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旅行会社の添乗員になって良かったところ、悪かったところ【18年の経験から語る】

2020年2月17日

旅行会社の添乗員

親愛なる君へ

  • 「旅行会社の添乗員になって良かったところ、悪かったところを知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 添乗員には2種類あります

・旅行会社の添乗員
・添乗員派遣会社の添乗員

「旅行会社の添乗員」はふだんはオフィスワークや営業をして、ときどき添乗に出ます。

いっぽう、「添乗員派遣会社の添乗員」はオフィスワークはなく、添乗だけを専門にやります。
「プロ添」とも呼ばれ、パッケージツアーの添乗員の9割は添乗員派遣会社から来ています。

こーいち
私は「旅行会社の添乗員」でした。

本記事では、「旅行会社の添乗員」になって良かったところ、悪かったところを実体験にもとづいて解説していきます。

この記事を読むことで、「旅行会社の添乗員」のイメージをつかむことができます。

 本記事の信頼性

本記事を書いている私は新卒で旅行会社に入社し、18年間、法人営業を担当。
添乗回数は国内・海外合わせて100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行の添乗経験があります。

旅行会社の添乗員になって良かったところ、悪かったところ

旅行会社の添乗員

 「旅行会社の添乗員」のメリット、デメリット

メリットデメリット
1たまに添乗に出るので、体力的に楽たまに添乗に出るだけなので、添乗スキルが身につかない
2添乗が気分転換になる添乗中も担当している企業から、携帯に仕事の連絡がくる
3自分で企画した旅行に、自分で添乗に行ける(営業のやり方次第では、自分の行きたい国に誘導できる)自分で仕事を取ってこなくては添乗に出れない(取ってきても、会社方針で派遣会社に添乗をお願いするケースもある)
4手配から携わっているのでお客さまと深く付き合えるクレーマーを担当すると、担当変更がない限り数年は逃げられない
5旅行会社によっては手配も自分でするので行程の理解が深まる手配も自分でやるとなると忙しい
6給与、福利厚生面で安定している企業に拘束され、残業もある(土日にお客さまから連絡がくる場合もあり)
7法人営業であれば土日休みの旅行会社が多い都内勤務であれば満員電車に乗るケースもある

上記より「旅行会社の添乗員」で良かったところ、悪かったところを3つずつ深掘りしていきます。

なお「添乗員派遣会社の添乗員」のメリット、デメリットは下記記事で詳しく解説しています。

旅行会社の添乗員になって良かったところ3つ

旅行会社の添乗員

 「旅行会社の添乗員」の良かったところ3つ

① 添乗が気分転換になる
② 自分で企画した旅行に、自分で添乗に行ける
③ 手配から携わっているのでお客さまと深く付き合える

順番に解説します。

① 添乗が気分転換になる

添乗が気分転換になります。

「旅行会社の添乗員」はふだんは営業マンです。
オフィスワークもあり、場合によっては企業様の国内・海外の業務出張チケットの手配もします。

私の営業マン時代のスケジュールは下記のとおり。

07:30 出社、オフィスワーク
09:30 始業
12:30 昼食、休憩
14:30 営業
16:30 帰社、オフィスワーク
18:30 終業、残業
19:30 退社

朝は仕事がはかどるので、07:30から仕事をしていました。
だいたい19:30くらいまで仕事をしていましたので、1日12時間拘束。
12時間から休憩2時間を引くと、平均して1日10時間労働です。

自宅と会社を往復する毎日ですので、ときどきの添乗が気分転換になりました。

添乗に行けば無縁

下記と無縁になります。

・営業しなくていい
・満員電車に乗らなくてもいい
・上司や先輩、同僚に話しかけられない
・オフィスにかかってくる電話やメールを対応しなくていい

ふだんオフィスにいると、上司に「営業に出ろ」とワアワア言われることもあります。
出社したら担当企業からガンガン、電話やメールが来ることもあります。
日常業務ではお客さま全てが、いつどこからどういう形で何を言ってくるかわからないのです。

