広告 Travel

【添乗員の服装とは】男女別、身だしなみについて添乗歴18年が解説

2019年9月19日

添乗員の服装
  • 「添乗員はどんな服装をすれば良いのだろう」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、営業×手配×添乗
  • 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
  • 添乗経験:国内・海外計100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行

添乗ではスーツやブレザー、TPOに合わせてポロシャツにチノパン、ビーチサンダルを着用したこともあります。

本記事では、添乗員の服装について「経験談」×「就職・転職なりたい!ツアーコンダクター」からまとめました。
この記事を読むことで、男性でも女性でも添乗員として、どんな服装をすれば良いかがわかります。

常識はずれな派手な服装や髪型をしないことが大事です。

【添乗員の服装とは】男女別、身だしなみについて添乗歴18年が解説

添乗員の服装

旅行会社により制服着用が決まっているところもあります。
その場合は制服を着用するとして、そうでない場合にはどんな服装をすれば良いのか解説してきます。

男性添乗員の場合

出発時は、ネクタイに上下スーツかブレザーがふさわしいです。

色は黒やネイビー、グレーなどの落ち着いたオーソドックスな色が良いです。
現地ではTPOに合わせてリラックスした服装に着替えるのも良いです。

海外リゾート地の場合

グアムやサイパン、タイのパタヤに到着して、スーツにネクタイでは浮いて見えます。

現地に到着後はネクタイをはずし、ジャケットを脱ぎましょう。
恐ろしいほどの汗をかきます。

常にビーチサンダルでは軽ぎますので、スニーカーなど履き慣れたものに取り替えましょう。
リゾート地での日中は動きやすくスポーティなものが良いです。

ネクタイをはずす時は、お客さまにあらかじめ伝えておきましょう。
添乗員がネクタイをしないことを失礼に思うお客さまもいるからです。
ネクタイをはずしたことを嫌味に言うお客さまも過去にはいらっしゃいました。
ネクタイを目印にして添乗員を覚えている人もいるかもしれません。
ネクタイをはずす時は気をつけましょう。

ただしリゾートでも夜はピシッと決めるシーンでは、率先して「ネクタイ、ジャケット、長ズボン、靴」などを揃えるのが良いです。
だらしなくならないことが肝要です。

夏の添乗の場合

決められていなければ、最初からクールビズでOKです。
ネクタイは暑苦しく感じます。
お客さまには最初の挨拶でクールビズの旨を伝えれば良いです。
ジャケットは最初だけ羽織っておくと良いです。

トレッキングツアーの場合

山に行くツアーなどは、スーツでは消耗します。
ポロシャツにチノパン、スニーカなど動きやすい服装が適しています。

女性添乗員の場合

出発時は、上下スーツやブレザー、ブラウスにスカート、パンプスにローヒールなどが良いです。
動きやすく、華美に見えないものが望ましいです。
色は黒やネイビー、グレーなどの落ち着いた色が理想です。

ズボンは、TPOと団体の性質を考えましょう。
女性添乗員でもたくさんのスーツケースを運ぶこともあります。
仕事のしやすいスラックスやキュロット・スカートなど活動的で仕事のしやすいものを選びましょう。

夕食時のために、アフタヌーンドレス的なものを一着用意しておくと役に立ちます。
清楚なオシャレは見る人の目を楽しませてくれますが、あまりに華美になって、お客さまより目立つのは好ましくありません。

リゾート地や夏の添乗、トレッキングツアーについては、男性の場合と同じ対応で良いです。

ブランド品の着用について

1つ注意しておきたいのはブランド品です。
全身をブランド品で固めると、特に女性参加者からは羨望の目(あるいは白い目)で見られます。
逆に何か1点程度であれば、話題の元になったり、センスの良さを評価されることもあります。

目立つものは身につけないほうが無難です。
ブランド品の対応には注意です。

髪型や化粧、ピアスやネックレスなどの装飾品も華美にならないよう気をつけましょう。

受注型企画旅行の場合の服装について

受注型企画旅行の団体旅行の場合は、幹事のお客さまに確認すればOKです。

基本はスーツにネクタイが無難です。

視察旅行で海外リゾート地について、勝手にネクタイをはずしてしまったことがあり、お客さまから軽く注意されたこともあります。
視察旅行や教育旅行は厳しいと思っていた方が良いです。

