- 「社畜で一生を終わりたくない」
- 「このまま社畜でいいのだろうか」
- 「社畜になりたくない」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事は『仮面社畜のススメ』の書評です。
この記事を読むことで、社畜にならない方法がわかります。
Contents
【書評】『仮面社畜のススメ』社畜になりたくないなら不良社員になる
著者が一番言いたいことは「会社を利用しろ」
「会社を徹底的に利用しろ。社畜のフリをした【仮面社畜】になれ」
本書を読み進めると著者の声が聞こえてきます。
「会社から利用されるな、利用されるフリをして利用しろ。社畜のフリをして会社をうまく利用し、有意義な会社生活を送れ。会社の仕組み、上司、部下、職場における環境から少しでも吸収して成長しろ」と。
私の体験談
私は会社を利用しています。
現在は会社を休職し続け、会社に厚生年金・健康保険を月68,000円ほど借金しています。
いっぽうで毎月、健康保険組合から傷病手当金をもらいながら生計を立てています。
会社がなかったら今の生活は送れません。
ただ、会社がなくても傷病手当金はもらえるので、今の生活は送れますが、厚生年金、健康保険を自分で支払うため少し高くなります。
会社に借金をしたほうがメリットがあるのです。
以上のことから、現在、私は仮面社畜です。
以前は社畜になり体を壊し、現在は仮面社畜になり休職をしているのです。
体調が悪いのは事実なので、後ろめたさはないですが、会社に戻るつもりは今のところありません。
『仮面社畜のススメ』は、こんな人におすすめ
こんな方におすすめ
- 社畜になりたくなり人
- 社畜になっていると感じている人
- 社畜を抜け出すためのマインドを知りたい人
人生の主導権を取り戻したい人へ本書を捧げます。
著者:小玉 歩のプロフィール
1981年、秋田県生まれ。2003年、新潟大学卒業後、キヤノンマーケティングジャパン株式会社に入社。
就職後、趣味でやっていたバンドのストリートライブが音楽業界関係者の目にとまり、2008年にサラリーマンのままメジャーデビュー。同時期に社内では優秀社員として表彰され、マーケティング部に異動。
2011年、インターネットを使った副業の収入が1億円を超えたことが会社にバレ、解雇される。
現在、Frontline Marketing Japan株式会社代表取締役、Frontline Beauty株式会社代表取締役
目次【書籍情報】
目次
第1章.脱社畜の「環境」マインド
第2章.脱社畜の「裏ワザ」マインド
第3章.脱社畜の「資源」マインド
1章では「人間関係のつくり方」、2章では「仕事のやり方」、3章では「お金と時間の使い方」が解説されています。
人生の主導権を会社に奪われず、会社を利用するための視点が書かれています。
書名 | 『仮面社畜のススメ』 |
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著者 | 小玉 歩 |
単行本 | 213ページ |
出版社 | 徳間書店 |
発売日 | 2013/12/12 |
『仮面社畜のススメ』のグッときたところベスト3
グッときたところを3つ引用して、本書を解説します。
【第1位】社畜は、遅くまで残業をして働いた気分に浸る。仮面社畜は、定時に帰る
本当に業務を効率化すれば十分可能です。仕事のやり方をデキない人に合わせる必要はありません。
皆がダラダラやっているから、みんなが残業しているからと、自分も歩調を合わせてしまっては、あなたの貴重な時間を浪費するだけです。
もし本当に社員全員の残業が常態化しているようでしたら、その会社はかなりヤバイので、自分なりの対処法を考えた方がいいでしょう。
一番危険なことは、自分の時間をそれだけ会社に費やしても平気でいられることです。
プライベートに自分の大事なことが何もない、ということが問題なのです。
私が絶対に残業をしなかったのは、その時々で、はっきりとやりたいことがあったから。すぐに家に帰ってバンド活動をしたり、副業ビジネスを進めたいというはっきりした目的がありました。
