- 「転職先で馴染めない…」
- 「転職先で馴染めるようになる方法を知りたい」
この記事は、転職先で馴染めない人に向けて書いています。
転職先で馴染めないと辛いです。
本記事を書いている私は、新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、ブラックにいました。
ブラック企業だったので、退職者、中途採用者をたくさん見てきました。
転職経験はありません。
しかし今、休職中で転職する1歩手前です。
新しい転職先のことを考えると不安です。
ただ私には19年8ヶ月の会社員生活で何度も転職者を受け入れてきた「逆の視点」があります。
本記事では、転職先で馴染めない人に向けて、転職先で馴染める方法を解説します。
この記事を読むことで、転職先で馴染めるヒントを得られます。
1つの見方として、読んでいただけると嬉しいです。
Contents
転職先で馴染めないなら前の会社を忘れよう【3つの失敗談】
結論、前の会社を忘れることです。
経験的にこれが正解です。
中途で入ってきた人の失敗談を3つ紹介します。
- 失敗談①:前の会社の自慢話をする
- 失敗談②:前の会社はこうだったと言う
- 失敗談③:前の会社の価値観にこだわる
順番に解説します。
失敗談①:前の会社の自慢話をする
意味がありません。
「自分の実績をわかって欲しい」という気持ちはわかります。
しかし聞いた側からすれば「だから何?」くらいにしか思いません。
もちろん、新しく転職してきた人が「何ができるのか」を知るのは大事です。
スキルレベルを知らないと、どこから教えていいのか分からないからです。
しかし過去の実績は「質問されたら話す」くらいでちょうどいいです。
過去の実績よりも、今の職場で成果を上げることに注力すべき。
自慢話は気づかないうちにしてしまうもの。
前の会社のことは忘れましょう。
失敗談②:前の会社はこうだったと言う
1番やってはいけないことです。
人間は経験の生き物ですから「経験して良かった」と感じたものは成功体験として残ります。
会社に不満があり退職した人でも、転職先の職場で嫌な目にあうと「前の職場はよかった」と漏らしてしまうものです。
受け入れる側はアレルギーを感じます。
自分たちの職場がバカにされているような気にさえなるのです。
「前の職場はこうだった」の言葉だけでも飲みこむと、印象は変わります。
失敗談③:前の会社の価値観にこだわる
気持ちはわかります。
会社は、仕事のやり方から行儀作法、気の使い方まで1つのパターンで教育しています。
同じ会社で働いている人は似たようなカラーになってしまうもの。
公私にわたって価値観まで教育している会社もあります。
ちょっとした洗脳です。
いきなり質問ですが、前の会社のことを忘れていますか?
「前にいた会社ではこうだった」と言ってしまっていませんか?
今の職場で働いている人は「前の会社とは違いますよ」と反発してしまうものです。
そうなると受け入れる側は「この人の言うことは聞かない」となってしまうのです。
こうなるとせっかくの人財が死んでしまいます。
他の会社に移ったときは前の記憶をすべて消し去るくらいでちょうどいいのです。
そうは言っても心理的なケジメがつけるのが、難しいですよね。
前の会社の良いところは、提案する
前の会社の良いところや方法論を、転職先にもアレンジできないか試してみましょう。
たとえば、「こういうやり方でやってみましょう」と提案してみるのです。
ここで大事なことは「前の会社ではこうやっていたので、こうやりましょう」と言わないことです。
あくまで「こんな方法論もありますよ」といった感じで提案するだけ。
実際に中途採用の方から学んだことは多いです。
新しいやり方、知識、視点などプラスをもたらしてくれます。
その方法が良い結果をもたらしてくれるなら、転職先の人にも「こういう人がうちには必要だったんだ」と感じてくれるはずです。
余談ですが、お客さまを持っている営業マンは強いですね。
前の会社のやり方でついてきてくれているわけですから、説得力があります。
転職先で馴染めないなら、しなやかさが必要【礼儀正しく、図々しく】
転職先に馴染むには、しなやかさが必要です。
しなやかさとは、言い換えれば「心の若さ」
食べ物であれば、「とにかく1回味わってみよう」という気持ちです。
美味しかったらそのまま飲み込めばいいし、美味しくなかったら吐き出せばいいのです。
「郷に入れば郷に従え」です。
前の会社の体験やプライドは捨てて、いち早く新しい職場に慣れる努力が必要です。
何も難しいことをする必要はありません。
「いったんは何でも吸収してみる」という姿勢だけで十分なのです。
しなやかとは、礼儀正しく、図々しく
礼儀正しく、図々しい人は好かれます。
落差があるからです。
