- 「鴨頭嘉人さんの本を読みたい」
- 「鴨頭嘉人さんのマクドナルドでの経験談を知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』のグッときたところベスト3
- 鴨頭嘉人さんのマクドナルド人生、気づきや学んだ経験
YouTuber・講演家の鴨頭嘉人さんは、以前、マクドナルドで働いていました。
本書は2012年の著作ですが、今の勢いそのままの熱がこもっています。
本書は「元気のないとき、熱い思いをしたいとき」に読むと「熱伝導」を受けられます。
無料でも目頭が熱くなります。
2回目に読んだほうが目頭が熱くなりました。
マクドナルドのスマイルは0円ですが、涙も0円なのです。
読むとマクドナルドに行きたくなり、YouTubeを観たくなります。
Contents
【書評・感想】『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』グッときたところベスト3
グッときたところベスト3
- 【第1位】毎日お店に来るのが楽しい
- 【第2位】マクドナルドの仕事は、人として社会に貢献できる大人に成長させること
- 【第3位】対等の関係になろう
順番に解説します。
【第1位】毎日お店に来るのが楽しい
「毎日、お店に来るのが、本当に楽しいんです!」
ほとんどの質問者が、そのクルーの返事を聞いて困ってしまっていました。求めているのは、そういった答えではなくて、具体的にしていることだったからです。しかし、残念ながら、そうではないのです。スタッフの答えがすべてなのです。その時に店長の僕がどんなことをしていたか、お教えしましょう。
毎日一生懸命にハンバーガーをつくって、最高の笑顔で接客をして、掃除をして……などは一切しておらず、ただひたすらにビデオカメラを持って、スタッフの働く姿を撮影していました。
ビデオをまわしながら、接客中のカウンターでは「そのスマイル!ホントに最高だね、お客さまメチャメチャ幸せになっちゃうねぇ!」とか、厨房でハンバーガーをケチャップを打つ仕事をしているスタッフには「何そのケチャップの打ち方!そんなに早くてキレイに打てるの君だけだよ。たぶん日本一だと思うよ!」、さらに倉庫で資材整理をするスタッフには「そんなに素早く丁寧に整理してくれてたんだね。知らなかったよゴメンね。本当にありがとうね」といちいち語りかけるんです。
そして撮りためた映像を自分で編集して、カッコいい音楽を付けて、全員を集めて大きなスクリーンで大音量で流して、みんなで泣くんです。それが恒例になっていました。
そして次の日からもビデオ撮影。するとみんなは、さらに最高のパフォーマンスをするようになるのです。つまり、みんなにとって僕のカメラは”承認の目”なのです。店長が僕たちに最高のパフォーマンスを期待している!と思ってもらうことが、僕の一番の仕事になっていました。
ビデオばかり撮っている鴨頭店長です。
こんな店長を見てみたかったです。
今、ファミレスでこのブログ記事を書いていますが、もちろんビデオを持った店長はいません。
店長がいるかどうかもわからないです。
働いているスタッフはほとんどが女性ですが、香水くさい中年女性が接客しています。
「香水は飲食業としてありなのかな」と思ってしまいました。
話を戻します。
鴨頭さんのように、ここまで工夫している店長はいません。
大事なこと
- 部下を見ること
- 部下を褒めること
- 部下に声をかけること
- 人と違うことをやること
- フィードバックしてあげること
「すべては見てあげること」と感じます。
私の子どもも毎日のようにとにかく見てもらいたがります。
「足にこんな傷ができたよ」
「これができるようになったよ」
「テストの点数がこうだったよ」
病んでいた会社員時代、誰よりも見てもらいたかったです。
見てもらいたい、評価されたいからこそ、仕事で良い成績を求める、成果を出そうと焦る、なんとしても誰の力も借りず仕事を獲る、成し遂げる、頑張る……
仕事だけが上司を振り向かせる唯一の手段だったのです。
確かに営業成績は上がりました。
けれど、心は満たされません。
仕事を獲っても、獲らなくても、満たされないのです。
なぜなら、見てくれないから。
上司の役割は見てあげること。
ただ見るだけでいいのです。
救われるのです。
成功も失敗も一緒に涙してあげることが大切です。
さらに深掘りすれば、ちゃんと子どものことを見てあげているだろうか?