無駄な残業を自分に許しているのは、やりたいことが何もないということ。それでは社畜養成システムの思うツボです。
残業する人は、残業する時間があるくらい暇です。
残業より大事なものが何もないから、残業できるのです。
プライベートが忙しい人からは「残業する暇もないくらい忙しいんです」というセリフが聞こえてきます。
会社に時間を取られて気づいたら「仕事以外何もできない人になっていた」とは、なりたくないです。
仕事を定時に終わらせるためには、どうすべきかよく考えましょう。
・仕事量が多いなら上司に相談
・時間の使い方を見直す
・仕事のやり方を見直す
・ビジネス書を読んでみる
・仕事のスキルを身につける
忙しいのはわかります。
私も残業ばかりで23時〜24時まで仕事をしていた時期がありました。
したくもない休日出勤をサービスでして、仕事をした気になっていました。
仕事のできる人は定時で帰り、成果も上げます。
まずは定時に帰りましょう。
社畜と化して、身も心も壊してからでは手遅れです。
» 早朝に仕事をするメリット7つと残業のデメリット3つ【前業のススメ】
【第2位】社畜は、旧友と末永く仲がいい。仮面社畜は、友人が次々と変わる
人間関係は、あなたの人生そのものです。
友人が変わっていないとしたら、実はあなた自身が全く前に進んでいない可能性があります。いつも会う友人たちの思考や仕事ぶりは進化していますか?あなたと友人が同じスピードで進化しているなら、それは貴重な友人でしょう。
多くの場合、あなたの成長過程やステージに応じて、新しい人間が現れるので、その時々でつき合う友人は流動的に変わっていくのです。今いる友人が一生の友だと思う必要はないですし、そう思ってしまうと、あなた自身の進化が止まります。
ですから、よく会っていた友人と疎遠になったり切れたりすることを寂しいと思ったり嘆いたりする必要もありません。あなたが前に進んでいれば普通なのです。
そういう意味で言うと、あなたが生まれた地元に住んでいるのはあまりよろしくありません。一度は、自分が生まれた場所の外に出てみましょう。
外の世界を知った上で、やっぱり戻りたくなったら戻ればいいのです。私は大学進学で生まれた実家を離れ、就職したときに東京に移り住みました。
そうした環境の変化がなく地元にいたら、今の私はないと思います。
場所にせよ、人にせよ、価値観にせよ、「今いる場所をいったん出てみる」のは重要です。今を一度壊し、外の新しい風を入れ再構築する。未知の世界や価値観を知ることによって、今までいた場所のよさも悪さも再認識できるようになります。
世界や世の中はどんどん変わっていきます。それなのに、あなたの人間関係が変わっていかないということは、現状維持はおろか下降している可能性があります。
人間関係が変わっていくことは成長の証です。
2018年12月に休職してから会社の人間関係がなくなり、新たな人間関係ができました。
さらに時間が経つにつれて、人間関係に変化が出てきました。
ある時、人間関係に変化がなくなり、毎日に飽きが出てきたのです。
» 適応障害で6ヶ月休職すると本格的に飽きてくる【ノマドライフとは】
私の現在の人間関係です。
- 奥さん、子ども(毎日)
- 実家の親(月1回)
- 友人(月に1回)
- 会社の先輩(月に1回)
- 横須賀の姉と、姉のお客さま(月1回)
- 会社員時代の私のお客さま(2ヶ月に1回のお客さまと、1年に1回のお客さま)
- 一人飲みの居酒屋(月1回)
- 心屋男子の会の友人(2ヶ月に1回)
- マナブさんのBlogLigeサロン(3ヶ月予定)
- トニーさんのTwitterの筋トレ部
- 会社員時代のランニング部(現在は活動休止)
意識的に人間関係は見直し、変化を取り入れることが大事です。
日々新鮮な気持ちになれ、新しい価値観が手に入るからです。
会社員時代の人間関係は、限定されたものでした。
- 奥さん、子ども(毎日)
- 実家の親(月1回)
- 友人(月に1回)
- 会社の上司・部下
- お客さま(1年に1回のお客さま)