中谷彰宏さんの『「ずうずうしい女」になろう』では、以下のように書かれています。
「礼儀正しく、ずうずうしくすること」が大切なのです。
常に礼儀正しい話し方では、相手は距離を置かれていると感じます。
礼儀正しいだけのメールも、距離を置かれている気がします。
逆に、常にずうずうしいと、ただのずうずうしい人になってしまいます。
礼儀正しさは最初と最後だけで、途中にずうずうしさがあると、両方の落差で、相手は親近感を持ってくれます。
最後にもう1回礼儀正しくしておくことによって、きちんとした女性だという印象が相手に残ります。
いい女は、礼儀正しさとずうずうしさ、両方をワンセットにしてチャンスをつかむのです。出典:『「ずうずうしい女」になろう』
普段の仕事でも思うことが多かったです。
好きな人に礼儀正しくしていると距離は縮まりません。
お客さまにより「最初と最後は礼儀正しく、途中は馴れ馴れしく」が会話しやすいときもありました。
礼儀正しく、ずうずうしくできれば、年齢の垣根は簡単に越えられるような気もします。
社長にはほとんどの人が礼儀正しくします。
ゆえにずうずうしい部分で接すると印象にも残るし可愛がってもらえます。
人間関係の距離感で悩んでいる人は、試す価値があります。
時には踏み込みすぎて失敗もありです。
アクセルとブレーキで調整していけばいいだけ。
距離感は踏み込みすぎたところで初めてわかります。
踏み込まないと永遠と踏み込み足りない状況が続くのです。
礼に入って、礼で終われば、何してもOKの気持ちですね。
転職先での成功のコツは、方法論で勝負
うちの会社に中途採用で入社してきて、成功している人は下記のとおり。
- 自分の価値観は押し付けない
- 相手の価値観を受け入れる
- 方法論やアプローチの違いで勝負する
うまくいかない人は、真逆をやっています。
- 価値観では譲らない
- 前の会社のやり方にこだわる
- 前にうまくいった方法は、今の会社ではうまくいかないと決めつける
せっかく持っている良さを出さずに、前職の価値観を前面に出しているのです。
うまくいくはずがありません。
結論は、「価値観で馴染む、方法論で貢献する」です。
よくある質問:同業種への転職のほうが馴染みやすいか?
結論、業種よりも職種を合わせたほうが馴染みやすいです。
旅行会社での経験談ですが「旅行業界の営業職→旅行業界の営業職」よりも「別業界の営業職→旅行業界の営業職」が馴染みやすいのです。
職種を合わせたほうが馴染める
旅行業界未経験でも、下記のように職種が合っていれば馴染みやすいです。
- 過去に営業経験がある
- 過去に何かしらの手配経験がある
- 過去に対面販売の仕事をしていた
前の会社でやっていた職種経験を活かして、新しいやり方に結びつけることができるからです。
業界経験の有無は関係ないです。
逆に同業界からへの転職は「似たような価値観だから大丈夫だろう」と思いますが、会社が違うと価値観も微妙に異なります。
意外と微妙な違いのほうがわかりにくいもの。
別業界からのほうが馴染みやすい人が多いです。
業種を変えても職種は変えない
私は営業で結果を出すまでに5〜6年かかっています。
新しいスキルを身につけるには時間がかかります。
新しい職種に飛び込むより、業界を変えても今までのスキルが活かせるところのほう楽ラクです。
多くの人は業界が違うと、これまでの身につけてきた業界知識やスキルが通用しないと考えがちです。
しかし経験ではそこそこの知識や向上心さえあれば、別業界でもひと通りの知識は3年あれば身につきます。
5年あれば問題ありません。
ゆえに「業界にこだわる必要はないですが、職種にはこだわったほうがラクですよ」と言いたいです。
もちろん別業界・別職種でも、やる気さえあれば何とでもなります。
私はブログ(WEBマーケティング)の異業界に、どっぷり浸かっています。
「営業とWEBを掛け合わせて、何かをしたい」と思っています。
まとめ:転職先に馴染めなくても、本音で生きよう
私はこれから転職するかもしれない身です。
自戒の意味も込めて自分に向けて書きました。
新しい職場でも本音で生きる
「偉くなりたい」
「評判を良くしたい」
「大過なく過ごしたい」
上記のように思うのは自由ですが、周りを気にしすぎて何もできなくなるのは本末転倒です。
たった1回の人生です。
転職先で馴染めなくても、本音で生きましょう。
言いたいことを言わずにいつまでもガマンしていたら、転職した意味がありません。
捨てる神あれば拾う神ありです。
今まで自分を殺してきて体を壊したからこそ、自分に向けて言いたいことです。
以上です。
P.S. 転職先で馴染めなくても、しなやかに、本音で生きよう。
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