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添乗員とバスガイドの違い【ツアーコンダクター歴18年が解説】

2019年12月24日

添乗員とガイドの違い

親愛なる君へ

  • 「添乗員とバスガイドの違いについて知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

本記事では、添乗員とバスガイドの違いを解説します。

この記事を読むことで、添乗員とバスガイドの違いを知ることができ、仕事内容を理解することができます。

なお本記事を書いている私は新卒で旅行会社に入社し、18年、法人営業を担当。
添乗回数は国内・海外問わず計100回ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行の添乗経験があります。

Koichi
添乗員とバスガイドは同じように見えますが、違います。

添乗員とバスガイドの違い

添乗員とバスガイドの違い

添乗員とバスガイドの違いを、5つの視点から解説します。

5つの視点

1.仕事内容
2.所属
3.資格
4.性別
5.国内と海外

順番に深掘りしていきます。

1.仕事内容の違い

添乗員は「行程管理」、バスガイドは「観光案内」が主な仕事です。

仕事内容を細かく記載します。

添乗員の仕事

・行程管理
・安全管理
・時間管理(出発時間、集合時間、集合場所、休憩場所などの決定・案内)
・人数確認
・ドライバー、バスガイドへの指示出し、
・幹事さんとのやりとり
・バス座席の決定
・各施設への連絡・調整(バス会社、航空会社、ホテル、観光地、レストランなど)
・チケットの受け渡し
・各施設へのサービス内容の確認、精算業務
・サービス内容に不備があった場合は代替案の提案

バスガイドの仕事

・観光案内
・バス車内のこと(お茶出し、ゴミ袋設置、車内清掃、バック誘導、カラオケやDVD操作など)
・ドライバーのサポート

添乗員の仕事は「行程管理」です。

具体的な内容は、上記のとおり。
旅行が行程通り進むように準備をするのが仕事です。
詳しくは下記記事で解説しています。
関連記事添乗員の仕事内容とは【添乗歴18年のツアーコンダクターが解説】

添乗員は「マイクを持って案内する」というイメージがあるかもしれませんが、あくまで「行程を円滑に進める」ためにマイクを持ちます。
観光案内はほとんどせず(したとしても概要のみ)、集合場所・集合時間・注意事項・今後の流れなどの案内だけのはずです。

バスガイドの仕事は「観光案内」です。

観光地にまつわる情報提供、車窓から見える景色の案内など、お客さまを楽しませる仕事です。
他にもバス車内の清掃や、ゴミ袋設置、お茶出しサービスなどもしています。
バスのバック誘導、車内点検、左折時の確認など運転手をサポートする役割も担っています。

バスの関することは、バスガイドの仕事なのです。

唯一、バス座席を決定するのは添乗員の仕事です(募集型ツアー)
社員旅行などのお客さまのツアーであれば、座席をどうするか決めるのはお客さまです。

メモ

社員旅行などで添乗員をつけず、バスガイドだけのケースもあります。
この場合、行程の管理をするのはバスガイドではなく、幹事さんの役割です(必要観光時間や集合時間、集合場所のアドバイスはします)

ちなみに、バスガイドが観光地の中でまで一緒に行って観光案内を始めた場合、それはバスガイドのサービスです。
現地の観光スポットの案内は、バスガイドの仕事ではないからです。

同様に添乗員がバス車内で観光案内をすることも、添乗員のサービスとなります。

なお、添乗員がガイドを兼ねるツアーもありますが、まれなケースです(特化した視察ツアーなど)

2.所属の違い

おもに、添乗員は「添乗員派遣会社」、バスガイドは「バス会社」に所属しています。

正確に分類すると、下記のようになります。

添乗員の所属先

・添乗員の派遣会社
・旅行会社の正社員(営業マン)
・フリーランス
・アルバイト

バスガイドの所属先

・バス会社
・派遣会社
・フリーランス
・アルバイト

添乗員の9割は「添乗員派遣会社」に所属しています。

JTBの添乗員付ツアー、クラブツーリズムの添乗員付ツアー、エイチ・アイ・エスの添乗員付ツアーなど様々な添乗員付ツアーがありますが、添乗員のほとんどは添乗員派遣会社から来ているのです。

まれに旅行会社の営業マンが添乗することもありますが(私です)、最近の主流は添乗員派遣会社に依頼するようになっています。
理由は、旅行会社の営業マンが添乗に出てしまうと、その間、営業ができないからです。
ただ、企業の社員旅行や視察旅行など自分で営業して受注した仕事には、自分で添乗することもあります。
お客さまにとっては最初の打ち合わせからツアー実施まで一貫してやりとりしてきた営業マンのほうが安心だからです。

