「9月のビジネス文書に合う時候の挨拶がすぐ知りたい」という方へ。
9月のビジネス向け時候の挨拶は、上旬・中旬・下旬の時期を目安にしつつ、実際の気候と相手に合わせて選ぶのが基本です。
取引先・お客様・目上の方への例文を時期・場面別にまとめました。
⏱ 30秒でわかる9月ビジネス時候の挨拶📅 上旬(1〜10日頃):初秋の候・残暑の候。白露(例年9/7頃)頃からは白露の候も
📅 中旬(11〜20日頃):白露の候・爽秋の候
📅 下旬(21〜30日):爽秋の候・秋涼の候。秋分(例年9/22〜23日頃)以降は秋分の候も
📝 基本:漢語調(〜の候)は暦の時期を目安に選ぶ。法人宛ては「貴社ますます〜」、個人宛ては「○○様にはますます〜」
※白露・秋分の日付は年によって前後します。使用時期はいずれも目安です。
▼ この記事でわかること
・9月上旬・中旬・下旬ごとの時候の挨拶と例文
・取引先・お客様・上司への相手別例文
・ビジネスメールで使える書き出しと結び
・よくある疑問(残暑の候はいつまで? 省略できる?)
9月の時候の挨拶|ビジネス早見表
9月上旬に使える時候の挨拶
▼ 上旬(1〜10日頃)の目安| 時候の挨拶 | 読み方 | ポイント |
|---|
| 初秋の候 | しょしゅうのこう | 初秋は暦の上では立秋から白露前頃まで。9月上旬にも使える表現 |
| 残暑の候 | ざんしょのこう | 一般的には立秋以降、白露頃までを目安として紹介されることが多い |
| 白露の候 | はくろのこう | 白露(例年9/7頃)以降が使用の目安 |
9月中旬に使える時候の挨拶
▼ 中旬(11〜20日頃)の目安| 時候の挨拶 | 読み方 | ポイント |
|---|
| 白露の候 | はくろのこう | 白露(例年9/7頃)〜秋分前頃が目安 |
| 爽秋の候 | そうしゅうのこう | 爽やかな秋を表す。中旬〜下旬に使いやすい |
9月下旬に使える時候の挨拶
▼ 下旬(21〜30日)の目安| 時候の挨拶 | 読み方 | ポイント |
|---|
| 爽秋の候 | そうしゅうのこう | 中旬〜下旬にかけて幅広く使いやすい |
| 秋分の候 | しゅうぶんのこう | 秋分(例年9/22〜23日頃)以降が目安 |
| 秋涼の候 | しゅうりょうのこう | 秋の涼しさを表す。下旬〜10月頃に |
| 秋晴の候 | あきばれのこう | 爽やかな秋晴れの頃に |
※使用時期は目安です。資料によって幅があります。白露・秋分は国立天文台「暦要項」を参照してください。
9月上旬の時候の挨拶と例文
9月上旬(1〜10日頃)は、暦の上では秋が始まった時期ですが、実際にはまだ残暑が続く日も多いです。
漢語調は暦の時期を目安に選び、実際の気候が合わない場合は口語調で調整するとよいでしょう。
初秋の候を使った例文
取引先へ(法人宛て)
初秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
取引先担当者へ(個人宛て)
初秋の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 日頃より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
残暑の候を使った例文
取引先へ(法人宛て)
残暑の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。
目上の方へ(個人宛て)
残暑の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 日頃よりご指導ご鞭撻をいただき、誠にありがとうございます。
白露の候を使った例文
白露の候は、白露(例年9月7日頃)以降が使用の目安です。白露前はまだ使いにくいため、上旬前半は「初秋の候」「残暑の候」を選ぶとよいでしょう。
取引先へ(法人宛て・白露頃から)
白露の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
取引先担当者へ(個人宛て・白露頃から)
白露の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素より大変お世話になっており、厚く御礼申し上げます。
9月中旬の時候の挨拶と例文

9月中旬(11〜20日頃)は白露(例年9/7頃)の頃を過ぎ、朝夕に秋らしさが感じられる時期です。
「白露の候」「爽秋の候」などが使いやすくなります。
白露の候を使った例文
取引先へ(法人宛て)
白露の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
お客様へ(複数宛て)
白露の候、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。 平素よりご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
爽秋の候を使った例文
取引先へ(法人宛て)
爽秋の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。
