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【書評】マンガ『ぱらのま3巻』が面白い3つの理由【過程と共感】

2020年5月11日

【書評】マンガ『ぱらのま3巻』が面白い3つの理由【過程と共感】
  • 「マンガ『ぱらのま3巻』の内容、感想を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 『ぱらのま3巻』がなぜ面白いのか
  • 『ぱらのま3巻』のグッときた文章

 本記事の信頼性

本記事を書いている私は、ぱらのま1,2巻を読みました。
おもしろかったので3巻も購入しました。
»【感想】『ぱらのま1巻』の好きなシーン3つ【口コミまとめ】
»【感想・書評】『ぱらのま2巻』の好きなシーンを3つ【口コミ6個】

本記事は「ぱらのま3巻」の書評です。
この記事を読むことで、3巻が面白い3つの理由がわかります。

1〜3巻では、3巻が1番好きです。
進むに連れて主人公の表情が豊かになるからです。

【書評】マンガ『ぱらのま3巻』が面白い3つの理由【過程と共感】

【書評】マンガ『ぱらのま3巻』が面白い3つの理由【過程と共感】

おもしろい理由は3つ

『ぱらのま』が面白い理由を考えました。

 3つの理由

  1. 主人公の考えた過程が見える
  2. 文章が短く、刺さる
  3. 共感や気づきが得られる

1.主人公の考えた過程が見える

たとえば、3巻の冒頭では電車の「前面展望」と「側面展望」の比較について、主人公の考えの過程がわかります。

 前面展望

  • 運転に憧れる人が多いからか、人気がある
  • ちょっとしたカーブや勾配もよくわかる
  • 渡り線、引込線もわかりやすい
  • 標識や信号、速度制限もわかる
  • ただ窓は狭め
  • 人により運転士の挙動や機器類が見たいかも
  • 運行を体験しやすい

 側面展望

  • ご当地の生活を体感する感覚に近い
  • 遠くでついてくる山々
  • 寄り添うように蛇行する川
  • 奇怪な岩
  • ふとん干す人
  • 農家にキジ、謎の看板、奇抜な宗教施設など前面では見れない
  • 途中下車派には都合がいい
  • 海(前面展望派も席に帰ってくる)
  • 初めて乗る区間なら側面
  • 特急などのリクライニングシートのほうが楽だが、首を向けないといけない
  • 逆サイドが見にくく、窓枠のポジションが難しい
  • 側面のロングシートのほうが視野の自由度が高い
  • 混んでいると景色は見れない

何も考えずに読んでいると気づきませんが、実際は「思考の過程」を読んでいるのです。

1コマ、1短文なので読みやすく、次のコマへどんどん進んでいる感覚があります。

気づいたら数十ページ進んでいるなんてことも。

2.文章が短く、刺さる

文章が短いと、全文読みます。
ちょっとした「手書きの文字」も、隅から隅まで読んでしまいます。

読まないともったいないからです。

全文読むと「達成感」があります。
「コース料理を食べ切った」と同じです。

さらにその文章1つ1つが「刺さる内容」なので「満足感」があります。

「達成感」「満足感」が心地いいです。
短い言葉は適切に言葉を選べば、それだけで刺さるのです。

マンガの絵も食い入るように見てしまいます。
何かしら発見があるからです。

3.共感や気づきが得られる

言葉の1つ1つが共感できます。

主人公の思ったこと=ふだん自分が旅行で思ったこと

「あるある」「そうそう」「こんな景色あるよね」と共感できるのです。

たとえば、以下など。

「東西線は扉が広くて、通勤のやばさがしのばれる」
「歩いてて、しあわせ感がある」(バラ園で)
「長野駅まできた(雰囲気、昔のデパートみたいだ)」

私は東西線沿線に住んでいますが「そっか、東西線の扉が広いのは通勤混雑のためだ」と、今更ながら気づくのでした。

題名がない章

章の題名がないため、自分で考えてみました。

目次

Line.11・1/2 電車の前面展望と側面展望
Line.12 青春18きっぷ
Line.12・1/2 散策時間の見積もり
Line.13 長野県の温泉
Line.13・1/2 アップルパイ
Line.13・3/4 旅になる基準
Line .14 湯河原温泉
Line.C ダメな大人
Line.D ダメな大人じゃない
Line.15 株主優待で千葉、茨城へ