添乗に行けば日程に沿って、すべて自分の裁量で進められます。
満員電車にも乗らず、添乗先で自分のお客さまのケアだけしていればいいのです。

補足

添乗は楽な仕事ではありません。
他社が担当していた企業の仕事を初めて受注したとき、その添乗は極めて気を使います。
添乗は10の仕事のうちの最後の1ですが、添乗次第で次の仕事がもらえるかどうかが決まります。
添乗中に押さえておくべきキーマンを見つけ、次の仕事のために気を使います。

② 自分で企画した旅行に、自分で添乗に行ける

例えば、お客さまから見積もり依頼をいただき、3パターンのコースを作るとします。

特にお客さまから希望がなければ、コースの行き先は営業マン次第です。
どこを作ってもいいのです。

お客さまから希望を伺い「草津温泉と熱海温泉、あと1つはおすすめでお願いします」となったとします。
おすすめを「自分の行きたいところ」にしてコース作成してもいいのです。

どれを選ぶかはお客さま次第ですが、ときには「自分の行きたいところ」で受注できることもあります。

 私は下記ループを実践していました。

自分の行きたいところで受注する。

下見を兼ね、旅館に泊まりに行く(添乗が決まっていると安くしてくれます)

行程を実際に体験してみて、コースを最適化する。

お客さまにはさりげなく下見したことを伝え、コースの最適化を提案する。

添乗が決まっていると、ほとんどの旅館やホテルは下見料金で宿泊させてくれます。

団体料金18,000円の高級旅館が、8,000円くらいになることもありました。

下見は「勉強と仕事と遊び」のようなものです。
「旅行会社の添乗員」をやっていて一番楽しい瞬間です。

 下見をしていると、添乗では3つのメリットがありました。

・自信が持てる
・トラブル予防になる
・余裕があるので、トラブルにも対応できる

ほとんどのお客さまは「下見までしてくれて、コースを練り上げてくれた」と好印象です。

自腹で下見をしていましたが、身銭を切ることで真剣になり、経験したことが身につきます。

会社のお金で下見したこともありますが、下見費用はツアー収益から出すので営業成績が下がります。
さらに下見が仕事になってしまうので楽しめませんでした。

下見に行き始めると、普通の旅行がもったいなく感じます。
普通に旅行するなら、下見をかねた旅行のほうが一石三鳥(仕事、遊び、勉強)だからです。

こーいち
旅行会社に勤めていた18年間で、下見以外で旅行したことは新婚旅行や社員旅行くらいでした。

③ 手配から携わっているのでお客さまと深く付き合える

「手配→営業→添乗」のように一貫して携わるので、つねに担当のお客さまとやりとりが発生します。
最初から最後まできちんとやれば、お客さまからの信頼は積み上がります。

知り合ったばかりの頃は、いつも相見積もりを取られていました。
しかし、下見などで他社との差別化を印象づければ、リピートしてくださいます。

仕事を取る方法は下見です。

添乗経験は少なくても下見をすることで、内容の充実した完成度の高いコースが作れます。

信頼してくださり、ファンになってくれると、相見積もりはほとんどなくなります。
価格競争にならず、受注精度が上がります。
高い品質を保持できます。

他社では下見をする営業マンに会ったことも、聞いたこともありません。
「旅行会社の営業マンになろう」と思っている方は、「下見」をおすすめします。

お金はかかりますが、旅行がてら下見に、下見がてら旅行に行くと思えば良いのです。

旅行会社の営業マンは、どこの旅行会社も予算管理が厳しくノルマが大変です。

こーいち
団体旅行の受注などで会社からインセンティブをもらえれば、下見に行く価値はあります。

旅行会社の添乗員になって悪かったところ3つ

旅行会社の添乗員

 「旅行会社の添乗員」の悪かったところ3つ

① 自分で仕事を取らないと添乗に出れない
② 添乗中も担当している企業から、携帯に仕事の連絡がくる
③ クレーマーを担当すると、担当変更がない限り数年は逃げられない