取引先担当者へ(個人宛て)
爽秋の候、○○様にはお変わりなくご清祥のこととお慶び申し上げます。 日頃より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
9月下旬の時候の挨拶と例文
9月下旬(21〜30日)は秋らしさが深まる時期です。秋分(例年9/22〜23日頃)以降は「秋分の候」も使えます。
「爽秋の候」「秋涼の候」は中旬以降〜下旬にかけて幅広く使えます。
秋分の候を使った例文
取引先へ(法人宛て・秋分以降)
秋分の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
取引先担当者へ(個人宛て)
秋分の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 日頃よりお世話になっており、厚く御礼申し上げます。
秋涼の候を使った例文
取引先へ(法人宛て)
秋涼の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。
お客様へ(複数宛て)
秋涼の候、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。 平素よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
秋晴の候を使った例文
取引先へ(法人宛て)
秋晴の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
目上の方へ(個人宛て)
秋晴の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 日頃よりご指導をいただき、誠にありがとうございます。
相手別|9月のビジネス挨拶例文
▼ 相手別の使い分けポイント
・法人(会社・団体)宛て:「貴社ますますご清栄(ご繁栄・ご発展)のこととお慶び申し上げます」
・個人(担当者・目上の方)宛て:「○○様にはますますご清祥(ご健勝)のこととお慶び申し上げます」
・「御中」と「様」は同一文書で併用しない
取引先に送る例文
取引先(法人宛て・手紙)
爽秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 このたびは〜の件についてご連絡申し上げます。
取引先担当者(個人宛て・手紙)
白露の候、○○様にはお変わりなくご清祥のこととお慶び申し上げます。 日頃より大変お世話になっており、誠にありがとうございます。 このたびは〜についてご連絡いたします。
お客様に送る例文
お客様向け案内状(上旬)
初秋の候、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。 平素よりご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 このたびは〜のご案内をさせていただきます。
お客様向け案内状(下旬)
秋涼の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 このたびは〜についてご案内申し上げます。
上司や目上の人に送る例文
上司へ(社内文書・上旬)
初秋の候、○○部長にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 日頃より温かいご指導をいただき、心より感謝申し上げます。
社外の目上の方へ(下旬)
秋涼の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。
ビジネスメールで使える9月の挨拶
丁寧なメールの書き出し
改まった案内メールや重要な通知では、冒頭に時候の挨拶を入れると丁寧な印象になります。
改まったメール(中旬・法人宛て)
件名:○○のご案内 株式会社○○ ○○部 御中 白露の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。このたびは〜のご案内を申し上げます。
改まったメール(下旬・個人宛て)
件名:○○のご報告 ○○様 爽秋の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 平素よりお引き立ていただき、誠にありがとうございます。このたびは〜についてご報告いたします。
短いメールの書き出し
日常的な業務メールでは、時候の挨拶を手紙のように書く必要はありません。短い季節の一言を添えると自然な印象になります。
日常業務メール(上旬)
○○様 お世話になっております。△△の○○です。 9月に入りましても暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 さて、〜の件についてご連絡いたします。
日常業務メール(中旬〜下旬)
○○様 お世話になっております。△△の○○です。 朝夕に秋らしさを感じる頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 さて、〜の件についてご連絡いたします。
メールでは時候の挨拶を省略できる?