- 会社のランニング部(現在は活動休止)
休職して会社の人間関係を捨てただけで、新しく5つの人間関係が増えたのです。
捨てれば入ってきます。
恐れる必要はありません。
マンネリを感じているようであれば、捨ててみるのがおすすめです。
私は人間関係を捨てられなかったので、休職して強制的に捨てることになりました。
休職して良かったことの一つです。
【第3位】社畜は、会社に時間を使われる。仮面社畜は、情報収集と勉強の時間を最優先する
勉強の必要性に気づいていても「忙しい」という言い訳を使って、先送りにしていくのです。確かに、勉強時間というものには緊急性がないので、無自覚でいるとどんどん後回しになってしまいます。
それを確保するためには、余計なものを排除して決まった勉強時間を固定しておくことです。この時間をつくる行為は意識しないとできませんし、ひとつの能力です。
人によって通勤時間だったり、土日のどちらか丸一日であったり、平日の夜の2時間だったり様々です。いずれにせよこの時間をキープするのとしないのとでは、半年後、1年後にはものすごい差になって現れます。
勉強といっても、やりたいことがわからないので何を勉強していいかわからないという方がいます。そういう方は、まずやりたいことを見つける必要があります。しかし、私が問題視しているのは、あなたの知識や情報、世界が会社内で全て完結してしまうこと。そうではなく、社外の情報に触れることが勉強になるのです。ですから、あなたの世界を広げてくれるものは、すべて勉強になります。本を読むことも、ネットで情報を拾うことも、社外の人に会って話を聞くのも勉強のひとつでしょう。
普通に会社で勤務していると、絶対に勉強が足りなくなって知識不足に陥ります。毎度のように同僚と飲みに行って同じ話をしている場合ではないのです。
その危機感すらも持っていないとしたら、今後の時代に取り残されてしまいます。
「会社に勉強の時間を奪われて、会社の外で通用する能力が磨かれない」
「会社の柵の中で飼われて、気づいたら柵の外に出る知識もスキルもない」
このような感想を持ちました。
勉強するには定時退社をして、時間を確保する必要があります。
社畜マインドになると残業で勉強する時間がありません。
一歩間違えると残業を勉強と思い込む危険性があります。
勉強とは世界を広げること
世界が広がらなければ勉強ではありません。
著者はバッサリと切り捨てていくようですが、その通りです。
自己満足のお遊びの勉強はいらないのです。
会社員時代、「自己投資」という名の勉強を2つしてきました。
- 英語
- 読書
今考えると英語は社畜になるための勉強でした。
英語はそうそう身につくものではなく、時間だけ奪われた単なるお遊びで終わってしまったのです。
一方で読書は今でも役立っています。
読書量が今の文章、ブログを書かせています。
書きたい読書感想文・書評のストックも数え切れないくらいあります。
「これからも読書を継続して、世界を広げていきたい」と思いました。
時間は貴重なもの
失った時間は取り戻すことはできません。
お金は失っても、また稼げばいいだけです。
時間は2度と返ってきません。
再認識すべきです。
限られた時間を会社に捧げるのか、世界を広げるための勉強に費やすのか。
選択肢は自分にあります。
まとめ:仮面社畜になり、不良社員を目指そう
仮面社畜は不良社員のイメージです。
仮面の下では会社に忠誠を誓わず、自分のやりたいようにやり、自分を成長させていく。
本書はひとつのテーマにつき、「社畜」と「仮面社畜」の2つを例に取り、比較・解説されていましたのでわかりやすかったです。
「仕事のやり方」では共感できる部分が多いです。
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以上です。
P.S.「社畜のフリをして、本当の社畜にならないように気をつけよう」と過去の自分に伝えたいです。
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