しょうせつのこう | 二十四節気の小雪(11月下旬頃)を迎えた頃から。大雪の前頃までが目安 |
※立冬・小雪に基づく時候の挨拶は、それぞれの節気を迎えてから使うのが基本です。
晩秋・錦秋・初冬・向寒などの表現は、季節の移り変わりや相手の地域の気候も考慮して選びましょう。
ビジネスとカジュアルの使い分け
- 取引先への挨拶状・案内状:漢語調(「立冬の候」など)+「拝啓〜敬具」
- ビジネスメール:「いつもお世話になっております」から始め、必要なら短い季節の一言を添える
- 目上の方・お世話になった方:丁寧な口語調(「冷え込みが増してまいりましたが」など)
- 友人・知人:「すっかり寒くなってきたね」など自然な口語調
11月上旬の時候の挨拶と例文
11月上旬は、秋の終わりと冬の始まりが重なる頃です。
立冬(11月上旬頃)を迎える前は「晩秋の候」、迎えてからは「立冬の候」と切り替えると、季節の流れに合った挨拶になります。
なお、暦の上での季節と実際の気候には差があります。 相手の地域の様子にも合わせて選びましょう。
10月下旬から続けて挨拶を送る場合は、季節の切り替わりを意識すると自然です。
晩秋の候を使った例文
「晩秋の候」は、秋の終わりを感じる頃を表します。 立冬を迎える前の、11月に入ってすぐの時期に使いやすい表現です。
錦秋の候を使った例文
「錦秋の候」は、紅葉が美しく色づく頃を表します。
紅葉の時期は地域や標高、その年の気候によって大きく異なります。
相手の地域で実際に木々が色づいている頃に使うのが自然です。
立冬の候を使った例文
「立冬の候」は、二十四節気の立冬を迎えた頃から使うのが基本です。
立冬は11月上旬頃で、年によって日付が前後します。
上旬の使い分けをさらに詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。
11月中旬の時候の挨拶と例文

11月中旬は、朝晩の冷え込みがはっきりしてくる頃です。
立冬以降は「立冬の候」が引き続き使え、寒さに向かう頃を表す「向寒の候」も選べます。
立冬の候を使った例文
中旬は立冬を過ぎているため、「立冬の候」を安心して使える時期です。
立冬は11月7日頃ですが、年によって前後するため、使う年の暦で確認すると確実です。
ここでは、安否をやわらかく尋ねる形の例文を紹介します。
向寒の候を使った例文
「向寒の候」は、寒さに向かう頃を表す時候の挨拶です。
朝晩の冷え込みを感じ始めた頃に使うと自然で、資料によって使用時期に幅があります。
紅葉を取り入れた挨拶の例文
紅葉の見頃は地域や標高、その年の気候によって大きく異なります。 相手の地域で実際に木々が色づいている頃に使うのが自然です。 まだ色づいていない地域の相手には、朝晩の冷え込みを取り入れた表現がおすすめです。
中旬の例文をほかにも探している方は、あわせてご覧ください。
11月下旬の時候の挨拶と例文
11月下旬は、冬の気配がぐっと近づく頃です。
二十四節気の小雪(11月下旬頃)を迎えたら「小雪の候」、寒さに向かう頃を表す「向寒の候」も使いやすい時期です。
小雪の候を使った例文
「小雪の候」は、二十四節気の小雪を迎えた頃から使うのが基本です。
小雪は11月下旬頃で、年によって日付が前後します。 大雪(12月上旬頃)の前頃までが目安です。
向寒の候を使った例文
下旬の「向寒の候」は、冷え込みが本格的になってきた頃に使いやすい表現です。 年末に向けて忙しくなる時期でもあるため、相手の多忙をねぎらう形の例文を紹介します。
初冬の候を使った例文
「初冬の候」は、冬の初めの頃を表す時候の挨拶です。 立冬を過ぎた頃から使いやすく、11月下旬にも使えます。 資料によっては12月上旬頃まで使われます。
12月に入ってからの挨拶は、季語が切り替わります。 次の月の準備として、あわせてご確認ください。
11月の時候の挨拶【ビジネス例文】
取引先への手紙に使える例文
ここでは「完成形の手紙」「書き出しだけの例文」「結びだけの例文」に分けて紹介します。 完成形は、頭語・時候の挨拶・安否の挨拶・感謝・本文・結びの挨拶・結語の順に並びます。
▼ 手紙のテンプレート
▼ 書き出しだけの例文
▼ 結びだけの例文
ビジネスメールに使える例文
通常の業務メールでは時候の挨拶を必須とする慣習はありません。 季節感を添えたい場合は、「いつもお世話になっております」の後に短い一文を加えると丁寧な印象になります。
上司や目上の人に使える例文
11月の時候の挨拶【手紙・カジュアル】
- ビジネスの正式な手紙:頭語・結語と漢語調(「〜の候」)を使うことが多い
