2月の手紙やメール、書き出しの一行で止まっていませんか。
「余寒はいつ使う?」「梅花の候は早い?」と立春前後で迷うことも多いはずです。
この記事では、2月の挨拶文書き出しを上旬・中旬・下旬×相手別に整理しました。
迷いをなくすポイントは次の2つです。
- 「時期によって言葉を変える」
- 「相手によって丁寧度を変える」
ビジネス・個人・メール別にそのまま使える例文をまとめています。
立春前後で失礼にならない書き出しが、すぐに選べます。
この記事の目次
2月の挨拶文書き出し一覧【すぐ使える】
上旬(〜2/10)
手紙(漢語調)
厳寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
メール(口語調)
寒さ厳しい日が続いておりますが、お変わりございませんか。
中旬(2/11〜20)
手紙(漢語調)
余寒の候、皆さまにはご健勝のこととお慶び申し上げます。
メール(口語調)
立春を過ぎてもなお寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
下旬(2/21〜末)
手紙(漢語調)
梅花の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
メール(口語調)
春の気配が感じられるころとなりましたが、お変わりございませんか。
📌 迷ったら
立春(2/4)の前か後かだけ確認してください。
前なら「冬寄り」、後なら「春へ向かうがまだ寒い」で選べば失礼になりません。
2月の書き出しで迷う理由

「毎回なんとなく書いているけれど、これで合っているのかな」と感じることはありませんか。2月の書き出しが難しいのには、ちゃんと理由があります。
2月は季語が切り替わる月
2月は「冬の終わり」と「春の始まり」が混在する特殊な月です。
| 時期 | 気候の特徴 | 使いやすい言葉 |
|---|---|---|
| 上旬(〜2/10) | 一年で最も寒い。節分(3日)あり | 厳寒・寒冷・節分を前に |
| 中旬(2/11〜20) | 立春(4日)後。暦は春、体感は冬 | 余寒・春寒・立春とはいえ |
| 下旬(2/21〜末) | 雨水(19日)後。梅が咲き始める | 梅花・向春・三寒四温 |
相手と媒体で丁寧度が変わる
同じ2月でも、相手と媒体によって適切なトーンは変わります。
| 相手・媒体 | 適したスタイル | 例 |
|---|---|---|
| 取引先への手紙 | 漢語調(〜の候) | 余寒の候、貴社ますます…… |
| 取引先へのメール | 口語調・やわらかめ | 立春を過ぎてもなお寒い日が…… |
| 親しい知人への手紙 | 口語調・自然体 | 寒さの中にも春の気配を感じる頃に…… |
| 社内メール | 省略してもOK | お疲れさまです。寒い日が続きますが…… |
書き出しは用件の入り口になる
書き出しは「季節の挨拶」だけで終わりません。次の用件へスムーズにつなぐ役割もあります。
② 相手への気遣い(健康・繁栄を喜ぶ一言)
③ 「さて、」または「このたびは、」で用件へつなぐ
2月の挨拶文書き出しの基本
書き出しには「漢語調」と「口語調」の2種類があります。どちらを選ぶかは媒体と相手で決まります。
漢語調の定番パターン
「〜の候」で終わる形式的な表現です。手紙や改まった文書に向いています。読む相手に格式と誠意を伝えられます。
口語調の定番パターン
「〜ですが、いかがお過ごしでしょうか」という形です。メールや、やわらかい手紙に向いています。相手との距離感を縮めながら季節感を伝えられます。
書き出しから用件へつなぐ型
書き出しの後、「さて、」を使うと用件へ自然につながります。この一言がないと、挨拶から本題への流れがぎこちなくなります。
「つきましては、〜についてお願いがございます」(依頼・お願い)
「先日は〜いただきまして、ありがとうございました」(お礼からの流れ)
2月上旬の書き出し例文
立春前の上旬は、一年でもっとも寒い時期です。「寒さ」を軸にした表現が季節感に合います。節分(3日)を絡めた表現も使いやすい時期です。
ビジネス向け(上旬)
取引先や目上の相手への手紙・メールに使えます。漢語調と口語調、どちらも用意しました。
個人向け(上旬)
親しい友人・知人への手紙に向いています。少しやわらかく、自然体で書けます。
メール向け短文(上旬)
件名の直後に入れる一行挨拶に使えます。短くてリズムのある表現がメールには向いています。
2月中旬の書き出し例文
立春(4日頃)を過ぎると、暦の上では春です。「まだ寒いけれど、春へ向かっている」このニュアンスを出すのが中旬の書き出しのコツです。
ビジネス向け(中旬)
個人向け(中旬)
メール向け短文(中旬)
2月下旬の書き出し例文
雨水(19日頃)を過ぎると、梅の花が咲き始める地域も増えてきます。春の気配を前面に出せる時期です。年度末が近づく感覚とも合わせやすいのが2月下旬の特徴です。
ビジネス向け(下旬)
個人向け(下旬)
メール向け短文(下旬)
失礼を防ぐチェックポイント

書き出しを整えたら、送る前にこの3点を確認してください。ここで引っかかる表現がもっとも多いです。
立春前後の言葉選び
「余寒」は立春後に使う言葉です。2月上旬に使うと意味がずれます。また「梅花の候」は下旬以降が自然で、上旬に使うと季節感がずれます。
| 表現 | 正しい使用時期 | よくある間違い |
|---|---|---|
| 初春の候・新春の候 | 1月 | 2月に使ってしまう |
| 余寒の候 | 立春後(2月中旬〜) | 立春前の上旬に使う |
| 梅花の候 | 2月下旬〜3月 | 2月上旬に使ってしまう |
| 春暖の候 | 3月 | 2月下旬に先取りして使う |
相手との距離感と敬語
「拝啓〜敬具」「謹啓〜謹白」の頭語・結語はセットで使う
社名に(株)など略称を使わない
「〜させていただきます」の多用は二重敬語になりやすい
よくあるNG例と言い換え
よくある質問
時候の挨拶の選び方から整理したい方は「2月の時候の挨拶まとめ」もあわせてご覧ください。 立春前後の判断基準を解説しています。
まとめ:すぐ使える選び方

2月の挨拶文書き出しは、3つを先に決めるだけで整います。
② 相手と媒体を確認する:手紙か、メールか、個人か、ビジネスか
③ 型に当てはめる:季節の一言 + 相手への気遣い +「さて、」で用件へ
| 時期 | 手紙(漢語調) | メール(口語調) |
|---|---|---|
| 上旬 | 厳寒の候・寒冷の候 | 寒さ厳しい日が続いておりますが…… |
| 中旬 | 余寒の候・春寒の候 | 立春を過ぎてもなお寒い日が…… |
| 下旬 | 梅花の候・向春の候 | 春の気配が感じられるころとなりました…… |
「立春(2/4)の前か後か」を確認するだけで、表現の方向性はほぼ決まります。あとはこの記事の例文をそのまま使ってください。
以上です。