他にはフリーランスとして活躍している方もいて、指名で添乗が入るほどの相当なスキルを持っている方です。

関連記事究極の添乗員とは【ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤーを紹介】

バスガイドはバス会社に所属しています。

バス会社の正社員です。

派遣社員のバスガイドもいます。
バス会社はいくつか派遣会社と契約をして、バスツアーにバスガイド割り当てていく感じです。

フリーランスのバスガイドもいます。

私が添乗していたとき、たまにフリーランスの方がいらっしゃいました。
その方はもともとバス会社所属のバスガイドでしたが、育児などでいったん辞めてからフリーランスになり、元のバス会社から指名で仕事をもらっていたようです。

3.資格の違い

添乗員には「旅程管理主任者」の資格が必要で、バスガイドに資格は不要です。

添乗員の「旅程管理主任者」はバス3台口などの大型団体の場合、1人だけ資格を持っていれば問題ありません。

詳しくは下記記事で解説しています。
関連記事添乗員になるための資格試験について解説【旅程管理主任者が必要】

バスガイドに資格は不要ですので、添乗員がバスガイドのような「観光案内」をしても問題ありません。

逆に「旅程管理主任者」の資格を持たないバスガイドが、行程管理をすることはできません。

4.性別の違い

添乗員のほとんどは女性です。
バスガイドの99.9%は女性です。

添乗員の9割は添乗員派遣会社の所属で、内訳は女性が約75%、男性が約25%がです。
ほとんどが女性なのです。

旅行会社に所属している添乗員は、経験上、男性の割合が多いです(営業マンは男性が多いため)

関連記事現実のツアーコンダクター像とは【年齢、性別、給料、保険、労働日数、休暇について解説】

バスガイドは99.9%女性です。

経験上、男性のバスガイドに会ったことがありません。

唯一の男性バスガイドは「はとバス」で誕生しました。

> 参考サイト(はとバスで男性ガイド誕生)

5.国内と海外の違い

添乗員は国内でも海外でも、「行程の管理」「安全の確保」の点では同じです。

バスガイドは、海外と日本国内では役割が少し違います。
※海外では「バスガイド」とは呼ばず、「現地ガイド」と呼びます(以下、現地ガイド)

現地ガイドの役割は、以下のとおり。

現地ガイドの役割

・添乗員のサポート
・観光案内
・空港〜ホテルの送迎
・ホテルチェックイン、チェックアウト
・飛行機のチェックインアシスト
・両替アシスト

「海外の現地ガイド」と「日本国内のバスガイド」の大きな違いは、添乗員へのサポート比重です。

個人的に感じたことですが、現地ガイドはバス車内のことよりも、添乗員の行程管理業務に全面的にサポートする姿勢が見られました。
観光案内よりも、添乗員サポートのほうが優先順位は高いのです。

あるツアーでは行程の確認、先々の確認の連続でした。
そのくらい「添乗員の味方」になってくれます。
ツアーによっては「添乗員の出る幕があまりない」こともありました。

添乗員は「ツアーが順調に回っているか」を確認しながら、付き添うだけになるのです。
こうなると添乗員の存在感がなくなってしまうので工夫が必要です。

海外現地ガイドの仕事の一例を紹介します。

メモ

お客さまと添乗員の到着に合わせて空港で出迎え、専用車で宿泊ホテルへ向かいます。
車内ではその国の簡単な説明(時差、通貨、両替、電話や郵便ん、飲み水、治安、ショッピングや免税、公共交通機関の利用方法、チップ、注意事項など)、添乗員との行程確認などを行い、到着後はホテルにチェックイン。

滞在中は観光地の歴史や文化についてのガイド、買い物の付き添い、レストランや、ショッピングのおすすめスポットなどの案内、お客様のご希望に応じたサポート。
お客様が出発するときは、宿泊ホテルでチェックアウトのサポート、スーツケースの積み込み確認をしてから空港まで送迎。
車内では、空港到着後の流れ、フライト時間や到着時間、空港内での免税などについての案内をします。。
空港到着後は飛行機のチェックインのサポートをして終了です。

添乗員とバスガイドの違い【まとめ】

添乗員とバスガイドの違い

本記事では、添乗員とバスガイドの違いについて解説しました。

添乗員とバスガイドは、ツアーでは車の両輪です。
二人三脚でうまく回ることによって、ツアーの快適さ、楽しさに影響が出てきます。
さらにドライバーが加わり、三位一体のバランスが取れたとき、ツアーは成功に近づきます。

添乗員にとってバスガイドやドライバーは頼れる存在です。
私は何度助けられたことか、わかりません。

新人の頃もバスガイドさん、ドライバーさんがいて、心強かったです。

ツアーに参加するお客さまは、添乗員とガイドの違いを理解できると「どこでどんな場面でどちらに頼ればいいのか」がわかり、さらに旅行を楽しめます。

以上、『添乗員とバスガイドの違い【ツアーコンダクター歴18年が解説】』の記事でした。

Koichiより

P.S. 添乗員とガイドの違いを理解しよう。

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