- 「マンガ『ぱらのま3巻』の内容、感想を知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 『ぱらのま3巻』がなぜ面白いのか
- 『ぱらのま3巻』のグッときた文章
本記事の信頼性
本記事を書いている私は、ぱらのま1,2巻を読みました。
おもしろかったので3巻も購入しました。
»【感想】『ぱらのま1巻』の好きなシーン3つ【口コミまとめ】
»【感想・書評】『ぱらのま2巻』の好きなシーンを3つ【口コミ6個】
本記事は「ぱらのま3巻」の書評です。
この記事を読むことで、3巻が面白い3つの理由がわかります。
1〜3巻では、3巻が1番好きです。
進むに連れて主人公の表情が豊かになるからです。
Contents
【書評】マンガ『ぱらのま3巻』が面白い3つの理由【過程と共感】
『ぱらのま』が面白い3つの理由
『ぱらのま』が面白い理由を考えました。
3つの理由
- 主人公の考えた過程が見える
- 文章が短く、刺さる
- 共感や気づきが得られる
順番に解説します。
1.主人公の考えた過程が見える
たとえば、3巻の冒頭では電車の「前面展望」と「側面展望」の比較について、主人公の考えの過程がわかります。
前面展望
- 運転に憧れる人が多いからか、人気がある
- ちょっとしたカーブや勾配もよくわかる
- 渡り線、引込線もわかりやすい
- 標識や信号、速度制限もわかる
- ただ窓は狭め
- 人により運転士の挙動や機器類が見たいかも
- 運行を体験しやすい
側面展望
- ご当地の生活を体感する感覚に近い
- 遠くでついてくる山々
- 寄り添うように蛇行する川
- 奇怪な岩
- ふとん干す人
- 農家にキジ、謎の看板、奇抜な宗教施設など前面では見れない
- 途中下車派には都合がいい
- 海(前面展望派も席に帰ってくる)
- 初めて乗る区間なら側面
- 特急などのリクライニングシートのほうが楽だが、首を向けないといけない
- 逆サイドが見にくく、窓枠のポジションが難しい
- 側面のロングシートのほうが視野の自由度が高い
- 混んでいると景色は見れない
何も考えずに読んでいると気づきませんが、実際は「思考の過程」を読んでいるのです。
1コマ、1短文なので読みやすく、次のコマへどんどん進んでいる感覚があります。
気づいたら数十ページ進んでいるなんてことも。
2.文章が短く、刺さる
文章が短いと、全文読みます。
ちょっとした「手書きの文字」も、隅から隅まで読んでしまいます。
読まないともったいないからです。
全文読むと「達成感」があります。
「コース料理を食べ切った」と同じです。
さらにその文章1つ1つが「刺さる内容」なので「満足感」があります。
「達成感」「満足感」が心地いいです。
短い言葉は適切に言葉を選べば、それだけで刺さるのです。
マンガの絵も食い入るように見てしまいます。
何かしら発見があるからです。
3.共感や気づきが得られる
言葉の1つ1つが共感できます。
主人公の思ったこと=ふだん自分が旅行で思ったこと
「あるある」「そうそう」「こんな景色あるよね」と共感できるのです。
たとえば、以下など。
「東西線は扉が広くて、通勤のやばさがしのばれる」
「歩いてて、しあわせ感がある」(バラ園で)
「長野駅まできた(雰囲気、昔のデパートみたいだ)」
私は東西線沿線に住んでいますが「そっか、東西線の扉が広いのは通勤混雑のためだ」と、今更ながら気づくのでした。
題名がない章
章の題名がないため、自分で考えてみました。
目次
Line.11・1/2 電車の前面展望と側面展望
Line.12 青春18きっぷ
Line.12・1/2 散策時間の見積もり
Line.13 長野県の温泉
Line.13・1/2 アップルパイ
Line.13・3/4 旅になる基準
Line .14 湯河原温泉
Line.C ダメな大人
Line.D ダメな大人じゃない
Line.15 株主優待で千葉、茨城へ
ぱらのまの主人公には、「名前」も「職業」も明らかにされていません。
何の色もないので、感情移入しやすいです。
旅好きにおすすめ
こんな方におすすめ
- 青春18きっぷに興味がある人
- 鉄道の旅が好きな人
- どこか旅に行きたい人