ぱらのまの主人公には「名前」も「職業」も明らかにされていません。
何の色もないので、感情移入しやすいです。

旅好きにおすすめ

こんな方におすすめ

  • 青春18きっぷに興味がある人
  • 鉄道の旅が好きな人
  • どこか旅に行きたい人

 Amazonの紹介文を要約

「青春18きっぷ」あるあるから人類の夢・温泉巡り、聖地巡礼、株主優待使っての突発小旅行まで、公共交通機関を駆使して楽しむ旅を描いたマンガです。

書名ぱらのま3巻
著者kashmir
単行本146ページ
出版社白泉社
発売日2020/1/31

『ぱらのま3巻』のグッときた3つの文章

『ぱらのま3巻』のグッときた3つの文章

1.温泉街のわくわくする景色

「自然渓谷と人工物と廃墟が複雑に入り混じる、わくわくする景色なのだけど説明しづらい」に共感です。

「わくわくする景色」はいろんな温泉街で見られます。
手書きの説明が、いちいち「そのとおり」と思わせます。
効果音も「ゴトン」「コテテン」と適切です。

2.木造密集石畳

絵になる温泉街の街並みです。

これぞ温泉です。
「こんな景色に出逢いたかった」という方も多いはずです。

憧れます。

角間温泉、百合居温泉とも初めて知りました。
86℃の外湯も初耳です。

「渋温泉」へ行きたいです。

3.この世の果て「東成田駅」

東成田駅は「この世の果て」のようです。

私は千葉県民です。
「東成田駅」が使われている駅とは知りませんでした。

下記サイトに「東成田駅」の写真や動画が掲載されています。
» 参考:チョット怖い!? ”成田空港の秘境駅”「東成田駅」に行ってみた

『ぱらのま3巻』の口コミ

『ぱらのま3巻』の口コミ

Amazon口コミ47個

口コミの77%が5つ星の高評価です(2020年5月11日)。

3つ要約します。

  1. 過去最高に気に入りました。。登場人物が増え、主人公のおねえさんの様々な表情が見れておすすめ。「こんな感じで日程を組んで鉄道旅ができるんだあ」と思いながら読んでいる。94~95ページの海岸見開き&セリフと96ページの2人の表情は素晴らしい。「ああ、自分はおねえさんの表情や感情を一緒に楽しんでるんだなあ」と感じた。読んでて一緒に旅してる感じ。
  2. 本作の魅力は「日本にはまだまだ行ってみたくなる場所はいくらでもある」と再認識させてくれるところ。
  3. ぶらり公共交通機関の旅なんだけど、無計画にやるのではなく大まかな目標を立てた上で「この鉄道に乗れる、バスいけそう」と旅の途中でルートを検討する鉄道・バスオタクがやる旅です。

» Amazonで「他の口コミ」を見てみる

Twitterの口コミ3個

まとめ:考えた過程が見えるのは面白い

まとめ:考えた過程が見えるのは面白い

 『ぱらのま』が面白い理由3つをまとめます。

  1. 主人公の考えた過程が見える
  2. 文章が短く、刺さる
  3. 共感や気づきが得られる

やはり「考えた過程が見える」ことは面白いです。

このブログの読書感想文・書評も「自分の考えたことも書いていこう」と素直に思えました。

考えたことも体験談です。
読書は考えるきっかけを与えてくれるのです。

以上です。

P.S. 今後の主人公の行き先が気になります。

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