ファミレスの店内から外を眺めながら、そんなことを思いました。
【第2位】マクドナルドの仕事は、人として社会に貢献できる大人に成長させること
しかし、そのとき今田さんの口から伝えられた真意に、僕の心と将来は大きくゆすぶられることになりました。
「俺はなぁ、鴨頭、マクドナルドでアルバイトする奴にハンバーガーのつくり方を教えるのが社員の仕事じゃないと思っているんだ。マクドナルドの社員の本当の仕事は、”人として社会に貢献できる大人”に成長させてやること”だと思っているんだ。マクドナルド には、毎年何万人ものアルバイトが入ってくる。その多くが初めて仕事をしてお金をもらう経験をする。その大切な時期に、間違ったことを覚えてしまったら、将来誰よりそいつが不幸になるだろ。だから、間違ったことを受け入れてもらえない、それが社会っていうものだということを徹底的に教える。そのためだったら俺は嫌われようが陰で何を言われようが構わない」
そう敢然と言い放ったのです。僕は心の底から感動しました。心が震えるような気がしました。僕自身も単なる厳しい社員だなぁという認識しかなかったのですが、今田さんの自分に対する厳しさと、我々アルバイトに対する厳しさの奥にある”本当の愛情”に、ようやく気づくことができたのです。
自分のことを振り返りました。
・部下に何かを教えてきたのだろうか?
・人生の道しるべになることができたのだろうか?
・「あんな先輩になりたい」という憧れを抱かせることができたのだろうか?
自信がありません。
今、休職していますが「ああはなりたくない」と思っている部下がいるかもしれません。
逆に心配している部下もいるかもしれません。
わかりません。
熱い男たちは心に残る
マクドナルドにも人生を変える熱い男がいるのです。
熱い男は心に残ります。
私の会社にも熱い男は何人もいます。
会社を去っていった熱い男たちに言われた言葉は、いつまでも心に残っています。
「死ななきゃいい、生きろ」
「やりたいことをやるのが一番だよ」
「仕事は誠意を持って、ことに当たれば何とでもなる」
熱かった男たちは今何をしているのだろう。
今でも覚悟を持って仕事に向き合っていることは確かです。
【第3位】対等の関係になろう
辞めさせないためには時給アップだけでは限界があります。ではどうするべきかと言うと”お互いを知り、仲良くなること”、それしかないのです。一人でも辞めてしまったら連鎖反応が起きる恐れがある。それをなんとか阻止して、「大変だけど、お店のみんなの為に頑張る」くらいになってもらわなければならないのです。
そこから一人ひとりと少しでもコミュニケーションをはかるようにしました。勤務の話以外にもプライベートについても忌憚なく話し、その頃はアルバイト・スタッフの悩み相談をはじめ、全員の前の日はゴハンまで言えるくらいに会話をしていました。店舗のオープン前の研修期間には、レジの機械などを自分の社宅にセッティングして、毎日僕の社宅に来てもらい、一緒にトレーニングを必死に頑張り、相当な感情移入をして第二の学校のような環境もつくりました。
また、別店舗からヘルプで来てくれていたスタッフにも目を光らせる必要がありました。
「何でこんなこともできないんだ」や「何やってんだ早くしろ」といった心ない言葉の排除に努めました。「普通こうするでしょ」というコミュニケーションもしないように、ヘルプの方に徹底してもらうようにしていました。
場合によっては「何であんな言い方をするのですか、一人採用するのにどれだけ大変か分かっているんですか」と詰め寄ったりしたことも。それほどに、”アルバイト・スタッフ第一”の日々でした。
こんな職場で働きたかったです。
会社員時代、敬愛する上司が「会社は家族」と何度も言っていました。
引用文はまさに「会社は家族」を体現しています。
「会社が家族」と思えなくなってくると、退職する人が増えました。
毎年、退職者は増え続けました。
会社に居場所を見出せなくなったのか、給与か、やりがいか……
退職の理由が「給与」という人もいましたが、本当の理由は「家族のような人間関係を築けなかった職場環境にあるのかな」と感じます。
会社が家族のようなときは何でも相談でき、社員旅行も楽しく和気あいあい、みんな活き活きしていました。
いつからか、利益重視の会社に変わってしまい「お客さまを獲るためには何だってする」という営業手法に染まっていったのです。
死んだ抜け殻です。
死んだ魚の目をした人が多かったです。
職場から一人去り、二人去り、代わりに中途採用で人員補充。
負の連鎖です。
「家族のような環境には戻れないのではないか」
そんな懸念があります。
むしろ「家族」というキーワードすら、存在しないのかもしれません。
次に転職するとしたら「家族のような会社に行きたい」
そんな言葉が浮かんできました。