Amazonの紹介文を要約
「青春18きっぷ」あるあるから人類の夢・温泉巡り、聖地巡礼、株主優待使っての突発小旅行まで、公共交通機関を駆使して楽しむ旅を描いたマンガです。
書名 | 『ぱらのま3巻』 |
---|---|
著者 | kashmir |
単行本 | 146ページ |
出版社 | 白泉社 |
発売日 | 2020/1/31 |
『ぱらのま3巻』のグッときた3つの文章
1.温泉街のわくわくする景色
「自然渓谷と人工物と廃墟が複雑に入り混じる、わくわくする景色なのだけど説明しづらい」に共感です。
「わくわくする景色」はいろんな温泉街で見られます。
手書きの説明が、いちいち「そのとおり」と思わせます。
効果音も「ゴトン」「コテテン」と適切です。
2.木造密集石畳
絵になる温泉街の街並みです。
これぞ温泉です。
「こんな景色に出逢いたかった」という方も多いはずです。
憧れます。
角間温泉、百合居温泉とも初めて知りました。
86℃の外湯も初耳です。
どうでもいい話ですが、「今年の夏、旅行ができるなら「渋温泉」へ行きたい」と思いました。
3.この世の果て「東成田駅」
東成田駅は「この世の果て」のようです。
私は千葉県民です。
「東成田駅」が使われている駅とは知りませんでした。
下記サイトに「東成田駅」の写真や動画が掲載されています。
» 参考:チョット怖い!? ”成田空港の秘境駅”「東成田駅」に行ってみた
『ぱらのま3巻』の口コミ
Amazon口コミ47個
口コミの77%が5つ星の高評価です(2020年5月11日)。
3つ要約します。
- 過去最高に気に入りました。。登場人物が増え、主人公のおねえさんの様々な表情が見れておすすめ。「こんな感じで日程を組んで鉄道旅ができるんだあ」と思いながら読んでいる。94~95ページの海岸見開き&セリフと96ページの2人の表情は素晴らしい。「ああ、自分はおねえさんの表情や感情を一緒に楽しんでるんだなあ」と感じた。読んでて一緒に旅してる感じ。
- 本作の魅力は「日本にはまだまだ行ってみたくなる場所はいくらでもある」と再認識させてくれるところ。
- ぶらり公共交通機関の旅なんだけど、無計画にやるのではなく大まかな目標を立てた上で「この鉄道に乗れる、バスいけそう」と旅の途中でルートを検討する鉄道・バスオタクがやる旅です。
Twitterの口コミ3個
kashmir 「ぱらのま」3を読了。この作家の2シリーズどれも愛読しています。「ばらのま」は女の子の鉄旅。列車だけでなく温泉だの聖地だの、遠近問わず旅行らしいものが対象。しかしこの作者はテツ心をよくご存じだから、前面と側面展望の比較なんて、ウムウムそうだ! とくすぐられることばかり。
— 辻 真先 (@mtsujiji) March 22, 2020
ぱらのま3 読了
このシリーズ見て旅行先決めてて、今回も何ヶ所かピックアップ。
青春18きっぷ初めて買おうと思った。現在の状況が改善した時に向けて行き先考えておこう。「普通の人の家にはあんまり地図はない」
え? そうなの?— Nisui (@SanzuiNisui) May 9, 2020
分かってはいたけど海外で幽閉中の身で読むべきじゃなかった
いいな雪国温泉電車旅…
電車が定刻で来ない国だと18切符的なものがあっても旅にならなさそう"ぱらのま 3 (楽園コミックス)"(kashmir 著)https://t.co/wAq9jT941l pic.twitter.com/iwg2eiHktt
— ゆーき🍁🔔@🏴昼夜🔄 (@strelkar) April 26, 2020
まとめ:考えた過程が見えるのは面白い
『ぱらのま』が面白い理由3つをまとめます。
- 主人公の考えた過程が見える
- 文章が短く、刺さる
- 共感や気づきが得られる
やはり、「考えた過程が見える」ことは面白いです。
このブログの読書感想文・書評も「自分の考えたことも書いていこう」と素直に思えました。
考えたことも体験談です。
読書は考えるきっかけを与えてくれるのです。
以上です。
P.S. 今後の主人公の行き先が気になります。
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