「9月の手紙やメールに合う時候の挨拶が分からない」という方へ。
9月の時候の挨拶は、上旬・中旬・下旬の気候の変化に合わせて使い分けるのが基本です。
漢語調(〜の候)はビジネスや目上の方に、口語調はカジュアルな場面にと使い分けることで、自然で好印象な文章になります。
📅 中旬(11〜20日頃):白露の候・仲秋の候・爽秋の候
📅 下旬(21〜30日頃):爽秋の候・秋冷の候・秋晴の候/秋分(9/23)以降は秋分の候
📝 使い分け:ビジネス・目上→漢語調(〜の候)、親しい相手→口語調
・上旬・中旬・下旬ごとの季語と使い方
・そのまま使えるビジネス・カジュアルの例文
・書き出し・結び・メールで使える例文
・失敗しない選び方のポイント・よくある疑問
この記事の目次
9月の時候の挨拶がわかる早見表
上旬・中旬・下旬の季語一覧
| 時期 | 時候の挨拶(読み方) | 使用時期の目安 | 口語調の例 |
|---|---|---|---|
| 上旬頃 〜9/6頃 | 残暑の候(ざんしょのこう) | 9月上旬頃まで。残暑が続いている頃 | 「残暑が続いておりますが」 |
| 上旬頃 8月下旬〜9月上旬頃 | 初秋の候(しょしゅうのこう) | 8月下旬〜9月上旬頃が一般的 | 「秋の気配を感じる頃となりました」 |
| 白露以降 9/7〜9/22頃 | 白露の候(はくろのこう) | 2026年は9月7日頃〜秋分前頃 | 「朝夕に涼しさを感じる頃となりました」 |
| 中旬頃 9月中旬 | 仲秋の候(ちゅうしゅうのこう) 爽秋の候(そうしゅうのこう) | 仲秋:9月中旬頃(旧暦由来のため節気に固定しない) 爽秋:9月中旬〜下旬頃 | 「秋晴れが続く気持ちのよい季節です」 |
| 秋分以降 9/23〜 | 秋分の候(しゅうぶんのこう) | 2026年は9月23日以降〜10月上旬頃 | 「秋もたけなわとなってまいりました」 |
| 下旬〜 9月下旬〜10月頃 | 秋冷の候(しゅうれいのこう) 秋晴の候(あきばれのこう) | 朝夕の冷え込みを感じる頃 爽やかな秋晴れを感じる頃 | 「朝晩の冷え込みが感じられる頃です」 |
※2026年の白露は9月7日、秋分は9月23日(国立天文台「暦要項」)。使用時期は目安です。実際の気候に合わせて調整してください。
漢語調と口語調の使い分け
| 文体 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 漢語調(〜の候) | 格式のある改まった表現 | ビジネス・取引先・目上の方への手紙・はがき |
| 口語調(〜頃となりました等) | やわらかく読みやすい表現 | 親しい知人・友人・カジュアルなメール |
迷ったときの選び方
① 送る日付を確認する:9月上旬・中旬・下旬のどの時期か確認する
② 実際の気候を見る:まだ暑い場合は「残暑の候」、涼しければ「秋冷の候」などを選ぶ
③ 相手との関係で文体を決める:ビジネス・目上は漢語調、親しい相手は口語調
9月上旬の時候の挨拶と例文
9月上旬(1〜10日頃)は、暦では秋になったものの、残暑が続く時期です。
白露(2026年は9月7日)を境に使える表現が変わります。
残暑の候
意味:立秋以降も残る暑さのこと
使用時期の目安:立秋(8月7日頃)〜9月上旬頃。実際に暑さが残っている間が使いやすい
「残暑の候」は立秋以降から9月上旬頃までが使いやすい目安です。
まだ暑さが続いているかどうかも考慮して選びましょう。
9月中旬以降は秋らしい表現に切り替えるのが自然です。
初秋の候
意味:秋の始まりの頃を表す言葉
使用時期の目安:8月下旬〜9月上旬頃が一般的。白露(9/7)以降は「白露の候」など時期に合った表現に切り替えると季節感が伝わりやすい
「初秋の候」は秋の初めを表す表現です。
一般的な文例では8月下旬〜9月上旬頃に用いられることもありますが、白露以降は「白露の候」など、より時期に合った表現を選ぶと季節感が伝わりやすくなります。
白露の候
意味:草木に白い露が宿り、秋の気配が深まる頃
2026年の目安:9月7日(白露)〜9月22日頃
「白露の候」は白露(2026年は9月7日)を迎えた頃から使える表現です。
草木の葉に露が宿る秋らしい情景を表します。
2026年については白露(9月7日)頃から秋分(9月23日)の前日頃まで、つまり9月22日頃までが一つの目安です。
ビジネス向け例文
カジュアルな例文
9月中旬の時候の挨拶と例文

9月中旬(11〜20日頃)は、朝夕に涼しさが増し、秋らしい日が増えてくる時期です。
「白露の候」「仲秋の候」「爽秋の候」などが使われます。
白露の候
白露(9月7日頃)の節気を含む時期として、9月上旬末から中旬頃まで使えます。
露が白く光る秋の朝の情景をイメージした表現です。
仲秋の候
意味:旧暦の秋(7〜9月)の真ん中の月にあたる頃