日常的な業務メールでは、時候の挨拶の省略は問題ありません。
一方、顧客への案内状・重要な通知・改まった文書メールでは冒頭に時候の挨拶を入れると丁寧な印象になります。
相手との関係性と用途で判断してください。
9月のビジネス文書の結びの挨拶
9月上旬に使える結び
上旬の結び(残暑への気遣い)
残暑もなお続く折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
上旬の結び(季節の変わり目)
季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。
9月中旬に使える結び
中旬の結び(秋の気配)
朝夕は過ごしやすくなってまいりましたが、どうかご自愛くださいますようお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
中旬の結び(丁寧な表現)
朝夕は秋の気配を感じる頃となりましたが、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。引き続きよろしくお願い申し上げます。
9月下旬に使える結び
下旬の結び(秋らしさを添えて)
日ごとに秋らしさを感じる頃となりましたが、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
下旬の結び(万能・9月全般)
季節の変わり目ですので、どうかご自愛くださいますようお願い申し上げます。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
9月の時候の挨拶で注意すること
暦だけでなく実際の気候も考える
漢語調(〜の候)は暦上の時期を目安に選びます。
一方、実際の気候が暦と大きくずれる場合は「まだ暑い日が続いておりますが」「朝夕に秋の気配を感じる頃となりました」など、口語調で実際の季節感を表現するのも自然です。
相手の地域の気候にも配慮する
9月の気候は地域によって大きく異なります。
北日本では秋の気配が早く、南日本や沖縄ではまだ夏日が続く場合もあります。
受け取る相手の地域を意識して、季節感の表現を調整すると配慮が伝わります。
書き出しと結びの季節感をそろえる
書き出しと結びで季節感が大きくずれると、不自然に感じられる場合があります。
暦上の季節だけでなく、実際の気候も踏まえて文章全体の季節感をそろえましょう。
9月のビジネス時候の挨拶Q&A
9月に「残暑の候」は使えますか?
「残暑の候」は一般的には立秋以降、白露(例年9月7日頃)頃までを目安として紹介されることが多い表現です。9月上旬(白露前頃)であれば選択肢のひとつです。白露の頃を過ぎたら「白露の候」「初秋の候」など秋らしい表現へ切り替えるとよいでしょう。
「初秋の候」は9月いつまで使えますか?
「初秋」は暦の上では立秋から白露前頃までを指し、「初秋の候」は9月上旬にも使える表現です。資料によって使用時期に幅がありますが、白露の頃を過ぎたら「白露の候」「爽秋の候」など時期に合った表現に切り替えるのが自然です。
9月末に使いやすい時候の挨拶は何ですか?
9月下旬には「爽秋の候」「秋涼の候」が幅広く使いやすいです。秋分(例年9月22〜23日頃)以降は「秋分の候」も使えます。気候に左右されにくい「季節の変わり目となりましたが」などの口語表現も、下旬全般で使いやすいです。
まとめ|9月の時候の挨拶を使い分けよう

▼ 9月のビジネス時候の挨拶 まとめ
① 上旬(1〜10日頃):初秋の候・残暑の候。白露(例年9/7頃)頃からは白露の候も
② 中旬(11〜20日頃):白露の候・爽秋の候
③ 下旬(21〜30日):爽秋の候・秋涼の候。秋分(例年9/22〜23日頃)以降は秋分の候も
④ 法人宛て:「貴社ますますご清栄(ご繁栄・ご発展)のこととお慶び申し上げます」
⑤ 個人宛て:「○○様にはますますご清祥(ご健勝)のこととお慶び申し上げます」
⑥ メール:改まった文書は漢語調、日常業務メールは口語の一言で十分
⑦ 基本:漢語調は暦の時期を目安に。実際の気候にずれがある場合は口語調で調整
▼ 参考情報
・白露・秋分などの節気の日付は国立天文台「暦要項」をもとにしています
・白露は例年9月7日頃、秋分は例年9月22〜23日頃ですが、年によって前後します
・時候の挨拶の使用時期はいずれも目安です。実際の気候や相手との関係に合わせてご判断ください
※ 本記事の時候の挨拶・例文は一般的な用法に基づいています。
地域や相手との関係によって適切な表現が異なる場合があります。