お客さまの中には「夏は暑苦しいのでクールビズ希望」の方もいらっしゃいます。
リゾート地でスーツスタイルだと浮いて見えますので、現地に合わせてポロシャツやチノパンを希望するお客さまもいらっしゃいます。

受注型企画旅行は事前にお客さまに確認ができるのが良いです。
確認しなかったがために、現地で「ポロシャツにチノパンで良かったのに」と言われることもあります。
現地で小さな食い違いが起きないよう、事前に確認しておきましょう。

添乗員は第一印象が大切

服装がお客さまに与える印象は大きいものですので、気を使って損はありません。
第一印象でなんとなく「好き」「嫌い」を判断することもあります。

第一印象を決めるのは「見た目」です。

「見た目」といってもイケメンとか美人とかではありません。
「身だしなみ」がポイントです。

清潔感には注意です。

次のポイントに注意

  • 髪の毛
  • 洋服の汚れ・しわ・ほつれ
  • 靴やベルトなどの小物

髪の毛

髪の毛が目や髪にかかっていて、ボサボサだと清潔感はありません。
男性は短くサッパリした髪型が清潔感があります。
女性は髪の長い人は後ろでまとめると良いです。

茶髪は良い印象を持たないお客さまもいます。
お客さまがどう感じるかが全てです。

爪は常に短く切りそろえておきましょう。
指先は意外と目立つものです。
爪が長いと清潔感がありません。
マニキュアも定期的に塗り直すことが大事です。

洋服の汚れ・しわ・ほつれ

洋服の袖や襟元は汚れや黄ばみが残る場合があります。
シャツやズボンにはアイロンをかけて、パリッとしたものを着ましょう。
ズボンのすそのほつれ、ボタンの緩みなど意外と気づかない部分ほど大事です。
» 参考:洗濯王子の『楽楽アイロン術』【アイロンは一生もののスキルです】

靴やベルトなどの小物

中谷彰宏さんの「30代どう生きるか」には「靴は、その人の価値観が最も出る」と書かれています。

いいかげんにしている人は、思いきりいいかげんで、ちゃんとしている人は思いきりちゃんとしていると。

怖い話です。
靴は1番目立つからです。

自分の顔が靴に反射するくらいピカピカに磨いておけばバッチリです。

ベルトやカバンはなかなか取り替えることはありませんので、念のためチェックしておきましょう。
ネクタイ、メガネのレンズの汚れも目立ちます。

お客さまを不快にさせないように、清潔感第一です。

添乗員のカバンやスーツケース

カバン

カバンは添乗員の動くデスクで、バウチャーや航空券、その他の書類がつまっています。
ひと目で自分のものとわかるように、何か目印を付けておくと良いです。
なおパスポートや現金などは盗難防止のために身に付けるようにします。

スーツケース

ツアーの目的地や添乗員の考え方により、持っていくものは異なります。

  • お客さまのための靴磨き用の紙
  • 電圧を間違えて電気製品を持ってきた人のための電圧切替用ソケット
  • 洋食に飽きた人のための梅ぼしや海苔、せんべい、携帯用の日本食類(日本茶ティーバッグ、真空パックご飯)
  • スーツケース修理用のガムテープや予備ベルト
  • ソーイング・セット
  • 生水が飲めない土地で役立つ湯沸かし器
  • 現地スタッフと良いコミュニケーションになる土産品
  • 常備薬(胃腸薬、痛み止め、酔い止め、ばんそうこう、ウェットティッシュなど)

なお女性添乗員はお客さまのために生理用品を余分に用意しておくと良いです。

以上のものを、いざという時にお客さまにあげると喜ばれ、添乗員の株も上がります。

添乗員の持ち物について、詳しくは「添乗員おすすめの旅行の持ち物35選【機内やホテル、その他で有用】」で解説しています。

まとめ:始めと終わりをきちんと締めておくのが添乗員の服装

添乗員の服装

私は男性ですので、基本的にはスーツスタイルで通します。
宴会時もいつもスーツです。
ネクタイをはずすときは、お客さまに確認してから取るようにします。
タイのリゾートに行く時も、初日と最終日はスーツです。

初めと終わりをきちんと締めておきたいのです。

以上です。

P.S. 礼儀正しく始まり、礼儀正しく終われます。

関連記事「大人の男の身だしなみ」がわかる本【スーツは無地のダークネイビー】

-Travel