親愛なる君に
- 「海外添乗員が支払うチップの相場について知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
国内添乗とは異なり、海外添乗では多くの国でチップ(心付け)が必要です。
添乗員としてチップの相場は、知っておいて損はありません。
なぜなら、国や相手によってチップの額は変わってくるから。
本記事では、海外添乗員が支払うチップの相場を解説します。
この記事でわかること
・海外添乗員が支払うチップの相場
・チップの渡すタイミング、渡し方
この記事を読むことで、チップの疑問を解消できます。
本記事の信頼性
✔︎ 経歴:新卒で旅行会社に入社し18年間、法人営業を担当。
✔︎ 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者、旅行地理検定2級、英検2級、TOEIC540点、損害保険初級。
✔︎ 添乗経験:国内・海外合わせて100本で、一般団体・教育旅行・視察旅行を経験。

目次
海外添乗員が支払うチップの相場について解説【ツアーコンダクター歴18年が解説】

チップについて知ることで、添乗中に「いくら払えばいいんだろう」という迷いがなくなります。
チップとは
感謝の気持ちを表すために任意で渡すお金。
利用料金にプラスして請求されるサービス料とは違います。
サービスを受けた側が、サービス内容について支払うかどうか、いくら払うのかを判断するもの。
サービス内容が悪ければ「支払わない」という選択もあります。
海外ツアーでは、ドライバーやガイドに定額のチップを渡すことを慣習化している国があります。
ここではアメリカを例にとって解説します。
チップの相場(アメリカの目安)
アメリカで渡すチップの目安
・ドライバー → 半日観光(8時間)で20〜25ドルくらい、終日観光(8時間)で40〜45ドルくらい。
・現地ガイド → 半日観光(4時間)で20〜25ドルくらい、終日観光(8時間)で40〜45ドルくらい。
・空港でしか会わないアシスタント → 7〜10ドルくらい。
・空港のポーター → 一つの団体(30名ほど)で10ドルくらい。
・ホテルのポーター → 一つの団体(30名ほど)で10ドルくらい。
・ホテルのボーイ(枕銭) → 1ドルくらい。
・ホテルのコンシェルジェ → 5ドルくらい。
・レストランのボーイ(レストランでコートを預かる) → 1ドルくらい。
・タクシー → 小銭程度、10%くらい。
・タクシー乗り場のボーイ →1ドルくらい。
・団体で列車に乗ったときの車掌 → TGVは不要。寝台列車は1人1ドルくらい。
・5泊7日視察ツアーで視察コーディネーターへのチップ → 目安300ドル(60ドル×5日間)
国や地域によって異なりますので、目安としてご参考ください。
国によっては支払わないところもあります。
事前にランドオペレーターに目安を聞いておくのが確実です。
メモ
タイのランドオペレーターにチップ相場を確認したときは「気持ちだけお支払いしてもらえれば十分。あくまでサービスの対価です」という回答でした。
募集型ツアーによってはチップが含まれていることもある
チップが旅行代金に含まれているツアーもあります。
チップが必要な国では支払う相手や金額を企画旅行会社が設定し、添乗員に携行金として預けます。
添乗員は指示どおりに支払うだけでOKです。
ランドオペレーターの請負条件に入っている場合は、添乗員は支払う必要はありません(下記例)
・空港や駅でのポーターへのチップは、ミーティングアシスタントが支払う。
・ホテルポーターはバウチャーにチップが含まれている。
メモ
チップの金額は国や地域、企画旅行会社・ランドオペレーターによって異なります。
事前の確認が必要です。
チップの渡すタイミング、渡し方
チップのタイミング
サービスについてのお金ですので、後に渡します。
チップの渡し方
お礼を言いながら握手で渡すのがスマートです。
今日お仕事を一緒にさせていただいた添乗員さん。
最後に手を出されたから、握手かなー?と思ったら、スッとチップを渡された。
かっこよすぎる…!!!
お客さんの前で堂々とチップ渡すのは変だからなんだろうけど…
わたしも添乗することあったら、ああやって渡したいー!!✨— あやみ☆*@NZ🐏🇳🇿🇳🇵 (@askr_28_) June 6, 2019

補足:お客さまは添乗員やガイドにチップは不要
お客さまは添乗員やガイドに「チップを支払ったほうがいいか、どうか」について解説します。
添乗員付きツアーでは、お客さまは添乗員にチップは不要です。
日本で添乗員にチップを渡さないように、海外でも添乗員にチップは不要です。
「とても感謝する出来事があって、どうしても渡したい」という場合であれば、他のお客さまには見られないようにこっそり渡してみても良いです。
ただ、ツアー初日にチップを渡しても受け取る添乗員は少ないはず。
添乗員の意識は「チップをもらっても、このお客様だけを特別扱いするわけにはいかない」からです。
チップの代わりとして「お菓子類など」をツアー最終日に渡すのもありです。

添乗員に「自分だけ特別扱いして」といった感じでチップを渡すのは嫌な感じです。
詳しくは下記記事で解説しています。 続きを見る
【要注意】添乗員が告白する嫌なお客さま25選【セクハラの対処法についても解説】
@youhi724 嬉しい知らせで、本当にヨカッタ、ヨカッタ\(^o^)/ 私の場合は、添乗員さん様々で、現地の人だったからチップ渡したんだけど、受け取ってくれなくて、お金の為にしたんじゃないよ~って思いが伝わって来て、すごくかっこ良かったよ( 〃▽〃)
— バンビ (@banbi_2) June 23, 2011
なお、現地ガイドにもチップは不要です。
旅行会社の添乗員付ツアー代金にはチップが含まれているからです。

【まとめ】海外添乗員が支払うチップの相場を知って、段取りよく添乗をこなそう

本記事は、海外添乗員が支払うチップの相場について書きました。
海外ツアーは、国内と違いチップを払う国がありますので、「チップを準備して、渡す」という添乗員の仕事は増えます。

以上、『海外添乗員が支払うチップの相場について【ツアーコンダクター歴18年が解説】』の記事でした。
こーいちより
P.S. チップの相場を知ろう。
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