使用時期の目安:9月中旬頃によく用いられる。旧暦の秋の区分に由来するため、白露〜秋分と厳密に一致するわけではない
「仲秋の候」は9月中旬頃によく使われる表現です。
「仲秋(ちゅうしゅう)」は旧暦の秋の真ん中の月を表す言葉です。
似た言葉の「中秋(ちゅうしゅう)」は「中秋の名月」で知られ、一般にはお月見を連想させる表現です。
時候の挨拶では「仲秋の候」を使います。
爽秋の候
意味:爽やかな秋の気候を表す言葉
使用時期の目安:9月中旬〜下旬頃
「爽秋の候」は澄んだ空気と秋晴れが続く時期を表し、9月中旬から下旬にかけて使いやすい表現です。
特定の節気に縛られず、秋らしさが増してきた頃に幅広く使えます。
ビジネス向け例文
カジュアルな例文
9月下旬の時候の挨拶と例文
9月下旬(21〜30日)は秋分(2026年は9月23日)を含む時期で、朝晩の冷え込みも感じられ、本格的な秋の到来を感じます。
秋分の候
意味:秋分を迎え、秋が深まっていく頃
2026年の目安:9月23日(秋分)〜10月上旬の寒露前頃
「秋分の候」は秋分(2026年は9月23日)以降に使える表現です。
2026年は9月23日の秋分から、次の節気である寒露(10月8日頃)の前頃までが一つの目安です。
9月下旬でも秋分前(21〜22日頃)はまだ「爽秋の候」などの方が自然です。
秋冷の候
意味:朝夕に秋の冷え込みが感じられる頃
使用時期の目安:9月下旬〜10月頃。実際に朝夕の冷え込みを感じる頃に使う
「秋冷の候」は朝夕の冷え込みが実際に感じられる頃に使いやすい表現で、9月下旬から10月にかけてが目安です。
日付で自動的に決めるより、肌で感じる気候に合わせて選ぶのが自然です。
秋晴の候
意味:秋の澄んだ晴れ空が広がる頃
使用時期の目安:9月下旬〜10月頃。爽やかな秋晴れを実際に感じる頃に使う
「秋晴の候」は秋の晴れやかな空を表し、9月下旬から10月にかけてよく使われます。
実際に爽やかな秋晴れを感じる日の手紙にとくに合う表現です。
ビジネス向け例文
カジュアルな例文
9月の時候の挨拶|書き出し例文
書き出しは「時候の挨拶+相手への安否や気遣い」の形でまとめるのが基本です。
ビジネス・取引先への例文
目上の人への例文
手紙・はがきの例文
メールで使える短い例文
改まったメールや案内状では時候の挨拶を入れると丁寧な印象になります。
一方、日常的な業務メールでは、手紙のような本格的な時候の挨拶を必ず入れる必要はありません。
相手や状況に合わせて選んでください。
9月の時候の挨拶|結びの例文
結びは「季節を踏まえた相手への気遣い」と「締めの言葉」を組み合わせます。
ビジネス向けの結び
目上の人向けの結び
カジュアルな結び
9月の時候の挨拶で失敗しないポイント
暦だけでなく実際の気候も見る
時候の挨拶には、暦や季節の移り変わりをもとにした表現がありますが、実際の気候は年によって異なります。
暦の上で秋が深まる時期でも暑さが残っている場合は、「日中はなお暑さが残っておりますが、朝夕には秋の気配を感じる頃となりました」など、口語調で実際の気候を表すと自然です。
季語は目安として参考にし、実際の気候感覚に近い言葉を選ぶとより自然な印象になります。
相手に合わせて文体を変える
ビジネス文書や目上の方への手紙では「初秋の候」「秋分の候」などの漢語調が適しています。
一方、親しい友人や知人へのメールでは「すっかり秋らしくなりましたね」などの口語調の方が自然に読めます。
同じ情報を伝えるときも、相手との関係に合わせて文体を使い分けることが大切です。
残暑の候を使う時期に注意する
「残暑の候」は立秋以降〜9月上旬頃が使いやすい目安です。
暑さが実際に残っているかどうかも判断材料にしましょう。
9月中旬以降は「仲秋の候」「爽秋の候」など秋らしい表現に切り替えるのが自然です。
・「残暑の候」は9月上旬頃までが使いやすい目安。実際に暑さが残っているかも考慮する
・実際の気候と合わない表現は違和感を与えることがある
・漢語調は改まった場面、口語調は親しい相手に
・同じ時期でも複数の候が使えるため、気候や文面に合ったものを選ぶ
9月の時候の挨拶でよくある質問
まとめ|9月の時候の挨拶を使い分けよう

① 9月上旬頃:残暑の候・初秋の候
② 白露以降(9/7〜):白露の候
③ 9月中旬頃:仲秋の候・爽秋の候(旧暦由来・季節感で選ぶ)
④ 秋分以降(9/23〜):秋分の候
⑤ 9月下旬頃〜10月:秋冷の候・秋晴の候(実際の気候に合わせて)
⑥ 文体:ビジネス・目上→漢語調(〜の候)、親しい相手→口語調
⑦ 注意:暦の目安を参考に、実際の気候に合わせて柔軟に選ぶ
・2026年の白露(9月7日)・秋分(9月23日)の日付は国立天文台「暦要項」をもとにしています
・時候の挨拶の使用時期は目安です。実際の気候や地域によって異なる場合があります
※本記事の時候の挨拶は一般的な用法に基づいています。地域や相手との関係によって適切な表現が異なる場合があります。