『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』概要、目次
目頭が熱くなる本
久しぶりに熱い本に出会いました。
著者の熱さが本から伝わり、涙に変わります。
グッときた箇所は何箇所か数えればわかりますが「しばらくはこうしてタイピングしていたい」という気持ちになりました。
マクドナルド ……ただのアルバイト中心のチェーン店ではないです。
以前、マクドナルドに行ったときに注文ミスがあり、クレームを「マクドナルドの注文ミスの3つの気づき【復唱、確認、ムリに食べない】」に書いてしまいました。
書いたことは後悔していませんが、不快な出来事ひとつで「他のお店も同じだろう」と短絡的に思ったことは反省です。
マクドナルドは素晴らしい。
いや、マクドナルドも素晴らしいですが、熱く働いていた鴨頭さんも素晴らしい。
この本は熱い男が繰り広げるストーリーです。
読後感はスッキリです。
よく見れば鴨頭さんのキャッチコピーは「炎の講演家」ですね。
泣きたい人におすすめ
こんな方におすすめ
- 泣きたい人
- 成長したい人
- 熱い思いをもらいたい人
本書を読むと「やる気」が出ます。
「今までの自分は何だったんだ」と思う方もいるかもしれません。
なぜなら、私がそう思ったからです。
いつでも素直でまっすぐが一番。
なぜなら、まっすぐ自分に返ってくるから。
何も返ってこないなら今やっていることを見直してみるきっかけかもしれません。
生き方を見直すチャンスかもしれません。
まっすぐには、まっすぐが返ってきます。
作用・反作用の法則です。
本書をおすすめしない人は下記のとおり。
・もともと熱い人
・毎日が充実している人
・既に人生がスマイルの人
上記の人は読んでも得るものは少ないです。
著者:鴨頭嘉人のプロフィール
YouTube講演家
株式会社東京カモガシラランド 代表取締役社長
株式会社鴨頭シーパラダイス 代表取締役社長
株式会社カモガシラ・スタジオ・ジャパン 代表取締役社長高校卒業後、東京に引越し19歳で日本マクドナルドにアルバイトとして入社 4年間アルバイトを経験した後、23歳で正社員として入社。30歳で店長に昇進。32歳の時にはマクドナルド3300店舗中、お客さま満足度日本一、従業員満足度日本一、セールス伸び率日本一を獲得し最優秀店長で表彰される。その後も 最優秀コンサルタント。米国プレジデントアワード、米国サークルオブエクセレンスと国内のみならず全世界のマクドナルド表彰も全て受賞する功績を残す。
2010年に独立。現在は組織構築・人材育成・セールス獲得についての講演・研修を行っている日本一熱い想いを伝える「炎の講演家」として活躍する傍、株式会社3社の経営とNPO法人1社の経営、出版社も運営。
著者としてもリーダー・経営者向け書籍を中心に12冊(海外2冊)を出版する作家としても活躍。
2013年、伝わるコミュニケーションスキル・伝えるスピーチスキルを身につける「話し方の学校」を設立。現在7,000名以上に【目的が達成できる伝達力】を教えている。2016年、出版社「かも出版」を設立。2018年、プロ講演家、セミナー講師として自ら成果の出た「自分の売り方」を体系化し、講師業に特化した「プロ講師の学校」を開校。
有料オンラインサロン人気ランキング日本第5位 良い情報を撒き散らす仲間を増やすコミュニティ「鴨Tube研究所」、日本第6位 良質で最新のビジネス情報を共有できるコミュニティ「鴨Biz」を主宰。また、【良い情報を撒き散らす】社会変革のリーダーとして発信しているYouTube(通称 鴨Tube)は、登録者59万人を突破。講演家、自己啓発部門では日本一の影響力を発揮している。
世の中のサービスパーソンを元気にする活動『ハッピーマイレージ』の創始者。出典:公式サイト
3つの章、書籍情報
目次
第1章.マクドナルドのアルバイトは、なぜニコニコして働くのか
第2章.社員の最高の報酬は、お客さまの笑顔
第3章.店長の仕事は、楽しい職場をつくること
書名 | 『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』 |
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著者 | 鴨頭 嘉人 |
単行本 | 189ページ |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2012/9/18 |
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『人生で大切なことはみんなマクドナルドから教わった』の口コミ、動画
Amazonの口コミ132個
口コミの55%が高評価5つ星です(2022年11月時点)。