- ビジネスメール:頭語・結語は通常不要で、簡潔な挨拶を使う
- カジュアルな手紙:親しみやすい口語調を使う
友人・知人に送る例文
お礼状に使える例文
やわらかい短い挨拶の例文
11月の時候の挨拶【書き出しと結び】
書き出しに使える例文
書き出しだけをすぐに選びたい方向けの一覧です。 漢語調の例文は、そのままお使いいただけます。
| 時期の目安 | 漢語調 | 口語調 |
|---|---|---|
| 上旬 | 「拝啓 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」 | 「秋の深まりを感じる頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」 |
| 上旬〜中旬 | 「拝啓 立冬の候、皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」 | 「朝晩の冷え込みを感じる頃となりましたが、お変わりございませんか。」 |
| 中旬 | 「拝啓 初冬の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。」 | 「木々の紅葉が美しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」 |
| 下旬 | 「拝啓 小雪の候、皆さまにはご清祥のこととお慶び申し上げます。」 | 「いよいよ冬支度の季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」 |
| 下旬 | 「拝啓 向寒の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。」 | 「寒さが身にしみる頃となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。」 |
結びに使える例文
相手の健康を気遣う結びの言葉
11月の時候の挨拶で注意したいマナー
立冬・小雪など季語の使用時期
「立冬の候」「小雪の候」は二十四節気にちなんだ表現で、その節気に入った頃から使うのが基本です。 立冬は11月上旬頃、小雪は11月下旬頃ですが、日付は年によって前後します。 使う年の暦を確認すると確実です。
立冬・小雪は暦で日付が決まる節気です。 一方、「晩秋」「初冬」「向寒」「錦秋」は、実際の気候に応じて選ぶ季節表現です。
「晩秋の候」「初冬の候」「向寒の候」なども、資料によって使用時期に幅があります。 また、暦の上での季節と実際の気候には違いがあります。 立冬を過ぎても紅葉の見頃が続く地域もあれば、すでに冷え込みが厳しい地域もあります。 相手の地域の様子に合わせて選びましょう。
漢語調と口語調の選び方
漢語調(「〜の候」)は、挨拶状や案内状など改まった文書に適しています。 ビジネスメールや目上の方への手紙では、丁寧な口語調も失礼にあたりません。 なお、法人宛てには「貴社ますますご清栄」など、個人宛てには「ご清祥」「ご健勝」などを使い分けます。
拝啓と敬具の正しい使い方
| 頭語 | 対応する結語 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 拝啓 | 敬具 | 一般的な手紙・改まった文書 |
| 謹啓 | 謹白(敬白) | 特に改まった場面・目上の方へ |
| 前略 | 草々 | 時候の挨拶を省略する略式の手紙 |
※「拝啓」に対応する代表的な結語は「敬具」です。頭語と結語は組み合わせて使うのが基本です。「前略」は時候の挨拶を省略するときの頭語なので、時候の挨拶とは併用しません。ビジネスメールでは「拝啓〜敬具」は使わず、「いつもお世話になっております」から始めるのが一般的です。
11月の時候の挨拶で、よくある質問
「立冬の候」はいつから使える?
11月のビジネスメールに時候の挨拶は必要?
「錦秋の候」は11月に使える?
まとめ|11月の時候の挨拶を使い分けよう

- 上旬・中旬・下旬で季語を使い分ける
- ビジネスとカジュアルで文体を選ぶ
- 相手の地域や実際の気候にも配慮する
※時候の挨拶の使用時期はいずれも目安です。実際の気候や相手との関係に合わせてご判断ください。
参考:国立天文台暦計算室「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」(2026年の立冬は11月7日、小雪は11月22日)。日付は年によって前後します。