順番に解説します。

① 自分で仕事を取ってこなくては添乗に出れない

営業マンである自分が仕事を取ってこない限り、添乗には出られません。
募集型パッケージツアーのように常に添乗があるわけではないのです。

仮に仕事を取ってきても、会社方針で添乗員派遣会社に添乗をお願いするケースもあります。
このケースでは「旅行会社の営業マン」はずっと添乗に行けないことなります。

「添乗に行きたいために旅行会社に入りたい」と思っている方は、旅行会社選びに気をつけてください。

「添乗員派遣会社」に入社すれば、必ず添乗に出られます。

② 添乗中も担当している企業から、携帯に仕事の連絡がくる

添乗中に引き継いできたお客さまから、携帯にガンガン電話がかかってくることもあります。

「旅行会社の添乗員」は担当企業の進行中の案件を、他の人に任せて添乗に出ます。
社内にいる留守番部隊が引き継ぐのです。
残してきた自分のお客さまを、関係ない他の人たちが面倒を見なくてはなりません。

ふだんから「手配は手配担当、営業は営業担当」という分業で、案件の共有できていれば少しは違います。

しかし、添乗に行くまでにあらゆることを引き継いで、すべて根回しをしたつもりでも、やはり仕事はどう動くかはわからないです。

海外添乗に行っても、携帯電話でどこまでも追いかけられることもありました。
こうなってくると、添乗中でも精神的にまいってしまいます。

添乗中はお客さまに気を遣っているように見えますが、それ以上に「残してきた仕事で何か問題が起きていないか」に注意を払っているのです。

こーいち
うまく引き継げなくて、残してきた仕事がボロボロになっても全責任は営業担当の自分にあります。

③ クレーマーを担当すると、担当変更がない限り数年は逃げられない

私が一番辛かったことです。

クレーマーを担当してしまうと、担当替えがない限りずっと担当し続けることになります。

私は5年ほどクレーマーを担当して、奴隷のように消耗していきました。
ひどい言葉もたくさん浴びせられました。

クレーマーは旅行会社のことを「召使い」くらいにしか思っていません。
恐ろしいのは気づかないうちに搾り取られることです。

「ちょっとでもおかしい」と思った場合は、遠慮なく切りましょう

「営業成績が落ちる」と考え、服従してしまうのは「逃げ」です。

仕事が無くなってパワハラ上司に怒鳴られるのが怖いから、クレーマーに服従し仕事をもらうという方もいるかもしれません。
私がそうでした。

パワハラ上司から始まる「負の連鎖」を断ち切りましょう。

私は服従して体を壊したからこそ伝えたいです。
パワハラ上司もクレーマーも存在してはいけません。

こーいち
自分が辞めても、残された人も苦しむことになります。

【まとめ】旅行会社の添乗員のメリット、デメリットを参考に行動してみよう

旅行会社の添乗員

本記事は、旅行会社の添乗員になって良かったところ、悪かったところを解説しました。

私が入社したのは中規模の旅行会社です(社員250名)
上記の良い面、悪い面が、すべての旅行会社に当てはまるわけではありません。

「あくまで私の場合」です。

下記どちらを選んだとしても、良い面、悪い面はあります。

・旅行会社で営業をしながら添乗をする。
・添乗員派遣会社で添乗だけをする。

自分に合う、合わないを知るためには具体的な行動です。

添乗員派遣会社の説明会に参加してみるのも、添乗員を知る一つの方法です。

こーいち
添乗員に興味のある方は、ぜひ行動してみてください。

以上、『旅行会社の添乗員になって良かったところ、悪かったところ【18年の経験から語る】』の記事でした。

こーいちより

P.S. 旅行会社の添乗員の良い面、悪い面を知ろう。

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