»『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』の口コミをAmazonで見る
Twitterの口コミ8個
「泣けた」という口コミは1個だけありました(下記)。
🦆さんの本
人生で大切なことはみんな
マクドナルドで教わった
読んで何度も泣きました。😭😭😭😭
最高の一日になりました。— さようなら (@efo_fo7aq) June 1, 2019
遅ればせながら、鴨頭さん著『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』を買いました😁
本からも沢山吸収するぞー!! pic.twitter.com/6EfCeJh2Pj
— あめ (@amehappylife) August 13, 2019
「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」鴨頭嘉人
君が未熟でいる限りは成長できる。成熟したとたんに腐敗が始まる。
※本の言葉というより、マクドナルドの創始者の言葉です。
そうか!俺は未熟なんだ!成長しか無いんだ!大きくなるぞ~!周りから成熟したとは言わせないぞ~!!
— 白土耕史 (@whitesoil54) January 14, 2020
【人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった】
最初はサクセスストーリーのように読んでいた
最近この本が『承認の世界』の実施報告書だと気づいた
理想を語るだけの本が多い中で、鴨頭嘉人さん自身が失敗から成功までの『プロセス』
それに気づいた瞬間、『承認』の世界は近いと思った pic.twitter.com/V7CJ7HuEhk
— さち (@black5allow) January 27, 2019
で、まあマックから学んだ・成長したと聞くとやはり、そのマックで何があったんだと気になるわけで。
てことは本とか出してたら気にってAmazonで調べたら色々出されているのだけどやはりこれかなと。
「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」。— M Kuri (@kuri_ki) December 2, 2019
「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」鴨頭嘉人
逃げさえしなければ、出来ないことはない
今日逃げました!というか、逃げ続けてます。ちゃんと話をしなきゃですね。苦手で怒られて、変わろうと自ら卵を割る練習をした青田さんのように、逃げずにちゃんと相手と話そうと思います。
— 白土耕史 (@whitesoil54) January 28, 2020
鴨頭嘉人
「人生で大切なことはみんな
マクドナルドで教わった」理由
僕は鴨頭さんのYouTubeでのおはなしを聞いて人生が変わりました。もちろん、良い方向に。なにか心の向きを変えるキッカケになるかもと思っておススメしました。— なおヤン@大坂マラソン完走 (@Naoyan_Smile) February 9, 2019
「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」鴨頭嘉人
限界を越えるチャレンジにそこ意味が見える
限界を越えないチャレンジは意味無い?そうではない。自分の限界を越えたチャレンジをした人にのみ、見えてくる意味がある。とのことです。負けても失敗して良い、限界を越えろ!俺も越える!
— 白土耕史 (@whitesoil54) January 19, 2020
「マクドナルド伝説の店長」の講演動画
まとめ:『人生で大切なことはみんなマクドナルドから教わった』の3つのキーワード
思い浮かんだ3つのキーワード
- リーダーの恐ろしさ
- 職場環境の恐ろしさ
- サービス業の恐ろしさ
たった一人のリーダーで人間の成長が変わってしまう怖さ。
職場環境一つで人生が変わってしまう怖さ。
サービス業の正のスパイラル、負のスパイラル、波に乗り出したら止められない怖さ。
いつ人生が変わるかわかりません。
自分も誰かに影響を与えているのかもしれないのです。
鴨頭さんの他の講演動画で、人生を変える3つの方法をお話しされていました。
人生を変える3つの方法
- 住む場所を変える
- 仕事を変える
- 出会う人を変える
人生を変えたければ引っ越しをすること。
人生を変えたければ仕事を変えること。
人生を変えたければ出会う人を変えること。
以上です。
P.S. 変わることを約束し、前へ向かせてくれる本でした。
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